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鈴鹿8耐 レギュレーション解説

鈴鹿8時間耐久レース(以下、鈴鹿8耐)とは、毎年、7月下旬に三重県の鈴鹿サーキットで開催される国内最大級の2輪耐久レース。限られた距離をいかに速いタイムで走れるかを競い合うスプリントレースとは違い、8時間の間に最も多くの周回数をこなしたチームが優勝となる耐久レースです。1978年から開催され、今年で第41回目の開催を迎える鈴鹿8耐は「真夏の祭典」とも呼ばれ、毎年、多くのファンがレースを観戦に鈴鹿サーキットへ駆けつけます。このページでは、鈴鹿8耐の基礎知識や今年のレギュレーション変更点などをご紹介します。

・マシン規格

8耐に出場できるマシンは、1000ccまでの4ストロークエンジンを搭載している市販車(2気筒は1200cc)となっています。もちろん、市販車モデルから耐久レース用に改造が為されており、その大きな特徴としては①ヘッドライトの装着が義務づけられている点、②タイヤを素早く交換できるようになっている点、そして③冷却系の増強がなされている点などが挙げられます。

詳細はこちら「CBR1000RR SP2 8耐仕様について」

マシン規格

・参戦クラス

昨年と同じく、鈴鹿8耐は今年もFIM世界耐久選手権(以下、EWC)の最終戦として開催されます。8耐では、EWCのチャンピオンを争う「EWCクラス」と、比較的小規模なプライベートチームで、マシンの改造範囲をEWCマシンよりさらに限定された「SST(スーパーストッククラス)」の2クラスから70台のチームが参戦しています。

参戦クラス

・クラス別のマシン規定

「EWCクラス」と「SSTクラス」のマシンには、それぞれ異なる規定が定められています。まず、ナンバープレートの色はEWCマシンが黒、SSTマシンが赤。フロントライトもEWCマシンが白色、SSTマシンが黄色となっており、これらを知っていればマシンのクラスをすぐに見分けることができます。

EWCクラス
SSTクラス

・レース形式

鈴鹿8耐は、レース開始から8時間が経過した時点で最も多くの周回数をこなしたチームが優勝となります。ただし、8時間が経過した時点で同一周回に複数のマシンがいた場合は、その先頭のマシンがチェッカーフラッグを受けた時点で優勝が確定します。

レース形式

・ル・マン式スタート

鈴鹿8耐では、ル・マン24時間レースと同じくル・マン式スタートが採用されています。決勝レースでは、ホームストレートに予選のグリッド順にバイクを並べ、反対側にライダーが待機。スタート時刻になると一斉にバイクに向かって走り、エンジンを始動させてスタートします。70台のマシンが一斉にスタートする様は圧巻です。

・燃料について

8耐マシンに使用されるすべての燃料は、クラスに関わらず、すべてが外気温下で保管、使用されなければなりません。また、燃料と外気温の最大差異が15℃を超えてはならない、どのような場合においても燃料温度が0℃を下回ってはならないなど、温度に関する厳格な規定も定められています。

・マシンパーツについて

炎天下を8時間という長い時間、走り通さなければならない鈴鹿8耐では、ライダー、そしてマシンに大きな負荷がかかります。当然、レース中にはマシンに不具合が生じることもあり、その場合はマシンのほとんどのパーツが壊れたら交換することが可能です。しかし唯一、フレーム及びクランクケースは交換することができない規定となっており、これらのパーツに関しては出走時からレース終了時まで、同じ部品を使用しなくてはなりません。

・マシンのホイールサイズについての規定

昨年はフロント及びリアタイヤのホイールリムのサイズが16.5インチもしくは17インチから選択可能でしたが、今年は17インチのみとなりました。今年から適用となったホイールサイズの変更が、レースにどのような影響を与えるかにも注目が集まります。

<2017年から2018年にかけてのタイヤ規定>

フロント及びリアホイールリムの
最低直径

16インチ → 17インチ

フロントホイールリムの
最大幅

4.00インチ → 3.5インチ

リアホイールリムの最大幅
6.25インチ → 6.0インチ

午前11時30分から夜7時30分にかけてレースが行われる鈴鹿8耐では、バイクに装備されている全てのライトは夕方以降だけでなく、プラクティス及びレース中は常に点灯されていなければなりません。その例外となるのがピットイン時で、マシンがピットボックスを離れるまではヘッドライトを消灯していなくてはなりません。

・ライダーについて

鈴鹿8耐では、1台のマシンを2~3名のライダーが交代で走らせます。ライダーには当然、それぞれ好みのセッティングがあり体格も違うため、全員が完璧に満足できるマシンセッティングを見つけるのは至難の業となります。2人体制はマシンのセッティングをしやすいというメリットがありますが、仮に一人が転倒などにより走行できなくなれば、即リタイアとなってしまう危険性もあります(一人あたりの走行できる時間が規定で定められているため)。3人体制では2人に比べてセッティングがさらに難しくなるものの、一人あたりの走行時間が減ることで、負担を軽減できるメリットがあります。

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