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「アメリカでMDXがどのように評価を受けていて、どのように受け入れられているか」――これが今回の原稿のテーマであるが、私にとっては実にありがたく、やりやすいテーマであった。なぜなら、ちょっと玄関のドアをあけて外に出て、左右をみまわし、ご近所を訪ねれば、それだけで取材はおおむね事足りるからである。というのも、私の家があるロサンゼルスの街の小さなブロックには、合計でちょうど20軒の家があるが、なんとそのうちの3軒もの家庭がMDXを愛用しているのだ。
そして、なぜアメリカ人が過去5年の間に、24万台以上ものMDXを購入したかを知るには、彼らは理想的なケーススタディの対象といえる。 |
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バラエティに富んだアメリカのカー&ライトトラック(乗用車からミニバン、ピックアップトラック、SUVまで商用の大型トラックをのぞく一般四輪車の全モデル)市場で、Sport
Utility Vehicles(SUV)が占める割合は近年25%に達し、その数はなんと、年間約4百万台にものぼる(米Automotive
News紙のSUVに関する記事より)。この人気の秘密にはいくつかの理由があるが、その大きなひとつに、ミニバンとの対比的なイメージがある。ミニバンもSUVと同じく、多くの人と荷物を積んで移動するには優れた乗り物だが、いざ所有する段になると、ミニバンにはどうしてもファミリーカーのイメージが付きまとい、そういったイメージを嫌う人々にとっては購入に積極的になれない部分がある。反対にSUVは、クールで、スポーティで、SUVユーザーは人生を積極的に生きている、というようなイメージがあり、多くの人にアピールしているようだ。
そしてこの事実こそが、2000年にHondaがMDXをつくり、世に送り出した主たる理由でもあろう。 |
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MDXはデビュー当時から高い人気を誇り、様々にマイナーチェンジを繰り返しながら、順調に販売を伸ばしてきている。新世代Hondaを象徴するTSX、TL、RLのようにアグレッシブなスタイリングでは決してないものの、まるで仕立ての良いスーツのようにハンサムなスタイリングに、オフロードをイメージしたフロントオーバーハングなど、さまざまな演出がSUV愛好家たちの心をくすぐり、好感を得ている。
外観でこそ判別できないものの、MDXの優れた安全性も、アメリカの消費者が購入を判断するときの大切な役目を果たしている。中でも特筆すべきは、MDXが、2005年、U.S. Department of Transportation's National Highway Traffic Safety Administrationが行った前面と側面からの衝撃吸収テストで、最高点である5つ星を獲得したことである。
インテリアのデザインもエクステリアと共通したコンセプトを有していて、派手さこそないものの、シンプルでエレガントにまとまっている。コントロールスイッチ類は、数キロも走ればその間にほぼ完全に把握できるし、ドライバーが使いやすいように配置も工夫されている。ユーザーにとって重要な要素である、室内の広さも十分で、多人数の家族のための3列シートもうれしい。さらにアメリカ人にとってとても重要なポイントは、MDXには、子供がよく乗る第3列シートにサイドカーテンエアバッグが装備されていることだ。 |
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さて、いったいどんな層のアメリカ人がMDXを購入しているのだろうか?アメリカンHondaの調査報告書によれば、MDXオーナーの平均年齢は48歳、そのうち89%が既婚者、男女比は半々、80%が大卒以上の学歴所有者で、比較的生活に余裕のある層が多い、とのことだ。
興味深いのは、MDXのアメリカ全国の販売状況で、東海岸と西海岸の販売比率がほぼ同じで、両地域をあわせると全体の42%を形成している。次いで多いのが、北東部の16%、中西部の15%となるが、冬の厳しい地域であるから、この地域でたくさん売れていることはそれほど驚かない。 |
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| それよりも意外だったのは、暖かい南東部や南西部でも、それぞれ13%と11%と健闘していることだ。つまり、全米でまんべんなく売れているということで、地域にかかわらず、多くのアメリカ人のハートを掴んでいるようだ。そして、“デビュー直後は人気も高く良く売れるが数年経つと消えていく”という他の多くのモデルとは逆のパターンで、MDXが2001年以降、毎年、順調に販売台数を伸ばし続けていることは注目に値するだろう。 |
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※写真、および文章中に登場するMDXは「Acura MDX」として
販売されているものであり、日本のMDXの仕様とは一部異なります。 |
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