アブダビ・デザート・チャレンジ2015 第1ステージ
2015/3/29
Liaison:142.12kmSpecial stage:262.36km

Team HRCがトラブルに遭うも巻き返す

アブダビ・デザート・チャレンジの初日、Team HRCはいくつかのトラブルを乗り越え、パウロ・ゴンサルヴェス選手とリッキー・ブラベック選手が先頭集団の3位と5位で終えました。

アル・ガルビア地方の砂漠に設置されたヤス・マリーナ・サーキットのラリー用サーキットで、アブダビ・デザート・チャレンジがスタート。ライダーたちは猛暑の中、約260kmのスペシャルステージ(SS)を含む全長404kmを走りました。

ラリーレイドのトップ選手たちにとって、この日は最初から激しい戦いになりました。Team HRCのホアン・バレダ選手もすぐに戦闘態勢に入り、給油地点にトップで到着しました。しかし、バレダ選手はフィニッシュの40km手前で電気系統のトラブルに直面し、Honda CRF450 RALLYがコースに戻るまでの貴重な時間をロスしてしまいます。

現場に駆けつけたゴンサルヴェス選手は、この日のフィニッシュが遅れるのを承知でトラブルを解決しようと奮闘し、翌日の長距離ステージでの巻き返しを狙うことにしました。

アメリカ出身のルーキー、ブラベック選手にとって、このFIMクロスカントリーラリー世界選手権が、初めて出場するトップクラスの大会です。その価値あるデビューのパートナーが、Honda CRF450 RALLYでした。

3月30日(月)のレースは、500km以上あるリワ砂漠を舞台に、大会最長である279kmのSSに挑みます。なおこのステージは、モトクロススタイルでのスタートです。

コメント

パウロ・ゴンサルヴェス選手 (スペシャルステージ1 / 3位、総合3位)
「「猛暑や砂、砂丘に手こずり、今日はかなり難しい日になりました。スタートは厳しいものとなりましたが、給油後にスピードを取り戻したことで少し楽になり ました。ホアン(バレダ)があのままさらに40kmの走行を続けるのは無理だと判断し、立ち止まってヘルプすることにしたのです。少し時間をロスしてしま いましたが、重要なのは完走すること。まだ4日残っているので、勝利に向けて戦っていくつもりです」

リッキー・ブラベック選手 スペシャルステージ1 / 5位、総合5位
「ラリーでの初日はうまくいったと思っています。ただ、ダストの上を走ろうとしてなにかにぶつかり、バランスを崩すというルーキーならではのミスを犯したこ とは反省しています。そのミスを除いてはうまくいったと思いますし、ナビゲーションの操作方法も学べています。砂丘を走りながら、前のライダーたちの走行 跡を観察し、彼らがどう対処しているのかを知ることもできました。ですので今日は上出来です。残りの日程はさらに調子を上げられればと思っています」

ホアン・バレダ選手 (スペシャルステージ1 / 21位、総合21位)
「なんといえばいいのか、とても複雑な日でした。スタートは非常にいいペースで走ることができていたのです。何名かのすばらしいライダーが前を走っていて、 私も必死に追いかけていました。3つ目のチェックポイントに着くまではすべて順調でしたが、そのあとで電気系統にトラブルがあり、エンジンがストップして しまいました。これが今日起きたことです。でも、今年は始まったばかりです。チームがトラブルへの対処に必死に取り組み、マシンによりよい信頼性を与えて くれるはずです」

ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督
「アブダビ・デザート・チャレンジの初日は、Team HRCにとって決してすばらしい一日とはなりませんでした。私たちはしっかり準備できていましたし、ホアン(バレダ)はいい滑り出しで、給油地点までレー スをリードしていました。ただ、不運なことに彼のマシンが砂丘の真っただ中で止まってしまい、彼はどうすることもできませんでした。パウロ(ゴンサルヴェ ス)がホアンのヘルプに駆けつけたことで、彼も自身の時間をロスするなど、2人にとって厳しい日になりました。それでも私たちは明日からまたレースに戻り ますし、巻き返しを狙っていきます。リッキー(ブラベック)に関しては、“リアルラリー”に初めて挑み、いい結果を出しました。明日はポジションを取り返 してみせます」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

リザルト

SS1順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1M.コマKTM3:12'54
2S.サンダーランドKTM+1'21
3パウロ・ゴンサルヴェスHonda+5'33
4R.ファリアKTM+11'07
5リッキー・ブラベックHonda+11'54
6 M.ウォークナー KTM +13'59
 
46ホアン・バレダHonda +8:06'13
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1M.コマKTM3:12'54
2S.サンダーランドKTM+1'21
3パウロ・ゴンサルヴェスHonda+5'33
4R.ファリアKTM+11'07
5リッキー・ブラベックHonda+11'54
6 M.ウォークナー KTM +13'59
 
46ホアン・バレダHonda +8:06'13

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