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バレンシアテストレポート
開幕戦に向け、ウィンターテストを終了
Lucky Strike B・A・R Hondaは、ニューマシンB・A・R Honda 007を発表以来6週間に及んだ集中テストプログラムを、先週のバレンシアで無事に終了した。この間の新車による走行距離は9,000kmに達し、タイヤや空力、そして新開発のHondaエンジンの性能評価などが行われた。
1台態勢で行われた今回のテストの初日は、佐藤琢磨がステアリングを握って始まった。佐藤は空力評価とショートランでのタイヤプログラムをこなし、82周を周回。翌日には、ジェンソン・バトンが合流したものの、サーキットは濡れていた上に冷え込みも厳しく、生産的なテストを行えるコンディションではなかった。しかし最終日には天候もやや回復し、バトンは空力評価を中心に92周を走行。非常に変わりやすいコンディションだったにもかかわらず、この日のベストタイムを叩き出した。
チームはやれることの全てを行い、あとはメルボルンでの開幕戦を待つばかりとなった。007が実戦を走るのは、もちろんこれが初めて。この冬のテストの成果が問われる、最初の機会となる。
■ジェンソン・バトン
「寒い上に霧雨も降るコンディションで、難しいテストになった。特にテスト2日目の寒さはハンパじゃなく、これでは有益なデータが取れないと判断して、ほとんど走らなかった。でも最終日は天候もかなり回復したから、92周を走って、良いテストになったよ。開幕戦までに是非とも確認したかった色々なことを含め、良いデータがたくさん取れた。長かった冬の準備を締めくくる意味で、意義あるテストになったと思うよ。あとは、メルボルンの開幕戦を待つばかりだ」
■佐藤琢磨
「007での開幕戦前最後のテストは、順調に終了しました。この冬はかなり集中的に走り込みを行い、マシンの進化は全般的に満足できるものでした。もちろんマシンの本当のパフォーマンスは実際にレースを走ってみないと分かりませんから、メルボルンで新たな挑戦が始まるのが待ちきれません」
■アンドリュー・オズワース B・A・R Hondaテストチームマネージャー
「冬の最後のテストは、あいにくの天候に見舞われて、予定していたプログラムをすべて消化するというわけには行きませんでした。しかし、メルボルンでの開幕戦に向けての仕様の確認は終えることができました。2005年のレギュレーション変更の影響は相当大きなもので、我々のテスト計画にも大きな影響が出ました。今年は、特にロングランでのマシン挙動を理解することに重点を置いてテストを行ってきた結果、コンセプトカーとニューマシンを合わせて、この4ヶ月間で実に21,000km以上を走破した。この冬、あらゆる努力と不断のサポートを惜しまなかったスタッフの全員に、心からの感謝と賞賛を捧げたい。007の真のパフォーマンスが発揮されるメルボルンでの開幕戦が、待ち遠しくてならない」
■中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「最終日に総合トップタイムを出して冬のテストを終えるのは、気持ちの良いものですね。我々の真の実力がどの辺にあるのか、来週の開幕戦が本当に楽しみです」 |
