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2016.08.21 全日本ロードレース選手権 第6戦 日本 ツインリンクもてぎ

水野涼が躍進の2位。3位の関口太郎は3戦連続表彰台登壇

2016年8月21日(日)・決勝  会場:ツインリンクもてぎ 天候:晴れ  気温:32℃  観客:1万6500人
J-GP2 レポート

全日本ロードレース選手権第6戦が、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。今大会は2&4として行われ、J−GP2のみの開催。このクラス5戦目となります。

水野涼(#634)、関口太郎(#44)水野涼(#634)、関口太郎(#44)

水野涼(左)、関口太郎(右)水野涼(左)、関口太郎(右)

特別スポーツ走行が行われた金曜日は真夏の太陽が顔を出す酷暑でしたが、予選日は台風の影響を受け、強い風が吹く中で、雨が降ったり止んだりという天候となりました。J−GP2の予選時には太陽が顔を出し、路面コンディションも回復。レコードラインはほぼドライとなりましたが、S字、V字、セカンドアンダーブリッジなどがウエットという難しい状況の中で、激しいアタック合戦が繰り広げられました。Honda勢最上位は、3番手の関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)でした。

決勝日も台風の影響が心配されましたが、晴天となり32℃という厳しい暑さの中で22ラップのレースが行われました。

関口太郎関口太郎

関口は1周目の3コーナーで前に出てレースをリード。そこから、水野涼(MuSASHi RT ハルク・プロ)や、國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)、作本輝介(Team 高武 RSC)らを含む16台が僅差で続き、数珠つなぎのトップ争いとなります。そこから、関口、生形秀之(スズキ)、水野が抜け、3台でのトップ争いとなりました。

その争いは激しさを増し、4周目には3番手の水野が前をいく生形をS字で捉えてポジションを上げ、さらに90度コーナーで関口に仕掛けてトップを奪取。しかし、その後8周目の5コーナーで関口が水野を捉え、再び首位に浮上しました。

作本輝介作本輝介

國峰啄磨國峰啄磨

関口は11周目にトップを奪われるものの、トップとの差を広げられないようにプッシュしながら、水野と激しい2番手争いを繰り広げます。20周目、関口はファステストラップを記録してトップの生形に襲いかかりますが、不運にもそこで周回遅れに引っかかり、首位浮上はならず。

前の生形と関口を追っていた水野は、最終ラップに全体ファステストを叩き出しながら90度コーナーで関口の前に出ます。すると、関口は最終コーナーでポジションを取り戻そうと水野に仕掛けますが、大きくバランスを崩してしまいます。その間に4番手の浦本修充(スズキ)に追いつかれ、ゴールライン上での計時では、タイム差なしの同着となりました。

こうした息詰まる攻防の結果、優勝は生形、水野が2位。さらに、同着の写真判定の結果、3位は関口となりました。また、作本は今季最高位となる5位フィニッシュ。さらに、國峰が8位、渥美心(au & テルル ・ Kohara RT)は9位、三原壮紫(H43 Team-NOBBY)が10位に入りました。

J-GP2 コメント

水野涼(2位)
「今年からJ−GP2にステップアップしましたが、ここまで転倒が多く、結果に結びつけることができずにいましたので、今回はライディングを変えて挑みました。勝てるレースだったと思うと悔しいですが、やっと2位になり、表彰台に上ることができました。データも取ることができたので、次の岡山国際サーキットでは、さらに進歩した走りを目指して優勝を狙いたいと思っています」

関口太郎(3位)
「スタートがうまくいき、トップ争いをすることができました。四輪レースのあとで普段とは路面状況が違い、ペースをつかむのが難しかったのですが、前に出てレースを引っ張りました。最後はハイサイドを起こして転倒しかけましたが、表彰台に上がることができました。勝てなかったのは残念ですが、ここまでコンスタントに結果を残すことができているので、シーズンの流れとしては悪くないと思います。優勝できるように、マシンも自分自身も見直して次に挑みます」

作本輝介(5位)
「フルタンク状態だったレース前半のペースがうまくつかめませんでした。ガソリンが減ってきてからは、トップ集団と変わらないタイムを記録できたので、次は前半の走り方を考えて、トップ争いに加わりたいです。今年はMD600に乗らせていただいているので、昨年までこのマシンに乗っていた高橋裕紀さんのライディングを研究して、マシンのポテンシャルを引き出せるように考えていきたいと思います」

J-GP2 リザルト
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
12生形秀之スズキ2242'18.111
2634水野涼HP6-q22+0.428
344関口太郎HP622+2.879
494浦本修充スズキ22+2.879
515作本輝介MD60022+13.285
617石塚健カワサキ22+24.319
7392長尾健吾スズキ22+32.306
855國峰啄磨HP6-q22 +34.480
9090渥美心TSR222+39.726
1074三原壮紫HP6-q22+39.944
118大木崇行CBR600RR22+40.119
1446日浦大治朗MD60022+48.356
1556中本郡HP622+50.414
1830高橋颯HP622+1'19.530
2019赤間清HP622+1'57.873
2132マックス・クローカーFTR22+2'00.577
2310佐藤太紀 TSR220+2Laps
※リザルトは暫定です
J-GP2 ポイントスタンディング
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-194浦本修充スズキ118
-244関口太郎HP694
3634水野涼HP6-q68
42生形秀之スズキ65
555國峰啄磨HP6-q63
617石塚健カワサキ60
78大木崇行CBR600RR60
-8392長尾健吾スズキ59
981上和田拓海ヤマハ57
1046日浦大治朗MD60050
1174三原壮紫HP6-q46
1215作本輝介MD60046
13090渥美心TSR240
1410佐藤太紀TSR638
-1556中本郡HP637
2030高橋颯HP619
2119赤間清HP616
2232マックス・クローカーFTR15
J-GP2

水野涼

水野涼

水野涼

水野涼

水野涼

水野涼

関口太郎

関口太郎

関口太郎

関口太郎

関口太郎

作本輝介

國峰啄磨

渥美心

三原壮紫

大木崇行

日浦大治朗

中本郡

高橋颯

赤間清

マックス・クローカー

佐藤太紀