Dakar Rally 2015 第5ステージ
2015/1/8
コピアポ > アントファガスタ
Liaison:239kmSpecial stage:458km

バレダ選手がステージ2位を獲得。Team HRCライダーは4名がトップ7入り

ダカールラリー2015の第5ステージが行われた1月8日(木)、Team HRCのライダーは好調な走りを維持して、ホアン・バレダ選手のステージ2位を先頭に、パウロ・ゴンサルヴェス選手、ジェレミアス・イスラエル選手、エルダー・ロドリゲス選手がトップ7に名を連ね、ライア・サンツ選手も安定した走りでステージ19位となりました。

この日のステージは、チリのコピアポを出発し、太平洋沿いに北上して港町のアントファガスタへ向かうルート。ライダーたちはアタカマ砂漠を縦断しながら、荒れ地やフェシフェシ※1地帯の中を進む高速コースに臨みました。

前日のウイナーであるバレダ選手は、先頭でステージをスタート。リスクを最小限に抑え、ライバルとの差をキープすることを目標として、Honda CRF RALLYで安定した走りをみせました。途中でマルク・コマ選手(KTM)が追いつき、今大会では恒例となった2人のバトルが、このステージでも繰り広げられました。2人はほぼ同時にフィニッシュ。バレダ選手はステージ優勝こそコマ選手に譲ったものの、総合順位では10分33秒の差をつけて1位を維持しています。

前日にナビゲーションミスでタイムをロスしたゴンサルヴェス選手は、後方から追い上げてステージ5位に入り、総合3位の座をキープ。また、前日転倒を喫したイスラエル選手も、その影響を感じさせない走りでステージ6位、ロドリゲス選手も体調に不安が残るものの、調子を上げてステージ7位に入りました。前日好調な走りをみせたサンツ選手も、集中を切らさずに走りきり、ステージ19位でフィニッシュしました。

Hondaサウスアメリカラリーチームのハビエル・ピゾリト選手、ダニエル・グート選手、ジェアン・アゼベド選手は、それぞれ13位、21位、37位でステージを終えています。

※1 フェシフェシ
ベビーパウダーのように細かく砕けた微細な粉状の土が溜まっている場所

コメント

ホアン・バレダ選手(第5ステージ / 2位、総合1位)
「マルクに追いつかれるまでは、一人で先頭を走っていました。彼はすばらしいペースで走っており、給油後もかなりプッシュしていたので、なるべくそれについていこうとがんばりました。高速コースながら、ナビゲーションの難度も高く、フェシフェシと石の多いコースでした。総合1位を維持できていることに満足しています。このまま、日々一歩ずつ前進していきます」

パウロ・ゴンサルヴェス選手(第5ステージ / 5位、総合3位)
「かなりハードで複雑なステージで、道中はフェシフェシや、穴の開いた箇所が多くありました。12番手からスタートし、前半の100qほどはほこりの舞う中で慎重にペースを上げていきましたが、終盤でウェイポイント※2を見つけられずにややタイムを落としました。明日はスタート位置がいいので、ミスをしすぎないように集中して臨みたいです」

ジェレミアス・イスラエル選手(第5ステージ / 6位、総合11位)
「トップグループでステージを終えられて、満足しています。ほかのライダーたちを追い越そうと、かなり激しくプッシュしました。マティアス・ウォークナー選手(KTM)に追いついてからは、彼を前に行かせて、フィニッシュまで後ろについて走るようにしました。いいステージになりましたし、明日のレースも楽しみです」

エルダー・ロドリゲス選手(第5ステージ / 7位、総合10位)
「タフなステージでした。20番手スタートでしたが、ほこりが多く、前方の選手を追い越すのはほぼ不可能でした。給油後は、ほかのライダーたちをかわしていき、いいペースで攻め続けられました。ラリーは1週間が過ぎようとしていますが、我々はプッシュし続けなければなりません」

ライア・サンツ選手(第5ステージ / 19位、総合17位)
「今日のステージはとてもタフで、疲れました。危険な箇所も多く、そこを過ぎるまでハンドルバーをしっかりとつかんでいました。そのような状況でもタイムロスをしなかったことに満足しています。大切なのはレースから脱落しないことで、ここまでうまくやれていると思います。明日の準備もできているので、うまくいくことを願いましょう」

ハビエル・ピゾリト選手(第5ステージ / 13位、総合50位)
「自分があまり得意ではない、岩の多い地形で、ハードな一日になると思っていました。ダカール2012では、同じような路面で大きなアクシデントを起こしてしまったので、今日は慎重に走りました。今日はとてもいい結果が出せましたし、明日はほこりの少ないコースになるので、トップグループに近づいていけると思います」

※2 ウェイポイント(waypoint)
ルート上に設置されたGPSポイント。車載GPSが走行ルートを記憶しており、ウェイポイントを通らなかったマシンにはペナルティーが科せられます。砂丘や河原など広大な場所に設定されている場合は見落としやすく、ダカールラリーにゲーム性を加味しています。

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE
第6ステージ アントファガスタ〜イキケ(チリ)
リエゾン(移動区間):369km  スペシャルステージ(競技区間):319km

イキケでの祝福
このステージでは、太平洋沿岸をさらに北上。二輪部門はほかのカテゴリよりもやや多くの距離を走るコースが設定されています。海岸沿いの砂丘区間が続きますが、海を眺める雄大な景色が広がります。ダカールラリー2015は、この第6ステージで前半戦の最終日を迎え、イキケに設けられたポディウムでセレモニーを開催。ファンによる熱狂的な歓迎がライダーたちを待っています。

リザルト

第5ステージ順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1M.コマKTM4:38'16
2ホアン・バレダHonda+2'16
3P.クインタニラKTM+2'40
4S.スヴィトコKTM+3'54
5パウロ・ゴンサルヴェスHonda+4'37
6エルダー・ロドリゲスHonda+6'35
 
7ジェレミアス・イスラエルHonda+7'10
13ハビエル・ピゾリトHonda+16'49
19ライア・サンツHonda+26'46
21ダニエル・グートHonda+31'59
37ジェアン・アゼベドHonda+51'31
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1ホアン・バレダHonda17:51'05
2M.コマKTM+10'33
3パウロ・ゴンサルヴェスHonda+22'50
4P.クインタニラKTM+31'06
5J.ビラドムスKTM+36'23
6R.ファリアKTM+38'13
 
10エルダー・ロドリゲスHonda+43'24
12ジェレミアス・イスラエルHonda+59'10
17ライア・サンツHonda+1:12'32
21ダニエル・グートHonda+1:42'26
28ジェアン・アゼベドHonda+2:37'37
49ハビエル・ピゾリトHonda+4:51'27

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