モロッコラリー2015 第3ステージ

2015/10/7

Liaison：196kmSpecial stage：274km

ゴンサルヴェス選手が第3ステージで優勝。バレダ選手がステージ2位に入り、Team HRCは1-2フィニッシュ

モロッコラリー第3ステージが行われ、Honda CRF450 RALLYを駆るTeam HRCのパウロ・ゴンサルヴェス選手が優勝。ホアン・バレダ選手は2位に入り、総合1位の座を奪い返しました。

全日程の折り返し点となる第3ステージは、ザゴラの南方に位置するマハミド砂漠で争われました。ゴンサルヴェス選手は、274�qのスペシャルステージで最速タイムをマーク。すばらしいペースを刻み、総合成績でもライバルとのタイム差を大幅に短縮しました。

ステージ2位にはバレダ選手が続き、総合トップへ返り咲き。2位との差は約4分となっており、総合優勝へ向け、続くステージにも闘志を燃やしています。

イタリア人ライダーのパオロ・セッシ選手はスペシャルステージ序盤でほこりによる視界不良に悩まされて苦戦。CRF450 RALLYの性能をフルに発揮することができず、ステージ17位に終わりました。なお、前日のライダー救護におけるタイムロスについては、主催者判断によって10分の回復が認められました。

Hondaサウスアメリカラリーチームのケビン・ベナバイズ選手は、力強い走りでステージ6位フィニッシュ。新人ライダーの中でトップとなる、総合6位につけています。また、チームメートのジェアン・アゼベド選手は、舗装路や砂地、砂漠に岩といったさまざまな地形を含むこのステージで、新型マシンの習熟を図り、ステージ16位でフィニッシュ。総合でも13位にポジションアップしました。

コメント

ホアン・バレダ選手(ステージ2位 / 総合1位)
「今日は後方からのスタートだったので、前を行くライダーに追いつくことを目指して走りました。みんなかなり速いペースをキープしていましたが、しっかりと集中していたので今日の目的は達成できました。“任務完了”といったところです」

パウロ・ゴンサルヴェス選手(ステージ1位 / 総合5位)
「やっと、ミスのない一日を過ごせました。アタックを開始してタイムを削っていった結果、ステージ優勝を手に入れました。明日はルートを切り開いていく戦いになるため、重要なステージです。いつも通り全力を尽くし、できるだけいい結果を狙います。ただ、今大会はダカールに向けた最終テストの場であり、さまざまなことを調整するのが最優先事項です。ダカールまであまり時間がないので、転倒してケガをすることだけは避けなくてはなりません」

パオロ・セッシ選手(ステージ17位 / 総合14位)
「今日のようなステージは大好きです。序盤と終盤では、広大な砂漠の中でのナビゲーション能力が試されました。今日はミスをせずに最後まで走りきれたので、満足しています。残念なのは、スタート後、ひどいほこりによってなにも見えず、スローダウンせざるを得なかったことです。マシンは夢のようにすばらしく、扱いにも慣れてきました。チームメートが優勝を飾れてうれしいですし、こうした戦いを続けていければと思います」

ケビン・ベナバイズ選手(ステージ6位 / 総合6位)
「砂が多く、難しいステージでした。70％は砂地で、序盤と終盤にはナビゲーションが複雑な地点がありました。似たような道が多く間違えやすいルートだったので、集中し続けなければなりませんでした。幸いにも転倒や大きなミスがなく、すべてうまくいきました。マシンの感触は最高で、日に日にフィーリングもよくなっています」

ジェアン・アゼベド選手(ステージ16位 / 総合13位)
「今日はこれまでで最も砂の多いルートでした。ここを新型マシンで走れたことはよかったですし、感覚もかなりよくなってきています。岩の多い地形もありましたが、概ね落ち着いたいい一日でした」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。