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100回目を迎える世界で最も歴史あるレース、インディ500がいよいよ開催

100回目を迎える世界で最も歴史あるレース、インディ500がいよいよ開催

インディカーシリーズ最大のレース、インディ500は今年が100回目の開催です。世界で最も歴史あるレースは、決勝日に世界で最も多くの観客を集めるレースでもあります。

世界で最も伝統があるレースだけに、毎回大勢のモータースポーツファンが集まる。もちろん国外からもたくさんの人が訪れる世界で最も伝統があるレースだけに、毎回大勢のモータースポーツファンが集まる。もちろん国外からもたくさんの人が訪れる

フィニッシュライン近くの石畳はインディアナポリス・モータースピードウェイの象徴的な存在。かつてはコース全体が石畳だったフィニッシュライン近くの石畳はインディアナポリス・モータースピードウェイの象徴的な存在。かつてはコース全体が石畳だった

アメリカ東部インディアナ州の州都インディアナポリスに全長2.5マイルのオーバルコースが作られたのは、1909年のことです。当時のアメリカ中西部(オハイオ、ミシガン、インディアナ、イリノイ州など)では、自動車メーカーが次々と立ち上がると、彼らは性能とスピードを競い、宣伝の場を求めました。そんな中で登場したインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、500マイルの長距離で争われるレースを1911年に初めて開催し、大きな注目を集めました。2度の世界大戦中こそレースは開催されませんでしたが、その時期を除けば同じ場所で開催が続けられ、毎年5月の恒例行事して定着。2016年の5月29日(日)に晴れて、100回目のレースが行なわれます。

巨大なコントロールタワーもサーキットの象徴的な存在巨大なコントロールタワーもサーキットの象徴的な存在

アメリカのコロラド州では、標高4000メートル以上の山頂まで駆け上がるパイクスピークヒルクライムというユニークなレースがあり、過去にはインディカー・シリーズに組み込まれていたこともありました。こちらは今年で初開催から100年目の節目で、7月に第94回大会を迎えます。また今年、Hondaエンジン搭載のLigier JS P2が優勝したセブリング12時間レースは、スポーツカーレースとしてはアメリカで最も長い歴史を誇りますが、そちらは今年3月で64回目の開催となりました。

2012年大会は佐藤琢磨が優勝にあと一歩まで迫る走りで観客を熱狂させた2012年大会は佐藤琢磨が優勝にあと一歩まで迫る走りで観客を熱狂させた

アメリカ以外で歴史の長いレースというと、フランスのル・マン24時間耐久レースを思い浮かべる人は多いでしょう。このレースは、今年6月で84回目の開催となります。インディ、ル・マンと並んで世界三大レースに数えられるモナコGPは、F1世界選手権が始まった1950年以前から行われていたのですが、その第1回大会でさえ、インディ500の開催よりもあとのことです。

2014年大会はHondaエンジン勢のライアン・ハンターレイが優勝2014年大会はHondaエンジン勢のライアン・ハンターレイが優勝

世界一の歴史があり、アメリカが誇りとするインディ500は、大きな節目である100回目の開催を迎え、アメリカでの注目度がとても高まっています。そのレースを生涯の思い出として目にしようと、全米各地から人々が押し寄せるでしょう。つい先日、決勝日の指定席のチケットが完売したことが発表されました。インディアナポリス・モータースピードウェイは観客席数を公表していませんが、販売されたチケットの枚数が25万枚弱ということで、インフィールドの芝生や小さなスタンドなどで観戦するファンを合わせれば、決勝日の会場には30万人以上が詰めかけ、記念すべきレースを楽しむことになるでしょう。

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