MotoGP 第8戦 オランダGP 決勝
2016/06/26

総合首位のマルケスが2位でフィニッシュし、総合ポイントでリードを広げる

第8戦オランダGPは、目まぐるしく天候が変わる“ダッチウェザー”となり、完走が13台という大荒れのレースになりました。その厳しい戦いの中で、4番手スタートのマルケスが2位表彰台を獲得しました。

今大会は、Moto3クラスはドライコンディションで決勝レースが行われましたが、Moto2クラスはレース終盤に雨が降って赤旗中断となり、レースが成立しました。その後、本格的な雨になり、MotoGPクラスはウエットコンディションで行われましたが、レース中盤に激しい雨になり、赤旗中断。そして、残り12周で再開されたレース2で、5番グリッドから好スタートを切ったマルケスは、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に続く3番手につけました。2周目には前を走るドヴィツィオーゾが転倒、3周目にはロッシが転倒する大荒れの展開に。これでマルケスはトップに浮上しますが、8番グリッドから追ってきたジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)に抜かれて2番手へ。そのままミラーをマークしますが、総合首位のマルケスは、チャンピオンシップを優先。トップに立つミラーと3番手を走る後方のライバルとの距離を確認しながら、しっかり2位でフィニッシュしました。

一方、赤旗中断になった第1レースで6番手まで追い上げたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、6番グリッドから好スタートを切りますが、オープニングラップに転倒を喫し、再スタートを切って12位という結果でした。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「今日のようなレースは、多くのポイントを獲得するか、失うかというレースになりますが、今日は大きなアドバンテージを得るためにリスクを冒さず、ミスを最小限に抑えてとにかく完走しようと思いました。チームには、そのことを朝から40回ほど繰り返し言われ、それを正確に実行しました。今日は、バレンティーノ(ロッシ)から大きくポイントを離されないように、トップ5でフィニッシュするのが目標でした。レース序盤は、あまり快適ではありませんでした。しかし、徐々に自信を取り戻せました。再び雨が激しくなって赤旗中断になりましたが、とても危険だったし、いい判断だったと思います。2回目のレースでは、もう少しプッシュしようと考えました。しかし、思った以上に周囲のペースが速く、前を走るバレンティーノと(アンドレア)ドヴィツィオーゾについていくのをやめました。その後、2人とも転倒しました。そして、ジャックが自分の前に出てペースを上げていきました。彼は優勝するつもりなんだということが分かりました。バレンティーノは転倒しているし、(ホルヘ)ロレンソも遅れていたので、ジャックと後ろにいる3番手とのタイムを確認しながら走ることにしました。今日は2位ですが、優勝を手にしたのと同じような気持ちです。最終的にチャンピオンシップで大きなリードを築けました」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 12位)
「とても厳しいレースでした。まるで宝くじのようです。最初のレースは、ソフトタイヤを選択したのですが、その作戦がうまくいって順調でした。路面が乾き始めているときはタイヤをセーブするためにペースを抑え、雨が降り始めてからペースを上げるようにしたのですが、赤旗中断となってしまいました。再スタートでは、新品のリアタイヤで走り出しましたが、思うようにグリップしなくて1周目に転倒してしまいました。それからは難しいレースになりましたが、次戦に向けていい状態を見つけるためにも、最後まで走りました」

リザルト

決勝リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
143ジャック・ミラーHonda22'17.447
293マルク・マルケスHonda+1.991
345S.レディングドゥカティ+5.906
444P.エスパルガロヤマハ+9.812
529A.イアンノーネドゥカティ+17.835
68H.バルベラドゥカティ+18.692
750E.ラバティドゥカティ+22.605
86S.ブラドルアプリリア+23.603
925M.ビニャーレススズキ+26.148
1099J.ロレンソヤマハ+27.604
1153ティト・ラバトHonda+1'21.830
1226ダニ・ペドロサHonda+1'54.369
1338B.スミスヤマハ+3Laps
RT19A.バウティスタアプリリア+1Lap
RT51M.ピロドゥカティ+7Laps
RT46V.ロッシヤマハ+10Laps
RT41A.エスパルガロスズキ+10Laps
RT4A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+11Laps
RT9D.ペトルッチドゥカティ+11Laps
RT35カル・クラッチローHonda-
RT68Y.ヘルナンデスドゥカティ-

総合順位

ライダー(MotoGP)
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-193マルク・マルケスHonda145
-299J.ロレンソヤマハ121
-346V.ロッシヤマハ103
-426ダニ・ペドロサHonda86
-525M.ビニャーレススズキ79
-644P.エスパルガロヤマハ72
78H.バルベラドゥカティ58
829A.イアンノーネドゥカティ52
941A.エスパルガロスズキ49
1050E.ラバティドゥカティ48
114A.ドヴィツィオーゾドゥカティ43
126S.ブラドルアプリリア37
1343ジャック・ミラーHonda33
1445S.レディングドゥカティ32
1538B.スミスヤマハ32
1619A.バウティスタアプリリア29
179D.ペトルッチドゥカティ24
1835カル・クラッチローHonda20
1951M.ピロドゥカティ19
2053ティト・ラバトHonda18
-2176L.バズドゥカティ8
-2268Y.ヘルナンデスドゥカティ3

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