round 01

March 23 2013, QUALIFYING Honda Grand Prix Of St. Petersburg セント・ピーターズバーグ

SCHEDULE

佐藤琢磨が開幕戦の予選で2番手、決勝レースはフロントローからスタート
ルーキーのトリスタン・ボーティエはデビュー戦で予選6番手の活躍

2013年3月23日(土)・予選  会場:セント・ピーターズバーグ市街地特設コース
天候:曇り  気温:23〜26℃

フロリダ州エドモントンの市街地道路と空港の滑走路を使った全長1.8マイルのコースには、シーズン開幕を待ち望んでいたファンが予選日から大勢詰めかけました。今年もインディカーのロードコースでの予選は3段階で争われ、Hondaエンジンを使うドライバーは佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)と、ルーキーのトリスタン・ボーティエ(Schmidt Peterson Motorsports)がファイナルステージへの進出を果たしました。

今年からA.J. Foyt Racingで走る佐藤は、開幕前の2度のテストで、エンジニア、そしてクルーたちとのコミュニケーションや信頼関係を深め、セント・ピーターズバーグでの走行1日目に5番手となるラップタイムを記録。順調な滑り出しをみせた佐藤とチームは、走行2日目にはさらにスピードアップを達成、プラクティス3でトップタイムを記録し予選に臨みました。

予選では第1、第2ラウンドともに2番手タイムをマークし、順調にファイナルへと駒を進めました。そして、10分間という短い時間で、6人のドライバーたちによって競われるファイナルステージでは、佐藤は残り時間が5分に近づいたところでコースインすると、1分01秒5776というすばらしいラップタイムをマーク。この結果、佐藤はトップと0.3706秒差の2番手となり、明日の決勝レースでフロントローからのスタートとなりました。

また、昨年度のインディライツチャンピオンで、今回がインディカーでのデビュー戦となるトリスタン・ボーティエも、予選のファイナルステージ進出を果たし、6番手となりました。そして、2011年のセント・ピーターズバーグで優勝しているダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、予選10番手という結果になりました。

明日の決勝レースは、昨年までのレースより10周長い110周で争われます。スタートは午後0時30分(アメリカ東部夏時間)を予定しています。

コメント

佐藤琢磨(2番手)「ほんの小さな差でポールポジションを逃したことはドライバーとしてはもちろん悔しいですが、今回はA.J. Foyt Racingに移籍して初めてのレースで、予選2番手という好結果を得られて、とてもハッピーです。今週末、そして冬のオフシーズンの間にチーム全体がすばらしい仕事をしてくれました。今日の予選はコースコンディションが変化し続け、マシンのバランスをそれに合わせるのが非常に難しかったですが、私たちの施したセッティング調整は正しく、3段階の予選すべてでトップ争いをすることができていました。3回のプラクティスと予選を走って、ソフトとハード、2種類あるタイヤの両方で私たちのマシンはバランスがよく、Hondaエンジンも高い性能を発揮してくれていることが確認されています。明日のレースはフロントローからスタートできますし、自身のキャリアベスト更新となる優勝を目指して全力で戦いたいと思います」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「佐藤琢磨とA.J. Foyt Racingがすばらしい予選を戦ってくれました。もっと多くのHondaドライバーが予選のファイナルステージに進んでほしかったところですが、トップ6に2人が進出し、佐藤琢磨が予選2番手でフロントローグリッドを獲得したことを喜んでいます。私たちは昨晩から今朝にかけてエンジンに変更を施し、予選ではそれらが狙った通りの効果を発揮していました。昨日に比べて直線での最高速など、ライバルとの間にあった差を縮めることができたのです。ドライバーたちからの反応も前向きなものになっています。明日のレースは、予選とは違った戦いになります。シーズン最初のレースでは、ドライバーもチームも、新しくなったシステムなどに完全に慣れきっていない場合も出てきますから、まずはミスを犯さないことが一番重要になります。10周延ばされたレースの周回数が、レースの展開、そして結果にどのような影響を及ぼすのかも興味深いところです。燃費セーブを徹底するのか、スピードを追い求めてアクセル全開でいくのか、どのチームがどちらの作戦でいくのかも楽しみです。燃費が重要なレース展開となった場合には、昨年の私たちはアドバンテージを持っていましたから、今年も同じように戦いを優位に進めることができると思います。明日が雨で、ウエットコンディションのレースとなった場合でも、佐藤琢磨は雨のレースを得意としている一人ですから、期待できると思います」

予選

順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム
112W.パワーTeam Penskeシボレー1:01.2070
2 14佐藤琢磨A.J. Foyt RacingHonda1:01.5776
378S.デ・シルベストロKV Racing Technology シボレー1:01.7670
427J.ヒンチクリフAndretti Autosportシボレー1:01.8229
5 3 H.カストロネベス Team Penske シボレー 1:01.8991
6 55 トリスタン・ボーティエSchmidt Peterson Motorsports Honda1:02.0645
7 25M.アンドレッティAndretti Autosportシボレー 1:01.6883
8 1 R.ハンターレイAndretti Autosportシボレー 1:01.7339
9 6 S.サーベドラDragon Racingシボレー1:01.7944
1010ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi RacingHonda1:01.8150
 
13 19ジャスティン・ウィルソンDale Coyne RacingHonda1:02.1777
1483チャーリー・キンボールChip Ganassi RacingHonda1:02.1198
15 15グレアム・レイホールRahal Letterman Lanigan Racing Honda1:02.2709
16 67ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing Honda1:02.1592
1798アレックス・タグリアーニBarracuda Racing/Bryan HertaHonda 1:02.3328
18 16ジェームズ・ジェイクス Rahal Letterman Lanigan RacingHonda1:02.1658
19 77シモン・パジェノーSchmidt Hamilton MotorsportsHonda 1:02.4736
209スコット・ディクソンChip Ganassi RacingHonda1:02.1715
25 18アナ・ベアトリスDale Coyne RacingHonda 1:03.2551