2012年7月15日(日)・決勝 会場:北海道わっさむサーキット 天候:晴れ 気温:26℃
観客:400人 セクション:土・岩・川
北海道大会といえばわっさむサーキット。今年は例年の8月から、7月にスケジュールを移しての開催となりました。8月とはいえ、雨が降れば凍えるほどの寒さとなり、路面は泥々で走りにくく、また逆に晴れれば猛暑となるわっさむ。7月の開催で、その様相はどう変わるのでしょうか。
小川友幸選手(Honda)は、朝からあまりいい調子とはいえませんでした。第3セクションで3点となり、野崎史高選手(ヤマハ)と小川毅士選手(ベータ)の1点、黒山健一選手(ヤマハ)の2点に次ぐ、4番手から追い上げる形となりました。しかし、これからというところで第4セクション、第5セクションと続けて5点を取り、トップグループとの差を決定的にしてしまいました。
続く第6、第7セクションも3点。この2つは難セクションだったので、両方合わせて6点というスコア自体はむしろよいほうだったのですが、調子を上向きにするところまではいきませんでした。最終セクションでも5点となり、1ラップ目の減点は24点。トップの黒山選手に13点差をつけられてしまいました。
ただしこの点差は、1ラップ目のタイムオーバーが加算されていないので、タイムオーバーを加えると、黒山選手は15点、2位の野崎選手は24点、3位の小川友幸選手が25点、4位は同点で小川毅士選手となります。黒山選手には少しリードを広げられましたが、2位以下は接戦で試合を折り返しました。
2ラップ目、1ラップ目に連続5点となった第4、第5セクションは2点とクリーンで抜けたものの、第6、第7セクションを5点。1ラップ目の不調からは、完全に復調したとはいえません。2ラップが終わったところで、黒山選手の減点は19点。2位は野崎選手で39点。小川友幸選手は42点で3位。4位の小川毅士選手こそやや突き放すことができたものの、この時点で黒山選手の優勝が確定。勝負の焦点は野崎選手から小川毅士選手までの2位争いとなりました。
最後は第9、第10セクションを使ったスペシャルセクション。小川友幸選手は最終の第10セクションを2ラップに渡って5点となっています。野崎選手から2位の座を奪うには、ここをクリーンすることが必須条件となります。
野崎選手は第9セクションで1点。その点差が2点となり最終セクション。先にトライした小川友幸選手は3ラップ目にして見事クリーン、野崎選手にプレッシャーを与えます。しかし、野崎選手もクリーン、結局わずか2点差で、小川選手は3位表彰台となりました。
小川選手以外のHonda勢は、柴田暁選手が5位、斎藤晶夫選手が6位と、3人揃って6位入賞を果たしています。
小川友幸(3位)「昨日からバランスが悪く、いいところなく終わってしまいました。今回は第6セクションが勝負どころだと思っていたのですが、それ以外のところで5点をたくさん取ってしまい、焦りました。調子は悪かったのですが、そういうときでももう少し成績をまとめる走りをしないといけないので、その点で、情けなかったと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 |
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1 | 1 | 黒山健一 | ヤマハ | 4 | 19 | 16 |
2 | 3 | 野崎史高 | ヤマハ | 5 | 40 | 12 |
3 | 2 | 小川友幸 | Honda | 1 | 42 | 12 |
4 | 4 | 小川毅士 | ベータ | 0 | 51 | 7 |
5 | 5 | 柴田暁 | Honda | 1 | 60 | 5 |
6 | 10 | 斎藤晶夫 | Honda | 0 | 66 | 6 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | ヤマハ | 80 |
2 | 小川友幸 | Honda | 64 |
3 | 野崎史高 | ヤマハ | 60 |
4 | 小川毅士 | ベータ | 56 |
5 | 柴田暁 | Honda | 44 |
6 | 野本佳章 | ベータ | 35 |
7 | 斎藤晶夫 | Honda | 33 |