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レポート

Dakar Rally2014 - Stage9 - 2014/01/14
チリ カラマ   > チリ イキケ ステージ:451km  競技区間:422km

ポジティブに戦い続けるTEAM HRC
総合2位にホアン・バレダ選手
エルダー・ロドリゲス選手は総合6位に順位を上げる

  • ホアン・バレダ選手
  • ホアン・バレダ選手
  • エルダー・ロドリゲス選手
  • ライア・サンツ選手
  • ハビエル・ピゾリト選手

第9ステージはナビゲーションの重要度が高く、変化に富んだ地形と路面で、まるで、行く先をライダーに示すロードブックを通じて、ダカールラリーがライダーたちの実力を試しているかのようでした。また、40km以上続いた砂丘を越え、イキケのビバーク地へと続く急勾配のダウンヒルでは、太平洋の海岸線を見わたすことができ、美しさと驚きを抱く中で、ステージを終える演出がなされていました。

第9ステージでは、422kmの長いスペシャルステージ(競技区間)を走るため、TEAM HRCのホアン・バレダ選手は、カラマのビバーク地を午前7時47分にスタートしました。スペスシャルステージをスタートしてから60kmの地点で、2分先にスタートしたシリル・デプレ選手(ヤマハ)を捕らえたバレダ選手は、その後、ナビゲーション力を発揮し、350km以上を先頭で走り続けました。この日、バレダ選手は力走をみせ、ステージ2位に相当する好タイムでフィニッシュしましたが、15分加算のペナルティーを受け、ステージ9位となりました。

ダカールラリー2014を表彰台に上がって終えるべく、最大限のプッシュを続けるエルダー・ロドリゲス選手(TEAM HRC)は、このステージも総合順位をアップさせようと快走を続け、ステージ5位に。総合での順位を6位に上げました。

ダカールラリー2014の後半戦最初の山場となった、2日間にわたるマラソンステージ。その2日目である第8ステージを18位以内で終えたハビエル・ピゾリト選手(TEAM HRC)も順調に走りきり、ステージ13位を獲得しました。

連日、好調な走りを続けるアルゼンチン・ホンダ・ラリーチームのライア・サンツ選手は、この日も市販プロトタイプのCRF450 RALLYを巧みに操り、好成績を収めました。サンツ選手は、最初のチェックポイントを10位で通過。その後、電動で動くロードブックホルダーがトラブルを起こし、422kmのステージ中、200km以上を手動でマップを手繰りながらの不利な走行となったにもかかわらず、ダカールラリー2014でのステージ順位としては、自己ベストとなる7位を獲得。ステージトップとの差が14分51秒と、すばらしい走りでした。彼女のチームメートである、パブロ・ロドリゲス選手も、トラブルに見舞われることなくイキケに到着。総合34位につけています。

コメント
エルダー・ロドリゲス選手 エルダー・ロドリゲス選手 5位 +12'01
「いい一日でした。私はハードに攻めました。バレダ選手、マルク・コマ選手(KTM)、シリル・デプレ選手も、同じく攻めの走りをすることは分かっていましたが、ほかの選手との競り合いに時間を要してしまいました。それほど速く走れたわけではありませんが、この結果には満足しています。長い一日が終わりました。しかし、この場所(ビバーク地)にいるということは、明日もあるのです」
ホアン・バレダ選手 ホアン・バレダ選手 9位 +16'58
「今日のステージはとても複雑でした。私はスタート直後からできる限りペースアップして攻めました。砂丘地帯でコマ選手と激しい競り合いをしましたが、捕らえられてしまいました。そして、それ以上は攻めることができませんでした。まだ本当に厳しいステージが2日間残っています。私たちは、これまで通り攻めていきます。明日もそうです。それが私のスタイルです」
ハビエル・ピゾリト選手 ハビエル・ピゾリト選手 13位 +19'57
「とてもおもしろいスペシャルステージでした。いろいろなタイプの地形を経験しました。岩だらけで、テクニカルで高速なルートがあり、すばらしい砂丘もありました。そして、いいペースで走ってフィニッシュができました。もうすぐバルパライソのゴールが待っています」
イベントインフォメーション

TOMORROW'S STAGE
1月15日(水)
第10ステージ イキケ〜アントファガスタ
リエゾン:58km スペシャルステージ:631km 合計:689km

ダカールらしいフェシフェシの一日
第10ステージは、2つのセクションに分けられた、合計631kmの長いスペシャルステージが用意されています。最初のステージは海岸線へと下りていくルートで始まります。そこには、第9ステージよりも広大なサンドルートが待ち構えています。続く2つ目のセクションでは、高いスキルを求められるフェシフェシ*のルートが続きます。この長く難しい場所を抜け、アントファガスタのビバーク地に到着したとき、海に浮かぶ立派な岩のアーチ「ラ・ポルターダ」の歓迎を受け、ライダーたちは歓喜するに違いありません。

※ フェシフェシ
ベビーパウダーのように細かく砕けた、微細な粉状の土がたまっている場所

リザルト

SS9順位

順位 No. ライダー マシン タイム/差
12M.コマKTM04:48:48
21C.デプレヤマハ+00:05:45
323J.ペドレーロシェルコ+00:09:00
419S.ソヴィツコKTM+00:09:59
57エルダー・ロドリゲスTEAM HRC+00:12:01
 
93ホアン・バレダTEAM HRC+00:16:58
1314ハビエル・ピゾリトTEAM HRC+00:19:57

総合順位

順位 No. ライダー マシン タイム/差
12M.コマKTM36:55:07
23ホアン・バレダTEAM HRC+00:55:36
34J.ビラドムスKTM+01:54:02
438J.イスラエルスピードブレイン+02:07:23
56O.ペインヤマハ+02:16:27
 
67エルダー・ロドリゲスTEAM HRC+02:24:42
3114ハビエル・ピゾリトTEAM HRC+08:56:41
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