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ポールリカールテストレポート(4月14日)
Lucky Strike B・A・R Hondaは、南仏ポールリカールサーキットで2台のマシンによる2日間のテストを敢行。前週のバルセロナテストに続き、今回のテストでも好調さを持続した。バルセロナではジェンソン・バトンが非公式ながら最速タイム記録を樹立。そして今回のテストでも、最終日に佐藤琢磨が非公式のコースレコードタイムを記録し、B・A・R Hondaの佐藤とバトンが、総合1、2番手タイムを独占した。
またチームは、今回の2週連続のテストで、合計で6,000km近くにもおよぶ距離を走破。新たに導入した空力パッケージの効果が確認できただけでなく、信頼性も極めて高いレベルに到達した。十分な進化の手応えを得、プログラムもほぼ予定通り消化できたことから、チームは当初の3日間のテストスケジュールを2日に短縮して、サーキットを後にした。シーズン中30日間に制限されているテスト日数が、こうして1日節約されることにもなった。そしていよいよ次週には、ヨーロッパラウンド緒戦となるサンマリノGPが始まる。
今回のテスト初日の水曜日は、佐藤琢磨とエンリケ・ベルノルディがステアリングを握った。佐藤は主に新しい空力パッケージの評価を行ないながら、137周を周回。ベルノルディはサンマリノGPに向けてのタイヤ評価に専念した。その結果、ほぼトラブルフリーで実に182周を走りきり、チームの単日周回数の記録を作ったのだった。
翌日はベルノルディに代わり、バトンが走行。空力評価と、ロングランでのタイヤテストをじっくり行なって、177周を周回した。一方、佐藤は集中的にタイヤ評価を行い、179周を周回。1分02秒839のベストタイムは、このコースレイアウトでのポールリカール最速ラップタイムとなった。そして佐藤、バトンが、この日の総合1、2番手タイムを記録した。
■ジェンソン・バトン
「素晴らしい1日だったよ。ものすごい量の周回をこなしたし、マシンの反応も終始良かったしね。主にやったのは、ロングランでのパフォーマンス評価と、タイヤテストだった。今回も大きな進化が実感できて、すごく勇気づけられた。こうなると、来週のイモラのレースが待ち遠しくてならないね」
■佐藤琢磨
「バーレーンから戻ってからの2つのテストは、両方ともとても楽しめるものでした。基本的なメニューは空力とエンジン、タイヤテストで、膨大な周回数をほぼトラブルフリーでこなせました。かなりの進化が達成できたと思います。もちろんライバル達も前進しているでしょうが、でも今回は彼らに負けない手応えを感じました。マシン性能に関しては、相当いい線を行ってるはずですから。イモラでは必ず、良いレースを見せられるはずです。今から来週末が、とても楽しみです」
■エンリケ・ベルノルディ
「昨日はとても有意義な1日だったし、予定していたプログラムも、成功裏に終了できた。マシンフィーリングは最高。1日を通じて、良いペースで走行が続けられたね。それから1日の周回数のチーム記録も達成できたし、おかげで十分なデータが取れたはずだよ」
■マーク・エリス B・A・R Hondaチーフテストエンジニア
「先週のバルセロナに続いて、今回のテストでもかなりのパフォーマンス向上が達成できた。信頼性に全く問題が出なかったおかげで、たった2日だったにもかかわらず、膨大な量のメニューをこなせたしね。ドライバー達のコメントも、3週間前にここで行なったときに比べても、ポジティブなものばかりだった。バーレーンGP以来、合計して6,000km近い距離をこなして、チームの皆は大きな手応えを感じてる。ヨーロッパラウンドの緒戦サンマリノGPも、かなりいけるんじゃないかと思っている。その後のムジェロテストでは、さらに新たなパッケージも投入される予定で、これも相当期待できるはずだ」
■中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「ポールリカールでは、かなりの速さも披露でき、生産的な2日間となりました。ヨーロッパラウンドのスタートが、待ちきれない思いです」
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