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B・A・R Honda、シルバーストーンとモンツァでのテストを無事終了
2005年6月3日

 Lucky Strike B・A・R Hondaは先週、イタリア・モンツァ、イギリス・シルバーストーンの2サーキットに分かれて、4人のドライバーによる3日間のテストを敢行した。

 今回、異なる性格の2つのサーキットで立て続けにテストを行なったことで、今後のグランプリに向けてのマシン開発が充実したものとなった。モンツァテストのメインメニューは、カナダ、アメリカ両GPに向けた確認作業。そしてシルバーストーンでのテストは、空力の比較テストと集中的なタイヤ評価だった。

 シルバーストーンで雨の天気予報が出されたことから、チームはまず水曜日にモンツァでテストを開始。アンソニー・デビッドソンとエンリケ・ベルノルディがステアリングを握った。デビッドソンは空力テストに専念し、112周を走行。この日の総合トップとなる1分21秒887のタイムを記録した。ベルノルディも同様に空力評価を行なったほか、アメリカGPに向けてのタイヤテストをこなし、127周を走行した。

 天候が回復した木曜日は、ジェンソン・バトンと佐藤琢磨が参加し、来月のイギリスGPに備えたテストをシルバーストーンで行なった。バトンは空力の比較を担当し、98ラップを周回。佐藤は同GP用のタイヤ評価で精力的に周回を重ね、実に163周を走り切った。

 3日目は再びモンツァで、デビッドソンとベルノルディがテストを続行。ただしベルノルディは午前中、ギアボックスとエンジン交換のため、遅い出足となった。その後走行に入ってからも、スピンしてグラベルにはまったため、走行時間をロスしてしまった。しかし午後は集中的に走り込み、それを挽回する97周の走行をこなした。一方のデビッドソンは、空力評価とミシュランのタイヤテストを行なったほか、Hondaの最新スペックエンジンで走行目標距離を走破。この日の周回数は141周だった。

ジェンソン・バトン
「シルバーストーンでのテストは比較的順調だった。僕は主に空力を担当し、琢磨がタイヤをテストした。まだスピードの点で若干劣るけれど、でもどうすればマシンが良くなるかは把握できている。次のカナダは、前戦のニュルブルクリンクより良い走りができるはずだ」

佐藤琢磨
「シルバーストーンを走るのは、いつでも楽しいですね。特にこの木曜日のように、あれだけの距離を稼げるとなおさらです。来月のイギリスGPに向けて、かなり良い準備ができましたし、様々なスペックのミシュランタイヤを試すことができました。マシンの信頼性は抜群で、合計で838kmも走りました。タイヤも随分良くなってるはずなので、イギリスGPは期待できそうです」

アンソニー・デビッドソン
「またマシンに乗り込めて嬉しいよ。モンツァではかなりの距離を走り込め、2日間合計で1,300km近くも走破できた。おかげで予定していたミシュランのタイヤテストは全部こなせたし、空力の評価も十分できた。実戦のパフォーマンス向上に、かなり貢献すると思うよ。前回のレースよりも戦闘力が上がったのは確かだし、マシン自体のフィーリングもずっと良いよ」

エンリケ・ベルノルディ
「F1のレギュラードライバー時代以来、モンツァの高速サーキットを走ったことがなかったので、今回は本当にエキサイティングな経験だった。この2日間の主なメニューは、インディアナポリスに向けてのタイヤテストだった。初日はロングランも含めて、ほとんどのプログラムをこなせた。2日目は午前中にギアボックスのトラブルが出たけれど、午後には順調に周回できて、結局97周を走り込めた。マシンの感じは良いし、非常にポジティブなテストだったと思う」

マーク・エリス B・A・R Hondaチーフテストエンジニア
「今週は2会場に分かれ、さらにシルバーストーンでは別のマシンまで使ってのテストだっただけに、実に忙しい1週間だった。しかしスタッフはこれを問題なくこなし、非常に有意義なテストとなった。カナダに向けての空力とブレーキテストも順調だったし、シルバーストーンでの空力テストで、前戦ニュルブルクリンクでの問題が何だったのかも解明できた。次はいっそうの戦闘力を発揮できるはずだ」

中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「シルバーストーンとモンツァの両サーキットで、エンジン面でも有意義なテストができました。カナダで投入する最新バージョンのエンジンも、全く問題なくプログラムをこなせました」

 
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