2016年の全日本トライアル選手権国際A級スーパークラスは、RTL300Rを駆るベテラン小川友幸(Honda)が6回目のタイトルを獲得。10月に誕生日を迎えた小川は、最終戦において40歳での4連覇達成を決めました。
前年に3連覇を達成していた小川は、シーズン当初から4連覇を狙っていました。開幕戦と続く第2戦では、ライバルの黒山健一(ヤマハ)を下して2連勝。タイトル獲得に向けて好発進しました。
5月に開催予定だった第3戦九州大会は地震の影響で7月に延期され、シーズン3大会目の舞台は6月の第4戦中国大会になりました。ここでは、スペシャルセクション(SS)のスタートごろに雨が降り始め、トライ順の遅い小川は苦しい戦いを強いられます。この大会を制したのはランキング2位で小川を追う黒山。小川は13点差の2位でフィニッシュしました。
7月に延期された第3戦で、小川は2位の野崎史高(スコルパ)に1点差で辛うじて勝利。2大会ぶりの優勝で勢いを取り戻すと、安定感のある走りで続く第5戦でも勝利しました。7月に2連勝し、ランキング2位の黒山との差を13点に広げた小川。3カ月後の10月に行われる残り2戦に万全の態勢で臨みます。
しかし、第6戦中部大会ではライバルの黒山に勝利をさらわれるかたちとなり、2位の小川は気持ちを切り替えてシーズンタイトルのかかった最終戦に挑みます。
第6戦の3週間後にスポーツランドSUGOで行われた最終戦。小川は6位以内でタイトル獲得が決定しますが、できるだけいい順位でフィニッシュして有終の美を飾りたいところです。1ラップ目と2ラップ目は、小川とランキング2位の黒山が同点トップ。小川は3ラップ目で8セクションのうち7セクションをクリーンし、2番手の黒山と4点差でトップに立ちます。しかし、SS第1で小川は減点5だったのに対し黒山は減点2。小川は1点差まで詰め寄られて、勝負はSS第2までもつれ込みます。SS第2の最初の岩盤を登りきれずに失敗した小川はSS第2も5点で終わり、黒山、野崎に続く3位でフィニッシュとなりました。
最終戦を3位で終えた小川ですが、タイトルは見事に獲得。40歳での4連覇達成という目標を実現しました。
ポイント
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 4 | 3 | 5 | 6 | 7 | |
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1 | 1 | 小川友幸 | 129 | 20 | 20 | 17 | 20 | 20 | 17 | 15 | ||
2 | 2 | 黒山健一 | ヤマハ | 124 | 17 | 17 | 20 | 15 | 15 | 20 | 20 | |
3 | 3 | 野崎史高 | スコルパ | 111 | 15 | 15 | 15 | 17 | 17 | 15 | 17 | |
4 | 4 | 小川毅士 | ベータ | 91 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | 13 | |
5 | 5 | 柴田暁 | ヴェルティゴ | 75 | 10 | 11 | 10 | 11 | 11 | 11 | 11 | |
6 | 6 | 田中善弘 | ベータ | 67 | 11 | 10 | 11 | 10 | 6 | 9 | 10 | |
8 | 12 | 斎藤晶夫 | 45 | 8 | 7 | 8 | 7 | 6 | 9 | |||
14 | 11 | 砂田真彦 | 6 | 6 |
決勝順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
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ポイント | 20 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 |
ライダー