モータースポーツ > 全日本トライアル選手権 > 第5戦 原瀧山トライアルパーク > 決勝

全日本トライアル選手権

round 05

SCHEDULE

September 7 2014, RACE All Japan Trial Championship Haratakiyama Trial Park

原瀧山トライアルパーク原瀧山トライアルパーク

小川友幸が2位となり、連覇に向けて前進

2014年9月7日(日)・決勝  会場:岡山県・原瀧山トライアルパーク  天候:晴れ  気温:29℃  観客:466人  セクション:土、岩

昨年までの山口県下関市から、岡山県高梁市に舞台を移した全日本トライアル選手権第5戦、中国大会。今大会の会場である、原瀧山トライアルパークでの全日本選手権の開催は、5年ぶりです。

  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸(中央)
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸

北海道大会で勝利した小川友幸(Honda)にとって、シーズン後半戦は、2年連続チャンピオン獲得に向けての戦いとなります。今大会で勝利すれば、追いすがるライバルを振りきって、残る2戦をかなり有利に戦えることになります。そんな第5戦は、9月6日(土)の夕方から翌朝にかけて、断続的に降った激しい雨の影響で、路面コンディションが変化。主催者はセクションを作り変えることを余儀なくされました。幸い、9月7日(日)のレース前には雨が上がったものの、多くのライダーが難セクションに悪戦苦闘することになりました。

序盤にリードを奪ったのは野崎史高(ヤマハ)でした。野崎は2ラップ目の第1セクションまでトップをキープしていました。

小川友幸は第2セクションで5点。第5セクションでは、小川友幸、黒山健一(ヤマハ)、野崎と、三者三様の攻略法を駆使し、小川友幸がまたもや5点を取ってしまいます。

本来であれば小川友幸の最大のライバルであるはずの黒山は、今シーズンはまだ勝ち星がありません。前戦、北海道大会を終えた段階で、シリーズポイントで野崎に逆転されて3位に。そしてこの日も、第1セクションで5点となるなど、不調を引きずっているようでした。対して野崎は、5年前の原瀧山トライアルパークでの大会で勝利しており、今回も好調です。

今大会は12セクション2ラップに加えて、2つのスペシャルセクション(SS)での戦いでした。2ラップ目に入り、黒山が第1セクションをクリーン。トップグループは難関の第2セクションに臨みました。なおそのころには、前日の雨の影響で泥々だった路面が次第に乾いてきており、走りやすくなっていました。1ラップ目で唯一、3点で走破した野崎が、2ラップ目には5点。小川毅士(ベータ)と小川友幸が3点でこの第2セクションを走破。1ラップ目とは対照的に、トップグループでは野崎が一人だけ5点となりました。そしてこのセクションをクリーンで走破した黒山は、ここから調子を取り戻していきます。

1ラップ目を終えた時点でのスコアは、野崎が24点でトップ、小川友幸が25点、黒山が27点で続きました。それが2ラップ目の第2セクションを終えた段階で、野崎が29点となり、小川友幸が28点、黒山が27点と、そのポジションが一気にひっくり返りました。続く第3、第4セクションで、小川友幸はともに3点で抜け出ることに成功しますが、黒山はそれぞれ1点で抜けて、2番手以下との差を広げていきます。

結局これが決定打となり、そのままの流れで試合はフィナーレを迎えました。2ラップ目の第5セクション以降、黒山の手がハンドルから外れて1点を失った第10セクションを除いて、小川友幸と黒山は全く同じスコアを刻みました。小川友幸がクリーンをすれば黒山もクリーン、黒山が5点なら小川友幸も5点を取って、そのままSSを迎えます。

とびきりの難セクションが用意されるSSでも、小川友幸と黒山は、持ち前のテクニックを駆使してうまく走破していきます。野崎が3点と5点の減点をしたSSで、両選手はクリーンとなり、そのまま1位と2位を獲得しました。

黒山は今シーズン初優勝。小川友幸の黒山に対するリードが縮まったとはいえ、2戦を残して12点差。これは黒山が2連勝しても、小川友幸が2戦連続で3位に入れば、タイトルは小川友幸のものとなるポイント差です。初の連覇を目指す小川友幸ですが、このポイント差は、残る2戦に落ち着いて臨める、大きな要因となるに違いありません。

コメント

小川友幸(2位)
「今日は調子が悪いというわけではなかったのですが、ライバルとの点差を詰めることができず、試合を終えることになってしまいました。それでも、2位になれたことは、タイトル争いをする上で非常に重要です。タイトル争いは終わりません。まだまだ気を抜かずに、残り2戦を戦っていきます」

決勝リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 2 黒山健一   ヤマハ 0 37 12
2 1 小川友幸   Honda  0 41 13
3 4 小川毅士   ベータ  0 51 9
4 3 野崎史高   ヤマハ 0 60 8
5 6 柴田暁     Honda    0 67 7
6 7 野本佳章   ベータ  0 69 7
 
9 10 斎藤晶夫 Honda 0 93 4

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 小川友幸 Honda 94
2 黒山健一 ヤマハ 82
3 野崎史高 ヤマハ 80
4 小川毅士 ベータ 69
5 柴田暁 Honda 54
6 田中善弘 ベータ 46
     
9 斎藤晶夫 Honda 39