●IB OPEN ヒート1
気温が30℃近くにまで上昇した土曜日午後に実施された決勝ヒート1。近藤雄紀(TEAM HAMMER)は1周目を6番手でクリアすると、前を走る西元気(スズキ)に迫りました。2周目、近藤は西にやや離されましたが、次周には再び接近。しかしパッシングには至らず、4周目には近藤の後方にも9台ほどが縦に長く続く、西を先頭とした5番手争いの集団が形成されました。

この混戦の中で近藤は、6周目に集団の先頭に立つと、4番手を走る伊藤翔太(カワサキ)を追いました。この段階で伊藤との差は8秒近くありましたが、近藤はスタミナを活かしてペースを維持し、徐々にその差を詰めていきます。ラスト2周となった10周目に逆転を果たし、4位でゴールしました。牟田口侑大(TODAY SPORT)は、レース後半に西を追い詰めるも逆転できず、11位となりました。

●IB OPEN ヒート2
近藤はやや出遅れましたが、1コーナーの混戦でうまくポジションを上げ、1周目を7番手でクリアします。2周目には、2番手を走っていたライダーが大きく後退したことから、6番手に順位を上げました。レース序盤、近藤はすぐ前を走る大嶋康聖(ヤマハ)と伊藤を攻略できず、後ろでプレッシャーをかけながら順位をキープ。そして4周目に、近藤はついに大嶋を抜きました。

これで勢いづいた近藤は、同じ周に伊藤のパッシングにも成功。一気に4番手まで順位を上げました。この段階で、3番手の選手は7秒ほど先行。近藤はここから差を詰めることができませんでした。レース後半、近藤の後方に高師永潤(KTM)が迫りましたが、ここは近藤が3、4秒ほどのリードをしっかりキープ。11周のレースを、近藤はヒート1に続いて4位でゴールしました。