検索

2018 合同テスト 1日目 2018.07.10

セッション1、2でRed Bull Honda with 日本郵便がトップタイム
全体順位ではau・テルル MotoUP RTが3番手につける

真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に向けての2回目の公開合同テストの初日が、三重県・鈴鹿サーキットで行われました。10日(火)には、スーパーバイク世界選手権(SBK)の第9戦イタリア大会を戦い終えたライダーたちが続々とサーキット入りし、チームと合流して走行を開始しました。気温30℃、路面温度は57℃というコンディションの中、AグループとBグループの2組に分かれてテストが行われ、12時からそれぞれ40分、15時15分から1時間15分。さらに両グループ合同で18時40分からナイトセッションが行われました。ウエットで行われた先週のテストとはうって変わり、当日は鈴鹿8耐の本番を思わせる晴天となり、路面温度も上昇。本番に向けての本格的なテストがやっと始まりました。

Red Bull Honda with 日本郵便は、エースライダーの高橋巧に加え、レオン・キャミアが走行。中上貴晶は、MotoGP参戦のため不参加でした。テストでは、1回目の走行時にキャミアがヘアピンへの侵入で転倒、赤旗が提示されました。キャミアは自力でピットまで戻りましたが、大事をとってそのまま病院へ直行し、そのあとの走行はキャンセル。残りの走行は高橋が担当しました。

Red Bull Honda with 日本郵便
Red Bull Honda with 日本郵便

高橋巧
高橋巧

MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは、水野涼に加え、パトリック・ジェイコブセンが走行を行いました。今回のテストでは、2年前に鈴鹿8耐に参戦したジェイコブセンが鈴鹿サーキットと耐久マシンに慣れることをメインに、水野との合わせ込みを行うテストを繰り返しました。

F.C.C.TSR Honda Franceは、1回目の合同テストから引き続きフレディ・フォレイ、ジョシュ・フックが走行を行いました。アラン・テシェも参加する予定でしたが、以前の走行で負ったケガの影響により、当日は走行を見合わせました。合同テスト最終日には参加する予定です。

Honda Dream RT 桜井ホンダは濱原颯道のみが参加。テストでは、電話越しの伊藤真一からのアドバイスで、サスペンションのセッティングを固めから柔らかめへと変更するなど、乗りやすいセッティングを追求する作業に時間を費やしました。伊藤は最終日の走行に参加する予定です。

KYB MORIWAKI MOTUL RACINGは清成龍一、高橋裕紀に加え、今回からダン・リンフットが参加しました。チームとしては、今回が3人揃っての2回目のテスト。昨年は清成と高橋の2人体制で鈴鹿8耐に参戦しましたが、今年は3人で挑むこととなるため、レースに向けての入念な調整が行われました。

au・テルル MotoUP RTは秋吉耕佑のみがテストに参加し、Moto2クラス世界選手権に参戦中の長島哲太とイサック・ビニャーレスはレーススケジュールの都合上、不参加。秋吉は全日フル稼働で、ドライコンディションでのセッティングを詰める作業を行いました。
Honda Asia-Dream Racingからは、ザクワン・ザイディ、トロイ・ハーフォス、アンディ・イズディハールの3名が先週から引き続き参加。Team SuP Dream Hondaは山口辰也、J-GP2クラスに参戦中の岩戸亮介、作本輝介が参加しました。

F.C.C. TSR Honda France
F.C.C. TSR Honda France

濱原颯道
濱原颯道

午前に行われたセッション1のAグループでは、2台体制で走行を行ったMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが4番手、5番手につけました。9番手にHonda Dream RT 桜井ホンダの濱原。
Bグループは、2分8秒617を記録したRed Bull Honda with 日本郵便の高橋がトップにつけました。3番手にau・テルル MotoUP RTの秋吉、4番手にHonda Asia-Dream Racing、10番手にF.C.C.TSR Honda France、13番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、14番手にはTeam SuP Dream Hondaがつけました。

午後から行われたセッション2では、マシンを乗り換えるなどセッティングを詰める作業を行うチームが多く、1時間15分の走行時間をフルに使おうとピットインが繰り返されていました。そんな中、AグループではMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが7番手、8番手。10番手にHonda Dream RT 桜井ホンダがつけました。

Bグループでは、セッション1に引き続きRed Bull Honda with 日本郵便が存在感を発揮し、2分7秒604とタイムアップを果たした高橋がまたしてもトップタイムを記録しました。2番手にau・テルル MotoUP RT。F.C.C.TSR Honda Franceは2台での走行を行い、それぞれ11番手、12番手につけました。14番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、15番手にHonda Asia-Dream Racing、17番手にはTeam SuP Dream Hondaが入りました。

au・テルル MotoUP RT
au・テルル MotoUP RT

この日最後の走行となったナイトセッションは合同で行われ、2分8秒626でau・テルル MotoUP RTが全体3番手に。4番手にRed Bull Honda with 日本郵便、9番手にMuSASHi RT HARC-PRO. Honda、12番手にHonda Asia-Dream Racing、13番手にHonda DREAM RT 桜井ホンダ、14番手にF.C.C. TSR Honda France、16番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、27番手にTeam SuP Dream Hondaがつけました。

全セッションの総合順位では、Red Bull Honda with 日本郵便が2番手、5番手にau・テルル MotoUP RT、15番手にMuSASHi RT HARC-PRO. Honda、19番手にHonda Asia-Dream Racing、23番手にF.C.C. TSR Honda France、26番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、30番手にHonda DREAM RT 桜井ホンダ、32番手にTeam SuP Dream Hondaがつけました。

今回のテストでは、タイムアタックに挑むというよりはそれぞれの現状での課題をこなすために時間を費やすチームが多く見受けられました。ケガの状況が心配されているキャミアは、転倒の際に首を打撲しており、11日(水)の走行前に走行を行うかを決定する予定です。

フレディ・フォレイ|#5 F.C.C. TSR Honda France
「先週のウエットコンディションでは速さがあったのですが、今日はマシンがあまりうまく機能してくれず、フラストレーションのたまる一日となりました。ただ、マシンの新しいセッティングを試すというのは大変な作業です。今日は新しいパーツも導入しましたし、消化しなくてはいけないテスト項目もたくさんありました。それにまだドライでのテスト初日ですからね。これからレースまでにはまだ何回ものテストがあるので、焦らずに目の前の課題に取り組んでいきます。僕らにはすばらしいチームワークがありますし、これから2日間のテストでよりいいバランスを見つけられると確信しています」

ジョシュ・フック|#5 F.C.C. TSR Honda France
「今日は待ちに待ったドライでのテストでしたが、正直言って期待していたようなものにはなりませんでした。セッティングにかなり苦しみました。タイヤがうまく機能してくれませんでしたし、一日を通してリアのグリップもあまりありませんでした。ナイトセッションで試したセッティングではいくつかの面で改善が見られたので、それをベースにして明日以降のテストに取り組んでいきます。新しいシャシーのテスト項目がまだたくさん残っていますが、いいクルーといいライダーがそろっているので、きっと解決策を見つけられると思います」

森脇護|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING - 監督
「電子制御の設定がまだまだ煮詰められていないですね。燃費がよくなるセットなどを試してみたんですが、ちょっと上手くいかなかった。だから、これからも継続してそこを煮詰めて、いいところを見つけていかないといけないね。また明日、いろいろ試しながらやります」

清成龍一|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
「ドライで気温が上がった今日のコンディションの中で、予想以上にグリップしなくて戸惑いました。それでも、いろいろ試すことができたので、そこはよかったです。ただタイム的にはまったく納得いっていません。突然、明日なにかが大きく改善することはありませんから、焦らず引き続き作業を進めていきます」

高橋裕紀|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
「今日はダン(リンフット)と1台のマシンをシェアして、決勝に向けてのタイヤ比較をしました。ロングランは清成選手に任せて、短い時間で乗り換えながらタイヤを試しました。とりあえず順調に作業は進んだと思います。明日以降は、今日は知ってよかれと思ったタイヤでセットを詰めていきたいと思います。僕らのセットのままのマシンでダンがとてもがんばってくれたので、すごく助かりました」

ダン・リンフット|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
「まずは鈴鹿に戻ってこれて、またモリワキチームと合流でき走れたことがうれしいです。今年のマシンには初めて乗りましたが、楽しみながらライディングできました。当然、まったく問題がないとは言えないのですが、明日からはそれを解決できるようにトライしていきたいです」

玉田誠|#22 Honda Asia-Dream Racing - 監督
「ベストタイムでは今日のようなコンディションでも9秒台に入っているので悪くはないです。ただ、原因がまだはっきりしていないトラブルが2台に出てしまっているので、ハード面が少し心配ですね。ライダーたちには、速い遅いは関係なく、どんな状況でもできるだけ多くのラップを周回することをメインにやってもらっています。明日のテストでは、まず今日起きたトラブルの原因が何なのかをしっかりと見つけて、そうならないための対策もみんなで考えていければと思ってます」

ザクワン・ザイディ|#22 Honda Asia-Dream Racing
「セッション1ではマシンのフィーリングがかなりよく、速さもありました。ただセッション2ではテクニカル面でのトラブルが発生してしまいました。これに関してはまだ解決できていないので、明日のテストではそこに取り組みます。今日はロングランも行い、タイヤマネージメントに関しても習熟を深めました。今日は1種類のタイヤしか試していないので、明日はほかの選択肢もテストしていきたいです。初めてドライで走りましたが、特に問題なく走ればトップ10を狙えると思います。現状ではまだテクニカル面での問題があるので、早くそれを克服しなくてはなりません」

トロイ・ハーフォス|#22 Honda Asia-Dream Racing
「今日はなかなかセッティングにも苦労しましたし、全体的に100%とは言えない一日だったと思います。よかった点としては、先週のテスト初日に使ったタイヤをこれまで通して使っているんですが、ナイトセッションでベストラップタイムが出せたんです。かなり使い込んだユーズドタイヤでいいタイムを出せたのは自信になりました。マシンが大きく進化している証だと思います。明日も朝早くから走行があるので、今日は早く帰って身体を休めたいと思います」

アンディ・イズディハール|#22 Honda Asia-Dream Racing
「今日は一歩ずつ、いろいろな面で進化を遂げられた一日になりました。今日はドライだったのでロングランも行ったのですが、このテスト中では初めて、マシンを乗りこなすのが難しいと感じました。明日は今日とは違うセッティングをいろいろ試してみて、ドライコンディションでのマシンの動きへの理解を深めていきたいと思います。ナイトセッションで走ったのは今日が初めてでしたね。以前、カタールで夜に走ったことはあるのですが、あそこはライトが多いのでそこまで暗くはありません。鈴鹿サーキットでは、暗い中で曲がるタイミングなどをきちんと見極めなくてはいけないので、昼のセッションに比べてより刺激的でした。明日のテストも引き続きがんばります」

高橋巧|#33 Red Bull Honda with 日本郵便
「前回のテストはウエットだったこともあり、この路面温度でのテストはできていませんでしたから、最初はそれに合わせるのが難しかったです。まだまだ改善ポイントはいっぱいあります。3人で走るわけですから、自分だけ速くではなく、みんなが乗りやすく速く走れるように仕上げていかないといけません。最終的には本番の決勝に合わせていければいいので。明日、明後日と少しでも時間を無駄にしないようにして、前との距離を縮め、追い抜けるように仕上げていきたいです」

濱原颯道|#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ
「今日は伊藤(真一)さんがいなかったので、一人でセッティングを詰めていくことになりました。先週の雨の中で伊藤さんと作ったマシンが、気温が上がったドライになるとどうも難しい面が出て、伊藤さんに電話をして相談しながら作業を進めていきました。それで、夜間走行の前にいろいろ変えてみたんです。そうしたらよくなって、もやもやが残る一日になりました。夜の走行は楽しいですけれど、この速度域では危ないですね(笑)。暗くなってからも2分12秒台で走れていたので、そこはよかったと思います」

松山弘之|#79 Team SuP Dream Honda - 監督
「今日は台数が増えたので、その中でそれほどタイムは伸びなかったですね。作本(輝介)を中心に乗せて、昼間は2分14秒1がベスト、夜間走行でも2分14秒台でぐるぐる回れたので、だいぶ乗り慣れてきたかなと思っています。明日の昼間はもうちょっとタイムアップできるかなという感じです。岩戸(亮介)の方は2分11秒台が出ているので、とにかく作本のアベレージをもっと上げられるようにやっていきたいと思います」

岩戸亮介|#79 Team SuP Dream Honda
「ドライでしっかり乗れたのは初めてでしたから、僕自身もまだまだやれることが見つかりました。明日は走行時間が長いので、そこでまた自分自身のライディングを確認しながら、当然マシンも確認して、仕上げていきたいと思っています。やはりもっと高いアベレージで走りたいというのがあるので、山口辰也さんと上手く状況をつかんでベストを尽くして、しっかり仕上げていこうと思います」

山口辰也|#79 Team SuP Dream Honda
「ウエットだった前のテストで決めた、まあまあよかった雨の仕様をそのままドライ仕様にしたんですが、なかなかほしいところが出なくて。だから現状は大幅にセッティングを変更してみて、どの状態がいいのかを探っているところです。でも、これさえ決まれば楽にタイムが出るようになると思うので、焦らずにしっかり作っていきたいです。若手2人にも、もっとがんばってもらいます」

作本輝介|#79 Team SuP Dream Honda
「正直、手こずりまして、今日はタイムがあまりよくありませんでした。それでも走るごとにいろいろ分かってきています。僕にとって今回の3日間が、本番前の最後のテストになるので、時間を無駄にしないで一日一日を大事に、いろんなものをつかみながら着実に前進していければと思っています。ナイトセッションは初めて走りましたが、思ったほど見えにくいとは感じなかったので、そこはよかったです。明日はもっとライダーをマシンに合わせていってタイムを上げたいです」

秋吉耕佑|#090 au・テルル MotoUP RT
「今週はドイツでのGPがあり、Moto2クラスに参戦している2人のライダーが来れなかったので、その2人が乗りやすくなるようにセッティングを詰めました。それでも、キット車勢の中でのトップタイムを出せたので満足しています。ロングランを行って、燃費も確認しました。ナイトセッションでは、光軸を確認して調整しながら走りました」

パトリック・ジェイコブセン|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
「SBK(スーパーバイク世界選手権)の第9戦イタリアGPが終わってから、すぐに飛行機に飛び乗ってこのテストのために鈴鹿に来ました。だから、今日はちょっと疲れが残っていましたね。今日は一日を通して同じタイヤを履いて周回を重ねましたが、マシンのパフォーマンスはよかったです。セッティングに関しても大きく前進できたと感じているので、残り2日間のテストも集中して取り組んでいきます。チームメートの涼(水野)とは以前にも一緒に走ったことがありますが、速くて安定した走りをするライダーです。チームもうまく連携が取れているので、レースではとにかく表彰台を目指します。表彰台を目指さないレースなんて意味がないですからね。また鈴鹿8耐に参戦するチャンスをくれたHondaとHRCに感謝しています。この機会を無駄にしないよう、全力を尽くします」

水野涼|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
「先週の1回目のテストではドミニク・エガーター選手が参加して、ドミニクと代わって今週のテストからはPJ(パトリック・ジェイコブセン)が参加してテストすることができました。先週は全部ウエットコンディションだったのでドライで走れたのはうれしいです。ただ、もう少しタイムが上げられると思ったんですがなかなか上手くいかなかったです。自分自身のライディングもまだまだ詰められるところがありますし、8耐は3人で走るレースですから、一筋縄ではいかないです。明日からもうちょっとアベレージを上げられるようがんばります」

モータースポーツ >  2018 鈴鹿8耐  >  合同テスト 1日目

News