2005年より始まったGP2シリーズは、フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)への登竜門として位置し、歴代チャンピオンの多くが現在もF1で活躍しています。初代チャンピオンはニコ・ロズベルグ、2代目のチャンピオンはルイス・ハミルトンと名高いドライバーが名を連ね、今年McLaren-HondaでF1デビューを果たしたストフェル・バンドーンは昨年のチャンピオンです。

2016年シーズンは全11大会22レースが開催され、そのすべてがF1の前座レースとして行われます。ドライバーたちは、夢であるF1へのステップアップを目指し、しのぎを削っています。

2010年にGP2シリーズの直下に位置し、若手ドライバーのためのカテゴリーとしてスタートしたGP3シリーズは、現在F1ドライバーへの最初のステップとして、そのポジションを確立しつつあります。

初代チャンピオンはエステバン・グティエレス、2代目にはバルテッリ・ボッタスと、現在F1ドライバーとしてステップアップを果たして、F1を舞台に戦っています。

16年シーズンは9大会18レースが開催され、GP2シリーズと同様にすべてF1とともに行われます。今シーズンは7チームから24名のドライバーが参戦。トップチームにはフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンなどF1チームの育成ドライバーが顔を揃えています。

F1ドライバーになるためには、スーパーライセンスの取得が絶対条件ですが、16年よりその発行条件が大きく変わりました。世界選手権や世界中で行われている選手権のシリーズランキングに応じてポイントを設定。3年間で40ポイント以上獲得することが条件となっています。

GP2シリーズでは、年間ランキング1位と2位のドライバーに40ポイントが与えられるので、それだけでスーパーライセンスを得られるポイントを満たすことができます。このことからも、GP2シリーズがF1にもっとも近い選手権だということが分かります。

ちなみにGP3のチャンピオンは30ポイント、日本で開催されているスーパーフォーミュラのチャンピオンは25ポイントを獲得することができます。