Dakar Rally 2016 ステージ6
2016/1/8
ウユニ > ウユニ
Liaison:181kmSpecial stage:542kmTotal:723km

ウユニ塩湖を周回する最長のステージ6を終え、ゴンサルヴェスが首位をキープ

ダカールラリーは前半の山場であるマラソンステージを終え、1月8日(金)に今大会最長となる542kmのスペシャルステージ(競技区間)が行われました。今回は、ウユニ塩湖を周回するルートで、ボリビアでのもっとも難しいステージとなりました。

朝7時31分に12番目でスタートしたTeam HRCのパウロ・ゴンサルヴェスは、総合首位を守るべく力走しました。12カ所に設けられたWP(ウエイポイント。ルート上に設けられたGPSで管理する通過点)の区間タイムはもちろん、チェックポイント(CP)の通過区間タイムでも、KTMファクトリーチームのトビー・プライス(オーストラリア)、マティアス・ウォークナー(オーストリア)らと激しく争いました。途中、タイムロスをしたものの、CRF450 RALLYを快調に走らせ、この長いステージをトップと1分12秒差の3位で終えました。

※ ルート上の要所に設けられ、ライダーの通過時間などを管理する。ここでライダーはスタート時に渡されるチェックカードに通過を証明するスタンプをもらい、レースを続ける

ほかのTeam HRCライダーは、リッキー・ブラベックが8分16秒差で8位、マイケル・メッジは26分10秒差の29位でステージ6を終えています。また、Honda South America Rally Teamのケビン・ベナバイズは好調を維持。ステージ後半にメーターパネル周辺に起きたトラブルを解決するため、時間をロスしましたが、無事17位でフィニッシュしています。チームメートのハビエル・ピゾリトや、アドリアン・メッジも順調にステージを終えています。

Team HRCのホアン・バレダは、CP3を過ぎた203km地点でメカニカルトラブルによりマシンを止めました。チームメートのパオロ・セッシの助けを借り、1時間後にステージに復帰しましたが、完全に復調はせず、このステージだけでトップから5時間近く遅れる結果になりました。総合でも70位に後退しています。この結果を受け、Team HRCは、総合首位をキープするゴンサルヴェスを全力でサポートし、Hondaライダーが一丸となって、これからのダカールラリーを戦っていきます。

コメント

パウロ・ゴンサルヴェス(ステージ6 3位/総合 1位)
「今日は本当にタフで長い一日でした。標高が高く、ひどい頭痛に襲われましたが、私はミスをしないよう集中しました。バレダ選手になにが起こったのかは分かりません。しかし、残ったチームメートと、これからの毎日を戦っていきます。大事なことはトラブルがなく、ミスをしないように戦うことです。とにかくゴールできてうれしい。明日のために少し休んで、準備をします」

ケビン・ベナバイズ(ステージ6 17位/総合 7位)
「私にとってはとても難しいステージでした。540kmを超えるスペシャルステージは本当に長かったです。気持ちよく走っていたのですが、残り60km辺りでメーターパネルのトラブルがあり、直すために数分ロスしました。しかし、大事なことは私たちは、まだ走っているということです」

本田太一 | プロジェクトリーダー
「マラソンステージの2日間を終え、ライダーたちは総合リザルトでもいいポジションにつけています。ウユニのロングステージで、さらに差をつける、差を詰めるというストラテジーで今日は戦いました。結果的にゴンサルヴェス選手が総合首位を維持できたことに満足しています。しかし、今日のステージの203km地点でバレダ選手にエンジントラブルが発生し、大きく遅れてしまいました。残念ですが、これによりゴンサルヴェス選手をサポートするチーム体制として、ここからフィニッシュまで強く戦っていきます」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE
STAGE 7
ウユニ 〜 サルタ
リエゾン(移動区間):440km  スペシャルステージ(競技区間):353km  総移動距離:793km

38回目を迎えたダカールラリー。1月9日(土)に行われるステージ7を終えれば、大会中唯一の休息日となるサルタでのレストデイが待っている。人々が熱狂的にラリーを迎えたボリビアに別れを告げ、再びアルゼンチンへと戻る。南下するコースは、800kmに迫る総延長と、簡単ではないスペシャルステージにより、安息日の前にハードな一日を参加者は体験する事になる。ルート上には渡河セクションが点在し、ブーツが乾く暇もない。運がよければ夜のとばりに包まれる前にサルタに着けるかもしれない。

リザルト

ステージ6暫定順位
順位 No. ライダー マシン タイム ペナルティー
13T.プライスKTM05:51'48--
214M.ウォークナーKTM05:52'5300:01'05-
32パウロ・ゴンサルヴェスHonda05:53'0000:01'12-
45S.ソヴィッツコKTM05:56'3200:04'44-
57H.ロドリゲスヤマハ05:57'1100:05'23-
64P.クインタニラハスクバーナ05:59'4000:07'52-
 
848リッキー・ブラベックHonda06:00'0400:08'16-
1747ケビン・ベナバイズHonda06:07'1800:15'30-
1961アドリアン・メッジHonda 06:10'01 00:18'13-
2919マイケル・メッジHonda06:17'5800:26'1000:15'00
3922ハビエル・ピゾリトHonda06:30'4600:38'5800:02'00
5070ペドロ・ビアンキ・プラタHonda06:53'4801:02'00-
55137ロブ・スミッツHonda07:09'0301:17'15-
59123マイケル・フェルカーデHonda07:15'0701:23'19-
78109フェデリコ・エドゥアルド・コーラHonda07:52'5202:01'0400:10'00
10932パオロ・セッシHonda10:05'5904:14'11-
1106ホアン・バレダHonda10:49'5904:58'11-
115153ダニー・ロバートHonda 18:06'29 12:14'41 03:45'00
総合暫定順位
総合順位 No. ライダー マシン タイム ペナルティー
-12パウロ・ゴンサルヴェスHonda20:23'07--
23T.プライスKTM20:23'4200:00'35-
314M.ウォークナーKTM20:25'5700:02'50-
45S.ソヴィッツコKTM20:28'2400:05'1700:01'00
54P.クインタニラハスクバーナ20:38'1700:15'1000:01'00
67H.ロドリゲスヤマハ20:43'1900:20'12-
 
747ケビン・ベナバイズHonda20:44'1100:21'04-
1448リッキー・ブラベックHonda20:56'5300:33'4600:02'30
1819マイケル・メッジHonda21:11'3800:48'3100:17'00
2261アドリアン・メッジHonda 21:21'45 00:58'38-
3222ハビエル・ピゾリトHonda21:50'5801:27'5100:08'00
4770ペドロ・ビアンキ・プラタHonda23:29'3703:06'3000:14'00
53123マイケル・フェルカーデHonda23:56'2703:33'20-
55137ロブ・スミッツHonda24:09'2803:46'21-
6932パオロ・セッシHonda25:10'3004:47'2300:03'00
706ホアン・バレダHonda25:22'3304:59'2600:06'00
110109フェデリコ・エドゥアルド・コーラHonda 34:26'53 14:03'46 02:26'00
116 153 ダニー・ロバート Honda 40:31'29 20:08'22 03:46'00

※ リザルトは暫定結果に基づくものです

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