MotoGP 第16戦 オーストラリアGP 決勝
2016/10/23

マルケスは一時トップを独走するも転倒リタイアに終わる。代役参戦のヘイデンは17位

第16戦オーストラリアGPは、今季7度目のポールポジションを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、オープニングラップにトップに浮上すると、1分29秒台の好タイムで周回を重ね、あっという間に後続を引き離しました。前戦日本GPでチャンピオンを決め、すべてのプレッシャーから解放されたことを感じさせる伸び伸びとした走りで、6周目には2番手グループに早くも約3秒のリードを築き、今季6勝目に大きく前進しました。しかし、11周目の4コーナーのブレーキングでミス、痛恨の転倒を喫し、リタイアとなりました。

負傷欠場のダニ・ペドロサの代役として出場したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、スコット・レディング、ダニロ・ペトルッチのドゥカティ勢、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)らとし烈な7番手争いを繰り広げますが、25周目の4コーナーで転倒。再スタートを切って17位でフィニッシュしました。

今大会でカル・クラッチロー(LCR Honda)が優勝したことにより、Hondaは最高峰クラスで2年ぶり22回目のコンストラクターズタイトル獲得に大きく前進。次戦マレーシアGPでHonda勢が2位以上でフィニッシュすれば自力でタイトル獲得となります。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「まず最初に、転倒したことをチームに謝らなければいけません。今日はなにもかもが完ぺきでした。それを結果につなげられず本当に残念でした。もしチャンピオンシップがかかっていたなら、リスクを冒さず、全く違うレースになっていたと思います。今日はリードをしっかりキープしていました。しかし、ハードブレーキングポイントの4コーナーで深く入りすぎてしまい、通常ならワイドラインでリスクを回避するのですが、今日は同じポイントからコーナーに入っていきました。今日は完全に自分のミスです。いつもならブレーキングはもっと慎重です。今日はリスクの大きい走りをしてしまいました。すでにタイトルを獲得しているのですが、一つでも多く勝ちたいと思っています。次のマレーシアに気持ちを切り替えなくてはいけません。優勝したカル(クラッチロー)におめでとうと言いたいです」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 17位)
「コンディションが非常に変わりやすく、とても難しい週末でしたが、ウォームアップでやっとドライコンディションで数周走行することができました。しかし、序盤はなかなかリズムをつかめませんでした。7番手争いの集団にいましたが、とても楽しかったです。集団の中で一番タイヤの状態がよかったように感じていたので、バトルに勝てると思ったのですが、ホンダヘアピンで、ジャック(ミラー)にノックダウンさせられました。でも、これがレースというものです。実際に彼のことは見ていません。彼が来たときにはもうなにもできませんでした。予選では7番グリッドを獲得しましたが、金曜日の午前中までマシンに乗ったことがなかったことを考えればとてもいい結果だと思います。なによりも週末を楽しむことができました。Repsol Honda Teamに戻り、このマシンに再び乗ることができてとてもうれしかったです。最高の気分でした。まずまずの仕事ができたと思いますが、できればいい結果でフィニッシュしたかったです」

リザルト

決勝リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
135カル・クラッチローHonda40'48.543
246V.ロッシヤマハ+4.218
325M.ビニャーレススズキ+5.309
44A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+9.157
544P.エスパルガロヤマハ+14.299
699J.ロレンソヤマハ+20.125
745S.レディングドゥカティ+28.369
838B.スミスヤマハ+28.781
99D.ペトルッチドゥカティ+28.792
1043ジャック・ミラーHonda+28.815
116S.ブラドルアプリリア+31.809
1219A.バウティスタアプリリア+47.734
1368Y.ヘルナンデスドゥカティ+47.749
1450E.ラバティドゥカティ+54.311
157M.ジョーンズドゥカティ+55.875
1653ティト・ラバトHonda+1'06.395
1769ニッキー・ヘイデンHonda+1'22.604
RT8H.バルベラドゥカティ+3Laps
RT41A.エスパルガロスズキ+5Laps
RT93マルク・マルケスHonda+18Laps
RT76L.バズドゥカティ-

総合順位

ライダー(MotoGP)
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-193マルク・マルケスHonda273
-246V.ロッシヤマハ216
-399J.ロレンソヤマハ192
-425M.ビニャーレススズキ181
-526ダニ・ペドロサHonda155
635カル・クラッチローHonda141
74A.ドヴィツィオーゾドゥカティ137
-844P.エスパルガロヤマハ117
-929A.イアンノーネドゥカティ96
-108H.バルベラドゥカティ84
-1141A.エスパルガロスズキ82
-1250E.ラバティドゥカティ73
1345S.レディングドゥカティ71
1419A.バウティスタアプリリア67
-159D.ペトルッチドゥカティ65
-166S.ブラドルアプリリア60
-1738B.スミスヤマハ53
-1843ジャック・ミラーHonda48
-1951M.ピロドゥカティ36
-2053ティト・ラバトHonda29
-2176L.バズドゥカティ24
-2268Y.ヘルナンデスドゥカティ20
-23 21 中須賀克行ヤマハ5
-2422A.ロースヤマハ3
2569ニッキー・ヘイデンHonda1
26 7 M.ジョーンズ ドゥカティ1
2773青山博一Honda1

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