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ヘレステストレポート

ヘレステストレポート（1月13日）

　Lucky Strike B・A・R Hondaは先週、スペイン・ヘレスで2005年初めてとなるテストを行なった。全4日間のテストのうち、前半2日間はテストドライバーのアンソニー・デビッドソンとエンリケ・ベルノルディの2人が参加。後半2日間はレースドライバーのジェンソン・バトンが加わった。いずれもコンセプトカーによる走行で、そしてこの週末にはいよいよニューマシンB・A・R Honda 007がベールを脱ぐ。それを控えた今回のテストでは、車体エンジン双方で、きわめて高いレベルの耐久信頼性を示すことができた。

　テスト初日の午前中は、まずベルノルディが車体プログラムから始めて、50周を周回した。そして午後はロングランでのタイヤ評価を行なったが、クラッチにトラブルが発生したため、予定より早く終えることになった。それでもこの日、合計で89周の走行をこなした。一方のデビッドソンは、終日タイヤテストに集中し、76周を走行した。

　2日目は、2人ともタイヤ評価に専念。レース距離相当のロングランを走破した。ベルノルディは実に131周、デビッドソンも96周と、充実した走行となった。3日目からテストに合流したバトンは、空力と車体の開発作業、およびタイヤのロングラン評価を行なった。この日のバトンは合計94周、1分17秒56のベストタイムで、総合5番手のタイムだった。一方デビッドソンはタイヤ評価に専念し、125周を走行した。

　最終日のバトンは、まず午前中にタイヤのロングラン評価で73周を周回。午後も同じプログラムをこなした他、ギアボックスのチューニング、サスペンションのセットアップを行ない、62周を走行。またその際、何度かスタートのシミュレーションも行なった。ベルノルディはこの日、レースシミュレーションを行なったが、トラブルによって予定していた全てをこなすことはできなかった。それでも最終的に73周を走り、さらにウエットテストを行なうため、土曜日もヘレスに残った。

■ジェンソン・バトン
「クリスマス休暇を経て、またF1マシンのコクピットに乗りこむ気持ちは、格別だね。かなりの距離を稼ぐことができたしね。この2日間で、合わせて205周をこなしたし、とても生産的なテストだった。今回は主にタイヤと、信頼性のチェックを行なった。全てスムーズに運んだし、今週末に2005年のマシンをドライブするのが本当に楽しみだよ」

■アンソニー・デビッドソン
「今週のヘレステストも、順調だったよ。何より冬の休暇のあと、再びF1マシンを運転するのは良い気持ちだね。休暇中はかなりトレーニングに精を出して、その甲斐あってチームからのあらゆる要求に応えることができたよ。この3日間、平均すると毎日98周を走り、とても有益なデータを収集できた。マシンの信頼性は高く、今年のテストのやり方はすごく効率が良いようだ。そのおかげでロングランも難なくこなせたし、2005年も良いスタートが切れたと思う」

■エンリケ・ベルノルディ
「耐久性、そして安定性を見る上で、非常に有益なテストだったと思う。今回は主に、ロングランでのタイヤ評価が中心だった。信頼性が高かったおかげで、問題なくそれらのテストをこなすことができたよ。全般的に、順調な週末だった。1ヶ月サーキットから離れていたけど、また戻ってこれてうれしいよ」

■アンドリュー・オズワース　B・A・Rテストチームマネージャー
「今週のヘレステストは、実に有意義なものだった。朝のうちはかなり冷えこんだとはいえ、天候的にもほとんど申し分なかった。今回、コンセプトカーで合計3500kmを走りこみ、ミシュランタイヤのロングランテストも存分にこなせた。他にもHondaの最新バージョンのエンジンをテストして、目標としている走行距離に到達できた。あとは週末の、新車B・A・R Honda 007のお披露目を待つばかりだ」