round 6

October 14 2012 All Japan Trial Championship Kyosei Driver Land 第6戦 キョウセイドライバーランド(愛知県)
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  • レース情報
  • 決勝

小川友幸、地元大会を3位で終える

2012年10月14日(日)・決勝  会場:愛知県キョウセイドライバーランド  天候:晴れのち曇り  気温:25℃ 
観客:2600人  セクション:土、岩、沢

2012年の全日本選手権シリーズも残りわずかとなりました。第6戦は中部大会。名古屋からも近い岡崎市のキョウセイドライバーランドでの全日本選手権は、ここ何年もの間、中部地方での定番となっています。

  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸(右)小川友幸(右)
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸

今回、この大会は観客の利便性に重点を置いて構成されました。セクションは舗装された外周路に沿って設営されているので、歩きでの観戦も容易、また車イスでの観戦もできるようにされました。恒例のスペシャルセクション(SS)にも工夫がこらされていて、変化の少ないトライアル大会にあって、数々のアイデアを盛り込んだ貴重な大会だったといえます。

さて今シーズンまだ勝利のない小川友幸選手(Honda)は、この日もきびきびとトライする姿勢を見せています。ライバルに先んじて、ときには下位のライダーに先駆けてトライしました。特に作戦や思惑があったわけではなく、それがこの日の小川選手のペースでした。

しかしスコアは、出だしからまとまりません。第1セクションでは出口付近で小さな足つきがあって1点、第2セクションはふかふかの難しい登り斜面。小川選手はよくマシンを押し出しましたが、これは3点の判定。第2セクションまでに、早くも4点を失ってしまいました。

ポイントリーダーの黒山健一選手(ヤマハ)は第2セクションで1点。小川選手とランキング2位を争う野崎史高選手(ヤマハ)は2点。しかしまだまだ取り返しがきく点差です。

第3セクションでは、小川選手も黒山選手も5点。そのような中、野崎選手が華麗なクリーンを見せました。これで、野崎選手が優位に立ったようです。ほんのわずかなリードではありますが、この日のリーダーは野崎選手。小川選手は野崎選手に7点を引き離されて1ラップ目を終えました。この7点は、1セクションから3セクション目までの点差に等しく、試合後半はダイナミックな地形ではありましたが、トップライダーにとっては十分にクリーンができる設定だったようです。

2ラップ目、わずかにスコアを縮めた小川選手ですが、野崎選手、黒山選手ともにそれ以上にスコアを縮めており、勝負の行方はSSの2セクションに絞られることになりました。

今回のSSは、前回までの課題をふまえて、まずスタート順が決まりました。トライする順番は主催者によって決められ、トライが始まると下見も禁止という特別ルールです。これは観客がより楽しめるSSにしようと、小川選手らの意見が反映されて形になったものです。

SSの1つ目は、恒例となる大岩への飛びつきから、難しい岩混じりの急斜面を上る設定。ここはトップ3は仲よく1点で抜けました。

SSの2つ目。この日の最後のセクションは、大タイヤへの飛びつきや飛び降りなどを含み、最後にのり面をてっぺんまで駆け上がる設定です。SSの1つ目のトライが全員終わるまで、さらに観客全員がSSの2つ目に移動を完了するまで、セクションへのトライは許されません。SS制度をとっているからこそできる、革新的な観客サービスでした。

小川選手はこの最後のセクションをクリーン。見事なフィニッシュでしたが、しかし1ラップ目、最初の3セクションで生まれた野崎選手との7点差は、とうとう縮まることなく、試合終了となりました。

これでランキングは小川選手に代わり、野崎選手が2位に浮上。しかし両者は同点です。次の最終戦で上位につけた方がランキング2位を獲得するという、し烈な争いが注目されます。

コメント

小川友幸|(3位)「地元で、ぜひ優勝をと取り組んだ大会だったのですが、残念な結果に終わってしまいました。情けない思いです。調子が悪かったということではなかったと思うのですが、5点が多すぎました。簡単ではありませんが、どのセクションもクリーンは可能なものだと思っていたので、5点の多さは致命的でした。次の最終戦、なんとかこの悔しさを晴らしたいと思います」

決勝

順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 1 黒山健一 ヤマハ 0 16 18
2 3 野崎史高 ヤマハ 0 21 16
3 2 小川友幸 Honda 0 28 17
4 4 小川毅士 ベータ 0 36 14
5 5 柴田暁 Honda 0 56 12
6 6 田中善弘 ベータ 0 69 6
             
9 10 斎藤晶夫 Honda 0 96 2

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 黒山健一 ヤマハ 120
2 野崎史高 ヤマハ 94
3 小川友幸 Honda 94
4 小川毅士 ベータ 82
5 柴田暁 Honda 63
6 野本佳章 ベータ 54
 
8 斎藤晶夫 Honda 49