●ヒート1
ランキングトップで今大会を迎えた岸桐我(BOSS RACING)がホールショット。しかし岸は、オープニングラップ途中で大澤雅史(KTM)に抜かれてしまいました。またHonda勢では、倉持陵生(正武塗装 with T.E.SPORT)が1周目7番手の好位置を確保しました。2周目、岸は再逆転を狙って大澤を猛追。次周、冷静にパッシングを仕掛け、再び岸が先頭に立ちました。

岸と大澤がトップ争いを展開する間に後続が接近し、一時的にトップグループが6台となりましたが、4周目以降は岸と西條悠人(カワサキ)と川上龍司(ヤマハ)が抜け出して3台による先頭集団を形成。レース終盤まで、岸は2番手の西條に2秒ほどの差でマークされ続けていましたが、最終ラップの9周目まで冷静に走りきって今季8勝目を挙げました。倉持は混戦の中で順位を落とし、9位に終わりました。

●ヒート2
岸はスタートダッシュでやや出遅れましたが、1コーナーでの順位争いで巧みにライバルたちを抜き、2番手のポジションを確保。トップの大澤をすぐに抜き、岸が1周目をトップでクリアしました。2周目以降、ヒート1の続きを演じるかのように、岸と西條と川上の3台が1～2秒差で連なるトップグループを形成して、4番手以下を徐々に引き離していきました。

レースが後半に入った5周目、トップを守る岸のすぐ背後では、川上が西條を抜いて2番手にポジションアップ。すると、次周から西條はやや遅れはじめ、先頭争いは岸と川上のマッチレースになりました。レース終盤、岸は川上に約1秒差と接近されましたが、最後までトップをキープ。9周目エンドでトップチェッカーを受けた岸が、3戦連続となる両ヒート制覇を達成しました。