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 インディアナポリス500(以下、インディ500)は、存続しているモーター・レーシング・イベントの中では世界で最古のものである。たぶん、インディ500を初めて見た方は、他の数多のレース・イベントと似た点もあるが、異なる点もあることに気付かれるに違いない。
 まず、他のオープン・ホイール・レースのものとマシンが似ている。F1ほどエキゾチックではないにしても、CARTやフォーミュラ3000のマシンと同じような形をしている。

 IRLシリーズに出場するドライバーを一覧すれば、すぐさまマイケル・アンドレッティというビッグネームが目に付く。今年のインディ500をもって引退することを表明している大物レーサーは、まだ一度も勝ったことのないインディ500で優秀の美を飾るべく、最後の戦いを挑む。

 みんなが知っているレーサーを挙げれば、アル・アンサーJr.やA.J.フォイト4世(アンソニー・ジョゼフ・フォイト4世)がいる。このフォイト4世は、インディ500とル・マン24時間レースに勝った偉大なレーサー、アンソニー・ジョゼフ・フォイト・Jr.の19歳の孫である。
 小さい頃から、有名な祖父の経営するレース・カー・ショップで部品を磨く仕事を手伝いながら、ゴーカートでレースを始めた。2002年、若きフォイトは、IRLインフィニティ・プロ・シリーズを圧倒的な強さで、これまたインディ500チャンピオンを父に持つアリエ・リューエンダイクJr.をおさえてチャンピオンとなり、IRLへとステップアップした。2003年の今年、フォイトは祖父の率いるチームの一員としてIRLに挑む。

 IRLの紅一点、サラ・フィッシャー。23歳のサラは、6歳の時からレースを続けている。19歳の時に史上最も若い予選通過ドライバーとしてインディ500に出場したことでも有名で、“ブリックヤード”で史上最も速い女性ドライバーとしても知られる。時速350km超のレース・トラックをもものともしない猛者である。

 ダリオ・フランキッティはIRLシリーズに移籍する前に、CARTで10勝し、1999年にはシリーズ・ポイントランキング2位を獲得している。プロのヘリコプター・パイロットでもあるスコットランド生まれのフランキッティは、奥様は女優のアシュリー・ジャッドだ。

 2001年、2002年と2年連続でインディ500を勝つという偉業を成し遂げた、ブラジル生まれのエリオ・カストロネベスは、全米一有名なチーム、チーム・ペンスキーのエース・ドライバーである。
 ジョージ・マックは、IRLシリーズ唯一の黒人レーサーで、元インターナショナル・カーティング連盟のグランド・ナショナル・チャンピオンである。
 1978年から1989年にかけてF1でアメリカ人としては最も多い132試合に出場したあと、アメリカに戻り1998年のインディ500に優勝したエディ・チーバーは、チーム・オーナー兼ドライバーとして活躍している。
 南アフリカ人ドライバーのトーマス・シェクターはフェラーリでF1チャンピオンに輝いたジョディ・シェクターを父に持つ新進気鋭のドライバーである。

 今年は2人の日本人ドライバーもIRLシリーズに参戦している。CARTのインディ・ライト・シリーズで2度チャンピオンに輝いた岡山県出身の服部茂章は、A.J.フォイトのチームの一員として、また静岡県出身の高木虎之助はモー・ナン・チームからの参戦。2人とも今年IRLシリーズで一層の飛躍を期されている。
 もうひとり、将来が楽しみなロス出身の日系アメリカ人レーサー、25歳のロジャー安川がいる。メキシコ人レーサーのエイドリアン・フェルナンデスと元F1レーサー鈴木亜久里が共同オーナーのチームで、Hondaエンジンを積んだダラーラでIRLシリーズに挑戦している。
(上記記述、写真等は2003年時のもの) 
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