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2016.04.17 全日本トライアル選手権 第2戦 日本 名阪スポーツランド(奈良)

[IAS] 小川友幸が圧巻の内容で開幕2連勝

[IA] 村田が17年ぶりの勝利を挙げる

[LADIES] 小玉が2位表彰台を獲得

2016年4月17日(日)・決勝  会場:名阪スポーツランド(奈良県)  天候:雨のち晴れ
気温:25℃  観客:1300人  セクション:泥、斜面
IAS レポート

開幕戦を僅差で制して第2戦を迎えた小川友幸(Honda)。天気予報では風雨が強いということでしたが、メインクラスがスタートするころには雨が止み、晴れ間も出てくる陽気に。ただし風は強く、土ぼこりと強風に苦しみながら、正確なラインを刻む難しさが出る大会となりました。

小川友幸小川友幸

小川友幸(左)小川友幸(左)

第1セクション以外はすべて難しいというこの日、まずは第2セクションが難関でした。1ラップ目はIASクラスの15人が全滅しました。2つあるヒルクライムのうち、一つ目をクリアできたのは小川と黒山健一(ヤマハ)の2人だけという難セクションです。

第3セクションは、小川が3点、黒山が1点。続く第4セクションでは小川が3点、黒山が5点と、接戦が続きます。第5セクションでは黒山が3点のところ、小川はクリーンで3点リードとし、第8セクションではタイムオーバーで5点となりました。小川は1ラップ目を終えて、1点差で黒山に続き2位。僅差での戦いの様相をていしました。

小川友幸小川友幸

小川友幸小川友幸

2ラップ目、1ラップ目を走って、すでに走り方が見えてきたか、小川と黒山は第2セクション以外はオールクリーンの勢いでトライを重ねていきます。2ラップ目の減点は、小川が第8セクションでの1点のみ、黒山が第5セクションでの2点のみで、その段階で2人は同点に。勝負は3ラップ目と、2つのスペシャルセクション(SS)で決まることになりました。

3ラップ目、難攻不落だった第2セクションを、小川がついにクリーン。これで戦況は、一気に小川が優位となりました。黒山はここを5点。このあとも、黒山は3点を2つ取り、3ラップ目に12点を失いました。対して小川は、1点が3つの3点のみ。ベストラップを更新して9点差とし、SSで勝負を決めることになりました。9点差ということは、2つあるSSのどちらか一つを3点で抜ければ、その時点で小川の勝利が決まります。

小川友幸小川友幸

武井誠也武井誠也

SSの一つ目、滑る斜面を斜めに登る難セクション。黒山は驚異的なライディングを披露してクリーンかと思わせたものの、最後の登り斜面で失速し、5点となりました。これで小川の勝利が決定。小川はSS第1を3点で抜け、さらにSS第2をクリーンし、最終的には黒山に16点の大差をつけての勝利となりました。

小川はこれで開幕2連勝。4連覇に向けて、この2連勝は大きなスタートダッシュとなりました。

IA レポート

開幕戦に続いて、Hondaのベテランライダーが勝利しました。村田慎示の勝利は、1999年以来、17年ぶりのことです。

村田はゼッケン2番。そのゼッケンが示すように、昨シーズンも上位入賞を果たしてきました。開幕戦では6位。常に上位につけていましたが、勝利からは遠ざかっていました。

村田慎示村田慎示

今回は1ラップ目で3番手、2ラップ目で2番手、3ラップ目で3番手、最多クリーンは前戦のウイナーである小野貴史(Honda)がマーク。各ラップやクリーン数では、村田を上回る好スコアをマークした選手がいたものの、3ラップをトータルすると村田が勝者となりました。2位との差はたった1点ですが、見事な勝利でした。

LADIES レポート

今シーズンから新設されたレディースの全日本選手権。第2戦には開幕戦と同じ6名の参加がありました。

優勝は、前戦のウイナーである西村亜弥(ベータ)。オールクリーンとし、2戦連続の勝利を挙げました。2位には、Honda RTL300Rを駆る小玉絵里加が入りました。前戦4位に甘んじた小玉は、第2戦で本領を発揮。楽しく乗ることを心がけたということで、それが功を奏したのか、西村に続く2位表彰台を獲得しました。

小玉絵里加小玉絵里加

レディースクラスが新設されたことで「日本の女性ライダーのレベルの底上げになれば」と、抱負を語る小玉は、レディーストライアルの選手会代表を務めています。

西村の優位は揺るぎないながら、日本の女性ライダーのレベルアップの象徴として、西村を少しでも脅かす存在になりたいという小玉。第3戦で、さらに自分らしい走りができれば、それも可能かもしれません。

IAS コメント

小川友幸(優勝)
「今日はすべてが勝負どころという感じで、気の抜けない我慢の戦いになりました。第2セクションはクリーンでき、結果的に差が開くことになりましたが、あそこが勝負どころだったかと言うと、そうでもなかったと思います。厳しい試合で勝利ができて、今日はいい日となりました」

IA コメント

到着次第掲載します

LADIES コメント

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IAS リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
11小川友幸Honda02816
22黒山健一ヤマハ04413
33野崎史高ヤマハ04513
44小川毅士ベータ0579
55柴田暁ヴェルティゴ0667
66田中善弘ベータ0913
812斎藤晶夫Honda71024
1011砂田真彦Honda01042
1416武井誠也Honda01133
IA リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
12村田慎示Honda03212
28平田貴裕スコルパ03311
324小野貴史Honda03614
413久岡孝二ガスガス04011
57磯谷玲ベータ04211
63徳丸新伍Honda24311
96寺澤慎也Honda04712
2541鈴木克敏Honda0872
3239生田目俊之Honda01030
3705寺岡昭雄Honda01100
LADIES リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
16西村亜弥ベータ0016
22小玉絵里加Honda0168
31小谷芙佐子スコルパ0226
44佐々木淳子ベータ0404
53稲垣和恵シェルコ0492
65寺田智恵子シェルコ0491
IAS ポイントスタンディング
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-11小川友幸Honda40
-22黒山健一ヤマハ34
-33野崎史高ヤマハ30
-44小川毅士ベータ26
55柴田暁ヴェルティゴ21
66田中善弘ベータ21
812斎藤晶夫Honda8
1211砂田真彦Honda6

ランキング詳細

IA ポイントスタンディング
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-124小野貴史Honda35
22村田慎示Honda30
-313久岡孝二ガスガス28
48平田貴裕スコルパ19
57磯谷玲ベータ19
63徳丸新伍Honda19
76寺澤慎也Honda18
811本多元治Honda17

ランキング詳細

LADIES ポイントスタンディング
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-16西村亜弥ベータ40
-21小谷芙佐子スコルパ32
32小玉絵里加Honda30
44佐々木淳子ベータ28
-53稲垣和恵シェルコ22
-65寺田智恵子シェルコ20

ランキング詳細

IAS

小川友幸

小川友幸(左)

小川友幸

小川友幸

小川友幸

武井誠也

IA

村田慎示

LADIES

小玉絵里加

到着次第掲載します