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HPD社長アート・セントシアーが第100回インディ500の直前に語る

HPD社長アート・セントシアーが第100回インディ500の直前に語る

「インディ500は私たちが最も集中して取り組んできているレースです。昨年のレースが終わってから12カ月の間、ずっとハードワークを重ねてきました。2016年用のエアロキットは昨年モデルから2カ所に変更を加え、今年のインディ500を戦うエンジンも大きな進歩を遂げることができました。プラクティスと予選で見られた通り、Hondaのエンジンとエアロキットは高い競争力を身につけています。

佐藤琢磨

私たちが目指したのは、Hondaで走る全チームがインディ500で勝てる力を備えることでした。そして、その目標はほぼ達成されています。Andretti Autosportはエントリーしている5台のすべてが、プラクティスの初日から非常に力強い走りをみせ続けています。彼らはレースでも大いに期待ができるでしょう。Schmidt Peterson Motorsportsも輝かしい1カ月間を過ごしてきています。彼らはポールポジションを獲得しただけではなく、3台すべてを予選でトップ10入りさせました。Rahal Letterman Lanigan Racingも速いところをみせており、Dale Coyne Racingもプラクティスで最速となった日がありました。そして、A.J. Foyt Racingと佐藤琢磨も予選になってすばらしいパフォーマンスを発揮し、グループ内でのトップ3に食い込んで予選12番手を手に入れました。全Hondaドライバー、全Hondaチームが決勝レースで好走をみせてくれるでしょう。今、私は本当にワクワクしています。

ジェームズ・ヒンチクリフ

佐藤琢磨

HPDのスタッフはインディアナポリスにいながら、毎日カリフォルニア州サンタクラリタにある本部と会議を行っています。土曜、日曜も休まず会議は開かれ、エンジンとエアロキットについて話し合いました。そして、パフォーマンスの向上が望める点があれば、調整でもなんでも、ありとあらゆることをトライしています。コースで試した項目のデータをHPDへと送り、ダイナモメーターでテストし、少しでも性能がよくなるよう技術に磨きをかけています。レースが行われる日曜日に、性能を最大限に発揮できるようにするためです。今シーズンの我々は開幕からのパフォーマンスがよくありませんでしたが、自分たちのエンジンとエアロキットにどれだけの実力が備わっているかは分かっていました。その力をインディ500の予選でみせることができたと思います。私たちは少しでも実力を高めようと日々努力を続けています。記念すべき第100回インディ500の決勝が今から本当に楽しみです」

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