モータースポーツ > インディカー・シリーズ > 第14戦 トロント > 決勝

インディカー・シリーズ

round 14

SCHEDULE

July 20 2014, RACE Honda Indy Toronto Race 2

アメリカトロント

佐藤琢磨が22番グリッドから5位フィニッシュ

2014年7月20日(日)・決勝  会場:トロント市街地特設コース  天候:曇り、一時雨   気温:21〜22℃

カナダ最大の都市トロントでのダブルヘッダーは、土曜日に予定されていたシリーズ第13戦が雨で延期になり、日曜日に2レースが行われる異例のスケジュールとなりました。どちらのレースも周回数は85周から65周に減らされましたが、2レース目として開催されたシリーズ第14戦は途中から雨に見舞われ、フルコースコーションも多発。「80分を越えてからは新しい周回に入らない」というあらかじめ設定されていたルールが適用され、56周でゴールとなりました。

  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • ジャック・ホークスワース(左)、ルカ・フィリッピ(右)ジャック・ホークスワース(左)、ルカ・フィリッピ(右)
  • ジョセフ・ニューガーデン(左)、マルコ・アンドレッティ(右)ジョセフ・ニューガーデン(左)、マルコ・アンドレッティ(右)

第13戦の決勝が日曜日に開催されたことにより、第14戦の予選は実施せず、代わりに第12戦アイオワ時点でのチャンピオンシップポイントの順でグリッドが決められました。夕方の4時過ぎ、メインストレート上に並んだ23台のマシンは、スタンディング方式でレースのスタートを切りました。全員がドライタイヤを装着して始まったレースは、10周を過ぎたところで小雨が降り始め、一転してウエットタイヤが有利な状況となりました。そして、レースが終盤に入った40周目過ぎに路面が乾き、ドライタイヤの方が速く走れるコンディションに変わりました。コース状況が大きく変化したレースは、アクシデントの多発によるフルコースコーションの影響で65周ではなく、80分間でゴールが迎えられることとなりました。

その結果、タイヤ交換をタイミングよく行う判断を下したチームと、グリップが低い路面でのドライビングで優れていたドライバーのコンビネーションが活躍しました。ゴールを目前にして7台以上が絡む多重アクシデントが発生し、フルコースコーションのままゴールとならないよう、赤旗が出されました。レースの最後は、残り3周でのスプリントが繰り広げられるエキサイティングでドラマティックな戦いとなり、後方22番グリッドからスタートした佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)が、攻撃性と冷静さの両方を保ってバトルをし続け、今シーズンの自己ベストとなる5位でゴールラインを切りました。

Honda勢の中からは、佐藤のほかにもルーキーのジャック・ホークスワース(Bryan Herta Autosport)が6位、マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)が8位、そして、ウエットタイヤのまま走り続ける作戦を採ったジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)が10位と、計4人がトップ10フィニッシュを果たしました。

コメント

佐藤琢磨(5位)
「不運がずっと続いていましたが、チームはモチベーションを失くすことなくがんばり続けてくれていました。そして今日、トロントでのレース2で私たちは力を取り戻し、よいレースを戦えたと思います。天候によって路面が変化し、ドライからウエットへ、そしてまたドライへとタイヤを交換しての複雑な戦いになっていましたが、レース中盤にポジションを上げ、ピットクルーたちの素早く確実な作業もあって、レース終盤にはさらに上位へと進出することができました。Honda勢のトップとなる5位でフィニッシュできたことをとてもうれしく、そして誇りに感じます。今日のこのレースで不運は完全に吹き飛ばせたでしょうから、次戦からのシーズン終盤戦では、さらに力強い戦いぶりを見せていきたいと思います」

アート・セントシアー|HPD社長
「とてもチャレンジングな週末でした。天候は変化し続け、遅れの出たスケジュールによって忙しさは増し、2レースを1日で開催することになりました。レース結果が私たちの目指すものにならなかったのは大変残念ですが、我々のチーム、そしてHPDはこれまでの倍以上の力を投入し、2週間後にレースが行われるホームコースのミッドオハイオに臨みます」

決勝リザルト

順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
120M.コンウェイシボレー561:20'35.5420
210T.カナーンシボレー56+3.5418
312W.パワーシボレー56+5.1545
483C.キンボールシボレー56+5.4857
514佐藤琢磨Honda56+6.6210
698ジャック・ホークスワースHonda56+7.8701
79S.ディクソンシボレー56+7.9350
825マルコ・アンドレッティHonda56+10.1765
911S.ブルデーシボレー56+12.0212
1019ジャスティン・ウィルソンHonda56+15.7853
 
1367ジョセフ・ニューガーデンHonda56+20.9127
1428ライアン・ハンターレイHonda56+22.6140
1518カルロス・ウエルタスHonda56+29.2715
1616ルカ・フィリッピHonda56+46.4382
1734カルロス・ムニョスHonda52+4Laps
1827ジェームズ・ヒンチクリフHonda52+4Laps
2015グレアム・レイホールHonda50+6Laps
2277シモン・パジェノーHonda47+9Laps
237ミハイル・アレシンHonda11+45Laps

ポイントスタンディング

ドライバー
順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
13H.カストロネベスシボレー533
212W.パワーシボレー520
328ライアン・ハンターレイHonda464
477シモン・パジェノーHonda462
52J.P.モントーヤシボレー428
69S.ディクソンシボレー387
734カルロス・ムニョスHonda384
810T.カナーンシボレー380
925マルコ・アンドレッティHonda375
1011S.ブルデーシボレー358
 
1227ジェームズ・ヒンチクリフHonda330
1419ジャスティン・ウィルソンHonda311
157ミハイル・アレシンHonda298
1667ジョセフ・ニューガーデンHonda288
1798ジャック・ホークスワースHonda287
1815グレアム・レイホールHonda266
1918カルロス・ウエルタスHonda265
2014佐藤琢磨Honda234
2416オリオール・セルビアHonda88
2526カート・ブッシュHonda80
2816ルカ・フィリッピHonda46
305ジャック・ヴィルヌーヴHonda29
3168アレックス・タグリアーニHonda28
3363ピッパ・マンHonda21
3441マーティン・プロウマンHonda18
36 26フランク・モンタニーHonda8