アブダビ・デザート・チャレンジ2015 第4ステージ
2015/4/1
Liaison:146.90kmSpecial stage:258.10km

アブダビ4日目の試練。ゴンサルヴェス選手がレース途中で離脱

アブダビ・デザート・チャレンジの4日目、Team HRCは狙い通りの結果を残すことができませんでした。ホアン・バレダ選手(Team HRC)は6位、リッキー・ブラベック選手(Team HRC)は7位でフィニッシュ。パウロ・ゴンサルヴェス選手(Team HRC)は、トラブルによりレースを完走できずに終わりました。

4月1日(水)、好ポジションからスタートを切るゴンサルヴェス選手に期待をかけ、アブダビ・デザート・チャレンジでのタイトル獲得を狙っていたTeam HRC。しかし、ゴンサルヴェス選手が電気系のトラブルで完走できなかったことにより、チームの希望は絶たれてしまいました。

ゴンサルヴェス選手は、全長258kmのレースのおよそ43km地点でトラブルに直面し、レースから離脱。2014年に獲得したアブダビ・デザート・チャレンジのタイトルの防衛とはなりませんでした。このようなところに、気温50℃に達する砂丘という、過酷な環境で争われるラリーレイドの怖さがあります。

スペシャルステージを快走していたバレダ選手は、後半もすばらしいスピードで勝負していましたが、最終的に追っ手を振りきることができず。6位でレースを終え、最終日に挑むことになりました。

バレダ選手の後方を走り、7位でフィニッシュしたブラベック選手は、総合順位を5位に上げました。

コメント

ホアン・バレダ選手 (スペシャルステージ4 / 6位、総合15位)
「私たちが懸念していた通りの結果になってしまいました。複雑な砂丘でのナビゲーションに苦しみながらも、後半はスピードを上げて勝負しましたが、勝利することはできませんでした。パウロ(ゴンサルヴェス)のトラブルは、本当に不運だったと思います。しかし、この試練が今後の糧になってくれるはずです」

リッキー・ブラベック選手 (スペシャルステージ4 / 7位、総合5位)
「今日は7番手でのスタートでしたので、先頭のライダーたちを後方から追う形になりました。全速力で追い、ホアン(バレダ)とパウロのすぐ後ろにつけました。そのあとで、パウロのマシンが電気系のトラブルで止まってしまい、私たちでは救助できませんでした。このトラブルを除いては、いいレースだったと思います。風と太陽光の影響で、砂丘での位置を確認するのは大変でしたが、しっかりと完走できました。レースはもう一日残っていますので、明日もがんばります」

パウロ・ゴンサルヴェス選手 (スペシャルステージ4 / 36位、総合36位)
「前日の勝利で総合2位につけ、今日もいいポジションからスタートし、レース途中まではすべて順調でした。しかし、42km地点でマシンが電気系トラブルにより止まってしまい、その後はレースに戻れませんでした。トラブルの原因を解明し、今後のレースでこのようなことが起きないようにしたいです」

ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督
「パウロはレースの前半で走行不能になり、そこからカムバックできませんでした。マシンがパウロの味方になってくれなかったようです。リッキー(ブラベック)が手を貸しましたが救助は不可能で、パウロはレースをあきらめざるをえませんでした。ホアンの数日前のトラブルと同様にです。上位に残っているのはリッキーだけになりました。リッキーはよくがんばっていて、総合で5位につけていますので、明日もしっかりと走ってもらいたいです」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

リザルト

SS4順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 M.ウォークナーKTM3:43'14
2M.コマKTM+0'10
3 P.クインタニラKTM+2'05
4R.ファリアKTM+4'43
5S.サンダーランドKTM+6'01
6ホアン・バレダHonda+7'49
 
7リッキー・ブラベックHonda+8'48
36パウロ・ゴンサルヴェスHonda+5:16'46
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1M.コマKTM14:49'05
2S.サンダーランドKTM+11'55
3P.クインタニラKTM+20'16
4R.ファリアKTM+28'01
5リッキー・ブラベックHonda+34'17
6 M.アル・バルーシ KTM +44'17
 
15ホアン・バレダHonda+3:03'00
36パウロ・ゴンサルヴェスHonda+29:11'40

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