本内容は2017年8月現在のものです

Nのある生活

石川県金沢市 太田正伸さん

「いいものを伝える、
ということ」

伝統が息づく地、石川県金沢市。
友禅作家と黒いN-ONE、その精神。

石川県金沢市はかつて加賀と呼ばれた国の城下町。戦災を逃れた昔ながらの小路が入り組んでいる。加賀友禅作家、太田正伸さんはそんな町に住んでいる。

友禅とは染めの技法のこと。餅粉と石灰など混ぜデンプン質の糊を作り、その糊を生地に食い込ませる事により防染し、模様をだす。現在の加賀友禅は、刺繍や金銀箔を使わずに染めのみで仕上げる。

作業机に図案、膨大な参考資料と着物が並ぶ太田さんの自宅兼友禅工房の軒先には黒のN-ONEが停まっている。奥様もそのデザインに惚れ込んで選んだN-ONEが黒いのは、太田さんのこだわりから。「黒って高級感がありますよね。気軽に乗れる軽自動車ですが、黒にすることで、シックで特別感のある外観になります」。そんな愛車は所々さりげなくカスタムされていて、太田さんのオリジナリティーが感じられる。

「私がつくる着物は、独創的だと言われます」と語る太田さん。その手による加賀友禅は、現代の人が着ることを考えて作られている。そもそも加賀友禅はフォーマルに位置付けられる着物だが、太田さんは現代の人々が肩肘張らずに、おしゃれ着として着られるような加賀友禅の着物も作っている。写実で自然をモチーフにした模様が多い加賀友禅、太田さんも庭先に咲いた花など、日常の景色から図案を見つけ出しているのだそう。

「N-ONEの窓から見える空や緑から、デザインのインスピレーションを得ることも多いです」。また、太田さんは友禅染めを流行のスニーカーに施した「工芸スニーカー」によって、友禅の可能性を示した。「自分らしいものを作ることが、結果的に伝統の継承や、友禅の魅力を知ってもらうことにつながると思っています」。昔から脈々と受け継がれてきた精神はそのままに、現代の人々の生活にそぐう「新しさ」を友禅に落とし込む。そんな太田さんのものづくりは、Nシリーズのクルマづくりと、とてもよく似ている。

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