7位から今日は4位でした!これで今年のレースが終わりました。多くの失敗を経験して確実に成長した一年でした。これを力に来年度、力強くレースします。皆様一年間応援ありがとうございました! pic.twitter.com/O5RaDqPaf8
— N O B U / 松下信治 (@Nobu_Mat13) 2016年11月27日
必勝を期した2年目のシーズン、松下信治選手はシリーズランキング11位でした。第2戦モナコGPでの優勝は快挙でしたが、その後かみ合わないレースが続き、不本意な結果となりました。しかし、最終戦では本来の速さを取り戻し、今後の活躍を感じさせるレースをみせ、シーズンを締めくくりました。
GP2のレース2は、松下信治選手が7番手から好スタートをみせ、1コーナーまでに1台、次のコーナーでもう1台をパスし、オープニグラップに5番手までポジションをアップさせました。そして9周目には前車をオーバーテイクして4番手に。3位表彰台を目指してペースを上げました。レース1で2位となった好調さは健在で、徐々に前との差を詰めましたが結局は届かず。4位でシーズン最終レースを終えました。
「最初はスーパーソフトでスタートしようかと、エンジニアと相談していたのですが、大部分のドライバーもそうすると思いました。同じ戦略をとって上位勢をコース上で抜くのは難しいだろう。だったらミディアムでスタートすることに賭けてみようと決めました。失うものはありませんから。
スタートは元々自信があったので、ミディアムでもしっかり決めることができました。1コーナーまでに3番手に上がって、チームメートに並びかけましたけど、向こうがピットインが早いのは分かっていたので、無理はしませんでした。トップがピットインしてからは、ずっと単独で先頭を走り続けたのですが、タイヤはそんなに厳しくなかったですね。それでもフロントはさすがにきつくて、かなり労りながら走りました。ただペースはよかったです。終盤タイヤ交換してからは、前車を抜くのは簡単だったし、最速タイムも出せたし、いい展開でした。
唯一の心配は、セーフティカーでした。もし出ていたら、せっかくの作戦が水の泡でしたから。出なくて、本当によかったです。勝てなかったので、会心のレースではないですね。でも合格点のレースでした。来年はこれを、毎戦したいと思います。タイトルを狙おうと思ったら、毎回こういう走りをしないといけないわけですから。今はうれしい気持ち以上に、ホッとしています。モナコで勝って以降、全然自分らしい走りができなかった。でも、ちゃんとやればできるんだというのが、結果として出ましたから。もちろん優勝が一番うれしいですけど、それは次回に取っておきます」
今日はいいレースができて2位でした!嬉しいです。車もチームも頑張ってくれてるので、最終戦の明日も頑張りますよ! pic.twitter.com/9VVw12IIYR
— N O B U / 松下信治 (@Nobu_Mat13) 2016年11月26日
GP2シリーズのレース1は日の暮れた午後6時40分にスタート。2列目4番手からスタートした松下信治選手は、好スタートを決めて3番手に浮上。上位陣の多くが早めにタイヤ交換をする作戦をとったのに対し、松下選手は1セット目にハードタイヤを履いていたため、ピットインをレース終盤に行う作戦を選択しました。
上位陣がピットインした7周目にトップに立った松下選手は、ハードタイヤでもハイペースを保ち続けます。逃げる松下選手を、ピットインを済ませたライバルたちが追う展開となりました。レース終盤の27周目にピットインした松下選手は3番手で復帰。2番手はすぐ前を走っていて、ニュータイヤの松下選手はあっさりとパスします。その次の周にはファステストラップを叩き出し、後続を引き離して31周のレースを2位でフィニッシュ。モナコでの優勝以来、久々の表彰台となりました。
「2セット目のアタックは終盤まで、ほぼノーミスで走れていました。そうしたら、ターン11でコースオフしたマシンが僕の行く手を塞ぐかたちで戻ってきて、少なくともコンマ2〜3秒タイムロスしてしまいました。
あれがなければ、チームメートを抜いて2番手になっていたと思います。欲を言えばキリがないですけど、3番手以上に行きたかったですし、十分その可能性はありました。残念な部分もありますが、久々に手応えを感じた予選で気持ちよく走れました。
レースはイン側グリッドですし、スタートをうまく決めて、あとはタイヤのタレをいかに最小限に留めるかが重要ですね」
GP2予選が午後6時10分から開始されました。フリープラクティスで4番手のタイムをマークした松下信治選手。1セット目のアタックで1分48秒885と上位につけます。
2セット目のアタックでは、1分47秒997と大きくタイムを更新し、予選を4番手で終えました。明日のレース1は2列目の好ポジションから表彰台を狙います。
「昨日のトラブルは、ハーネスが断線していたようで、走行中に感じたように実際に2気筒は動いていませんでした。ハーネスを交換したら、なにごともないように快調になりました。マシンもすごくよくて、こういうマシンでいつもレースできたら、コーナーでもちゅうちょなく飛び込めるし、改めて自信もつきますね。
今日は、すべてがいい流れでした。スタートもバッチリ決まって、1コーナーまでに4台抜いて、とにかくグリップがよかったので、アグレッシブに攻め続けられました。その後もペースを緩めなかったのですが、タイヤもほとんどタレなかったです。このコースに対して、マシンが完全に決まっていました。
昨日からマシンはしっかり決まっていたんですが、あんなトラブルが出てしまった。それは仕方ないにしても、せめてレース2を5、6番グリッドからスタートできていたらという残念な思いはあります。でもそれは、仕方ないことですから。
いつもこういう走りができれば、『よし、行けるぞ』っていう、いい意味での自分へのプレッシャーになる。アブダビも昨年のテストでもマシンはよかったし、がんばります。まだ一度もポールポジションを取ってないし、最終戦こそ予選からいい流れでいきたいですね」
GP2のレース2で、レース1でのトラブルにより20番手からのスタートとなった松下信治選手は、1周目に16番手にまで上がると、その後オーバーテイクを繰り返してポジションを上げました。14周目にポイント圏内の8番手となると、15周目、17周目とその時点でのファステストラップを連発して追い上げ、ついには4秒以上の差があった7番手のマシンをパス。22周のレースを7番手で終えました。
「原因は今のところ不明ですが、フォーメーションラップの時点から、エンジンが2気筒ぐらい動いてない感じで、音もおかして、全然吹け上がってくれませんでした。それでスタートも路面のグリップにパワーが負けてしまって、アンチストールが働いてしまいました。
ようやく走り出してからも、まったく加速できず、ピットインしていったんは直りました。その後は最速タイムを出したりできましたが、5周ほどしたらまた再発したため、リタイアを決めました。一昨日のフリー走行からアイドリングで変な音はしていたのですが、周回の際に問題はありませんでした。モンツァのあとに交換したニューエンジンで、まったく原因不明です。明日に向けて、交換を認めてくれるといいのですが…。ここは抜けるサーキットなので、トラブルフリーで思い切り走りたいです」
GP2レース1は、フォーメーションラップでストップしたマシンが出たため、2周のエクストラフォーメーションラップの後に、スタートしました。5番手スタートの松下信治選手は、スタートダッシュができずに大きくポジションダウン。1周目に12番手まで順位を落としました。
その後もペースは上がらず、明らかにマシンに異常がある状態で走行を続けましたが、6周目には最後尾となる20番手に。その後、ややペースを戻した松下選手ですが、10周終了時点でピットインすると、一旦マシンから降りました。その後マシンの確認のために、5周遅れでコースイン。走行を続けましたが、最終的には再度ピットに戻りリタイアとなりました。
「最初のアタックで小さなミスをしてしまって、それがなければ3番手でした。セッション終盤のスピンは、攻めすぎですね。ただあのまま走れても、自己ベストの更新は期待できませんでした。あの時点ではなぜか、他車もタイムが伸びてなかったです。路面温度が上がって、コンディションが変わったからか、グリップが落ちていた印象です。
予選は相変わらずPREMA Racingが速くて、僕と(セルゲイ)シロトキン(ART Grand Prix)はミスがなくても、3〜4番手が精一杯でした。レースペースは全く未知数ですけど、タイヤのタレはそれほど大きくないと思います。マシンバランスさえよければ、かなり攻められるはず。明日はスタートを決めて、モナコ以来の表彰台をぜひ狙いたいです。フリー走行、予選と、いい流れでここまで来られたのは久しぶりですしね」
気温34℃、路面温度55℃という厳しい暑さの中で行われた予選で、松下信治選手は予選5番手となり、明日のレース1で上位を目指します。
午後3時55分から開始された予選は、好天酷暑のコンディションとなりました。1セット目のアタックで1分42秒623をマークした松下選手は、全車が1セット目のアタックを終えた時点で5番手につけます。その後、セッションが残り10分を切った段階で多くが2セット目のアタック。そして、残り4分を切った時点で、バリアにクラッシュしたマシンが出て、セッションは赤旗中断となりました。この中断によって、アタック中だった松下選手をはじめ、ほとんどの選手が2セット目のアタックを潰されてしまいます。約10分後に再開となりましたが、残り時間が少なく、タイヤがベストな状態ではないため、タイムアップは望めない状態に。松下選手もアタックを敢行しましたが、タイムは伸びず、最後はターン14でスピン。マシンを止め、予選を終えました。予選5番手の松下選手は、明日のレース1を3列目からスタートし、表彰台を目指します。
「改修されたコースは、特に違和感はないですね。バンプがなくて、走りやすいです。ただ、最終コーナーの逆バンクは難しいです。イン側がそそり立って、前が見えないブラインドになっている。先になにがあるか、分らないです。走行ラインは、V字のイメージですね。なめるようにいくと、おそらくスピンすると思います。
全般的には、いい感じでタイムを詰めていけました。区間ベストをつなげば、6番手ぐらいですし、流れはいいです。上位とのタイム差も、特に気にしていません。明日の予選で、どういう走りができるかですから。今日はトラフィックに引っかかったりしたこともあったので、それを除けば、トップとのタイム差はコンマ5秒ぐらいかなと思います。これからドライビングとセッティング変更で半分以上詰めていければ、予選もレースも勝負できる手応えは感じています。
タイヤはリアよりフロントがきつそうですけど、ハード、ミディアムの固いコンパウンド2種類なので、そんなにタレに悩まされることもないと思います。暑さは考慮する必要がありますけどね。
モンツァ以降しばらくレースがなかった間に、いろいろ考えて、修正した部分もあるので、それも明日以降に示せればと思っています」
松下信治選手は、マレーシア・セパンでの初日、30分間のプラクティスを8番手で終えました。ベストタイムはトップと0.852秒差の1分43秒204でした。2011年、松下選手はセパンでのフォーミュラ・ピロータ・チャイナで優勝を果たしており、明日からの予選、レース1、レース2での躍進が期待されます。
P6. ポジティブな点はペースが良かったこと、そしてモンツァを今日は楽しく走れた事。失敗も多い週末だったけど、それを学び、もう一度1から見直して次のセパンで皆に良いレースを魅せれるように頑張ります。 pic.twitter.com/rEhFwz3zYg
— N O B U / 松下信治 (@Nobu_Mat13) 2016年9月4日
「スタートは普通に決めましたが、後続車のペースが速く、抜かれてからもついていこうとしたんですが、それも難しかったですね。中盤以降にもすぐ後ろにつかれたんですが、僕の方がペースがよかったし、抑え続けることができました。
そして最終ラップでは、3台でのバトルになって、パラボリカを並んで走ったんですが、結局、抜かれてしまいました。
ペースは悪くなかったのですが、いざ攻めようとするとマシンのバランスにいまひとつ信頼が置けない。それもあって、思いきって攻められませんでした。自分ではそんなつもりはないのですが、ほんのわずか引いてしまっているのかもしれません。ブレーキング競争になったとき、僕はどうしても出口のことを考えてしまいます。でもライバルたちは、後先考えずにとにかく突っ込んでいきます。僕には断固とした気持ちの強さが足りないのかもしれないです。今となっては選手権のことを考える必要もなくなったし、そういうことにトライするべきかもしれません」
レース2で11番手からスタートした松下信治選手は、好スタートを決めると、オープニングラップの混乱を避け、6番手にジャンプアップしました。
中盤の接戦で後続に6番手を奪われますが、7番手をキープ。最終ラップに前のマシンがコースアウトするなどポジション争いはし烈になりました。チェッカーフラッグ直前の高速コーナーで後続マシンが松下選手に並び、並走してゴール。わずか0.01秒及ばず8位でチェッカーを受けました。最終結果は、前を行くマシン2台にペナルティーが科され、松下選手は6位入賞となっています。
ストフェル。おめでとう〜。今はまだ肩を並べられないけど、必ず追いついてみせる#TheFutureStartsHere pic.twitter.com/fvvp70oQ1e
— N O B U / 松下信治 (@Nobu_Mat13) 2016年9月3日
「スタートはうまく決まって、いったんは(アルテム)マルケロフの前に出たんですが、裏のシケインのブレーキングで抜かれてしまいました。でもそれ以後はペースもよくて、最初はミディアムタイヤでできるだけ引っ張る作戦でしたから、タイヤを持たせる走りをしていました。そうしたらセーフティカーが出たので『今だ!』と真っ先にピットに飛び込みました。おそらく最高のタイミングのピットインだったと思います。
ところが6番手でコースに復帰したと思ったのに、9番手になっている。後できいたら、セーフティカーの導入タイミングのミスで、僕より1周遅くピットに入った3台が、そのままトップ3で復帰してしまったらしいです。でもその状態でレースは再開されて、僕も猛然とプッシュしたんですが、履き替えたソフトタイヤはなぜかすぐにグリップがなくなってしまい、2台に抜かれてしまいました。
セーフティカーのトラブルがなかったら、どんなに悪くても8位入賞で、明日のレース2はポールからスタートできるはずでした。でもいまさらそれを言ってもしょうがないし、スプリントレースでできることは限られていますけど、最良の結果を目指して頑張ります」
二位で完璧なタイミングでscの中ピットイン、なのに僕の後ろにいた入らなかった三人がポディウム…完全におかしなSCカーの入り方でした。速さがあっただけに残念です
— N O B U / 松下信治 (@Nobu_Mat13) 2016年9月3日
GP2レース1、松下信治選手は、予選で上位車2台がペナルティーとなって、12番手に繰り上がり、6列目からのスタートとなりました。レース後半にタイヤ交換を行う作戦の松下選手は、一時は2番手を走行。16周終了時にタイヤ交換のためピットインします。このタイミングで他車のアクシデントにより、セーフティカーが導入されました。まさに絶妙のタイミングとなるはずでしたが、セーフティカーはコースに入るタイミングを間違い、松下選手のあとにピットインした3台が、松下選手の前に復帰してしまう状況となりました。ポジションを3つ下げる格好となった松下選手は、終盤に後続に抜かれ、順位を落として11位に終わりました。本来なら入賞だった松下選手ですが、不運にもポイント獲得を逃す結果となりました。
「厳しい予選でした。アタックラップは1コーナーでミスをし、タイムをロスしたんですが、それ以外はセルゲイ(シロトキン)とほぼ同タイム。なので、ミスがなくても8、9番手が精一杯でした。
もともと一発のタイムでPREMA Racingには負けていたのですが、今回はほかのチームにも後れを取っています。こんなことは初めてですね。フリー走行は、ライバルたちも同じでしたけど、ほとんど予選に向けての走りしかしてないです。このサーキットはかなり接近したタイム差になるので、予選にしっかり備えないと、あっという間に後方グリッドに落ちてしまいますから。
明日のレースは、どれだけのペースで走れるか、ちょっと未知数の部分があります。とはいえスタートを決めて、さらに戦略次第では、入賞も十分可能だと思っています。少なくとも8位には入って、レース2を有利に戦えるようにしたいですね」
GP2シリーズの第9戦イタリアは、高速サーキットで有名なモンツァを舞台に行われます。松下選手はプラクティスを14番手で終え、予選に臨みました。2セット目のタイヤによるアタックで1分32秒037をマークし、タイムアップを果たしましたが、順位は伸び悩み14番手にとどまりました。
「前のマシンを抜く機会をずっとうかがっていて、一度はほとんどオーバーテイク寸前まで行ったんです。でもひどい幅寄せをされてダートに押し出され、それでタイヤがダメになって、ペースが落ちてしまいました。レース終盤は、タイヤの垂れ自体もひどくなってしまいました。
マシンの感触自体はレース1に比べるとずっとよかったんですけど、僕もチームメートもなかなか前のマシンを抜けなかったし、決して速くはないんでしょうね。これまでARTはレースペースの速さが特徴だったのですが、ここ数戦はそのアドバンテージがなくなってる。ちょっと、苦しい展開ですね。
次のモンツァは1年前のストフェル(バンドーン)も苦戦していたし、決して楽観はできないですが、全力を尽くすだけです。」
レース2、11番手からスタートした松下信治選手は、序盤からペースが上がらず、1周目で12番手にポジションを落としました。その後はこう着状態が続き、ポジションを上げられずに終盤を迎えます。タイヤの状態が厳しくなってペースが落ち、14番手にポジションを下げるも、最終ラップに前車のアクシデントで1つ順位を上げ、13位で18周のレースを終えました。
「スタートはハードタイヤを履いていたせいもあって、そんなに加速はよくなかったんですが、周りも遅かったことも幸いして、1コーナーで1台抜いて8番手に上がりました。そのあと、(セルゲイ)シロトキンに抜かれて順位を落としましたけど、そこからはほぼ同じようなペースで周回を重ねて行きました。
僕は当初、ソフトからハードのタイヤ戦略を取るつもりだったんですが、僕より前のグリッドが全員ソフトを履いていたのを見て、急きょハードからソフトに戦略を変えました。それ自体は間違っていたとは思いませんが、とにかくレースペースが予想より遅すぎました。トップのマシンと比べて1周1秒以上も遅くては、どうしようもなかったです。無線で、『今より1秒以上ペースを上げろ』と言われましたけど、とてもそれは無理でした。
フリー走行で得たデータでは、ロングランがもっと速いはずでした。それが実際には、特に下りコーナーの連続するセクター2で、全くペースが伸びませんでした。原因はまだわかりません。でも今回に限らず、このチームが昨年持っていた優位が、確実になくなってきていることは確かです。
終盤にソフトに替えてからはペースもよくて最速タイムも出しましたけど、入賞圏内にはもはや届きませんでした。ピットインの際に左前輪の交換に手間取って、5秒以上ロスしたことも痛かったです。あれがなければ入賞できていた可能性は高いですけど、それは仕方ないです。明日のレース2は午前中に行われるので、涼しいコンディションのレースになります。もう少し、いいペースで走れるかもしれません。セッティングも大きく変えるつもりですし、納得のいく形でスパ・フランコルシャンの週末を締め括りたいですね」
松下信治選手は、ハードタイヤを選択しタイヤ交換を引き延ばす作戦で、9番手からスタートしました。好スタートでポジションを上げ、多くのドライバーが早めのピットインを行う中、中盤まで3番手を好走します。
松下選手は18周目にタイヤ交換し、ポジションは15番手までダウン。終盤ファステストラップをマークする追い上げを見せますが、ポイント圏内には届かず11位で25周のレースを終えました。
ホッケンハイムはレースペースがまったく上げられない2レースでした。何かを変える必要があります。リセットしてまたスパで、ペースを示せるように準備します!
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年7月31日
「プラクティスでは周回のたびに遅いマシンに引っかかってしまいました。でも区間タイムを合わせれば、トップ5の速さはありました。レースに向けて、マシンはしっかり仕上がっている感触です。予選も最初から速さを見せられて、1セット目のタイヤでは総合5番手。2セット目も最初の区間は全体ベストだったんですが、奥のストレートのブレーキングを突っ込み過ぎてタイムロスし、再度のアタックはトラフィックに引っかかって、タイムを更新できませんでした。5番手以内は十分に、3番手までも行けたと思っていたのに残念です。
しかし、ロングランのペースは悪くないし、タイヤの垂れさえしっかり抑えられれば、上に上がっていけると思います。暑さが不安材料ですが、それは皆同じです。昨年と比べても、エンジンパワーが全然出てない。それだけ今年は暑いんですね。表彰台は十分狙えると思うので、それを目標にしたいと思います」
前戦から心機一転した夏休み明けのベルギー戦、好結果を期した松下信治選手。2セット目のタイヤでタイムアップを狙いましたが、第2セクターでタイムロスし、アタック失敗を喫します。1セット目のタイムで、予選9番手に終わりました。
7月の悪い流れを断ち切るべく、約1カ月の夏休みに気持ちを立て直して臨んだベルギーのスパ・フランコルシャンでの第8戦。松下選手は正午から行われたプラクティスを10番手で終えました。午後3時55分からの予選、1セット目のタイヤで1分57秒665をマーク。全マシンが1セット目のアタックを終えた時点では5番手でしたが、セッション終了間際に行った2セット目のアタックでタイムを伸ばせず、松下選手は予選9番手となりました。
ホッケンハイムはレースペースがまったく上げられない2レースでした。何かを変える必要があります。リセットしてまたスパで、ペースを示せるように準備します!
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年7月31日
「スタートはレース1同様ホイールスピンさせすぎてしまいました。ここの路面のグリップが低いからかもしれないです。1コーナーはアウト側から入っていったんですけど、立ち上がりで縁石をはみ出して、飛び跳ねて、もしかしたらその時にスタビライザーが折れたのかもしれません。最後はタイヤが完全に垂れてしまって、厳しいレースでした。チームメートのセルゲイ(シロトキン)とは違うセッティングで、オーバーステア気味に、もっとフロントをしっかりさせる感じでいったんですけど、それが結果的によくなかったみたいです。
序盤はペースを抑え気味だったのに、それでもすっかりタイヤがダメになってしまいました。ここ数戦、ずっとうまくいかないですね…。それがなぜなのか、しっかり見極めないといけないと思っています」
松下信治選手は、9番グリッドからスタートしました。スタート直後の1コーナーでアウトに押し出されポジションダウンした松下。その後もペースが上がらず、13番手でゴールしました。上位選手のペナルティによりレース結果は12位となっています。
10時25分に開始されたGP2レース2。松下選手は、レース1で上位選手が失格となったため、9番グリッドからのスタートとなりました。スタートダッシュは悪くなかったものの、ターン1でアウトに押し出される形でコースアウト。1周目に11番手とポジションダウンします。19周目、ヘアピンコーナーのターン6で前を走るマシンをオーバーテイクしますがペースは上がらず。終盤タイヤが厳しくなり後続にパスされ13番手でフィニッシュしました。上位選手がペナルティによりタイム加算され、松下選手の順位は12位となりました。
「スタートを失敗して、ホイールをスピンさせすぎました。そのあと、先行するマシンを抜きあぐねて、何とか抜いたときには、すでに上位陣との差はかなり開いてしまっていました。(鈴木)亜久里さんにもその辺りはあとで言われたのですが、とにかく中団の中に埋没してしまうと、上位入賞のチャンスはほとんどなくなってしまいますね。
スタート直後に順位を落としたのは、位置取りの問題でした。あとタイヤの内圧が想定より低かったみたいで、グリップも不足していました。それで2、3周ペースが上がらなくて、その間に何台かに抜かれたのが痛かったです。ペースが戻って抜き返したときには、もうばん回不可能な状況でした。
ソフトタイヤに替えてからは、上位陣とほぼ同じようなラップタイムを重ねていたんですけど、上位には上がれませんでした。明日のレース2はスタートを決めて、できるだけ前に行くのみです。周回数が少なく、レース中に抜くのはかなり難しいですから。ちょっと現状を変えていかないといけません。そのためには、もっとアグレッシブな走りも考えた方がいいかもしれないです」
レース1で、11番手からスタートした松下信治選手は、スタート後の混乱でポジションを落とすも、粘りの走りで10番手フィニッシュ。1ポイントを獲得しました。
予選12番手ながら、上位選手のペナルティによるグリッド降格があり、松下選手はレース1を11番手からスタート。スタート直後から1周にわたるポジション争いで順位を落とし、オープニングラップを13番手で終えました。ハードタイヤでスタートした松下選手は、序盤ペースが上がらないまま15番手まで後退。22周終了時にタイヤ交換を行い、終盤の追い上げを開始します。ペースを上げて追い上げポジションを徐々に回復しますが、10番手まで上がると38周のレースはチェッカーフラッグとなりました。
「ミスの多すぎた予選でした。データを分析して、区間タイムをまとめれば、チームメートのセルゲイ・シロトキンに近いところにいけています。でも実際には、ミスを重ねてしまいました。一方で、フリー走行で2台揃ってダメだったのは、まだラバーがちゃんとのっていない路面に、マシンが合っていなかったようです。なので、予選については特に心配してまいせんでした。実際、路面がよくなるにつれて、バランスもどんどん安定しました。マシンは、全然問題なかったです。
このコースは2周目でタイムを出すのですが、僕はことごとく2周目でミスしていました。セクター1は、ペース自体が遅かった。1コーナー、2コーナーのところですね。1周目はタイヤが温まっていなくて、2周目は攻めすぎて、コースをはみ出してしまった。それ以外は僕の方がセルゲイより速かったりするんですけど、セクター1だけでコンマ3秒ぐらい負けていました。
このサーキットが特にミスを誘発しやすいというよりは、僕に力が入りすぎていた感じです。1コーナーのような高速コーナーで、行きすぎてしまう。GP2は限られた時間の中で、プッシュしないといけないわけで、そこでちょっと自分のリズムが崩れると、それがすぐにタイムに出てしまいますね。
ロングランはいいんですけど、12番グリッドですから、ちゃんと戦略を決めないといけないと思っています。ここは抜けるし、ばん回できると思うので、できるだけ上位でフィニッシュできるようがんばります」
GP2第7戦ドイツで、松下信治選手はプラクティス、予選ともに12番手にとどまりました。明日のレース1は6列目からのスタートとなります。
初めてのコースとなるホッケンハイムリンクに挑んだ松下選手は、12時からのプラクティスを12番手で終えて、15時55分からの予選を迎えました。1セット目のタイヤで1分23秒156を記録し、全車が1セット目のアタックを終えた時点で10番手となります。早々に2セット目のアタックを開始した松下選手でしたが、アタックラップの最終セクターで前車に引っかかりタイムロス。クリアラップではありませんでしたが、1分22秒812と自己タイムを更新しました。予選最終結果は、トップから0.619秒差の12番手。僅差の争いのなか、明日のレース1は6列目グリッドからスタートし、上位進出を狙います。
今日は後ろから追突され車が壊れてリタイア。こういうレースはストレスになりますが、その分はドイツでしっかり取り返します。
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年7月24日
「スタートはホイールスピンが多くて、蹴り出しはあまりよくなかったですね。そのあと1コーナーまでに後ろから何度かぶつけられて、さらに1コーナーのコーナリング中にフロントウイングをぶつけられて。そのまま2コーナーに突っ込んでいったんですけど、目の前でマシンがスピンして、アウト側によけたんです。その時点ではもうマシンのコントロールが効かなくなっていて、そのままタイヤバリアにぶつかってしまいました。
(最初の接触で)結構ダメージがあったし、もしあのまま走っていたとしても、ピットインする必要があったと思います。いずれにしても、スタートがあまりよくなかった。自分ではその原因が分かっているので、次からはそうならないようにします。ポイントを獲得できるはずのレースでしたから、やっぱりリタイアは痛いですね。
次戦ホッケンハイムは、GP2では初めてですがF3で練習したことがあります。コース自体は悪くないですし、我々はいいペースで走れると思います。予選で上位グリッドを獲得し、レース1のスタートもしっかり決める。それが今の目標です」
3番グリッドからレース2に臨んだ松下信治選手。スタート直後の1コーナーで両側から挟まれて接触し、ポジションを落とすと、続く2コーナーで目前のクラッシュを避けてコースアウト。バリアに当たり、リタイアを余儀なくされました。
午前10時25分からGP2のレース2が行われました。リバースグリッドにより3番手からスタートとなった松下選手は、好スタートを切りましたが、1コーナーで両側のマシンと接触し、ポジションを大きく落としてしまいました。続く2コーナーでは、松下選手の前方でクラッシュが発生。それを避けようとアウト側のグラベルへコースアウトすると、コントロールを失ってバリアに衝突。その場でマシンを停め、リタイアとなりました。昨年のGP2初優勝の再現を目指したハンガリーでのレースは、悔しい結果に終わっています。
「レース序盤の攻防、あれですべてが決まってしまいました。スタート自体はいつものように悪くなかったのですが、すぐ後ろのマシンのスタートは僕以上によくて、あっという間にかわされてしまいました。それでも出遅れたセルゲイ(シロトキン)はすんなり抜いて、4番手はキープしていたと思います。
ところがターン1のブレーキングでフロントタイヤをロックさせて、フラットスポットを作ってしまいました。それで次のターン2は慎重に行こうと思って、ほんの10mほどなんですけど、ブレーキングポイントを早めたらアウト側からセルゲイに抜かれ、そのあとペースが落ち着く前にターン13でも後続に抜かれてポジションを落としてしまいました。
その後は前後の間隔も空いて、ほとんど単独走行で周回を重ねました。バトルがあると気分は紛れるんですけど、単独だと暑さもかなり堪えました(苦笑)。前に追いつこうとがんばったのですけど、なかなか差を縮めることはできませんでした。ただ最後に最速タイムを出して、ポイントは獲れました。純粋なレースペースでは表彰台は十分可能でしたから、序盤の失敗が悔しいです。でも明日のレース2は3番グリッドからですし、去年の再現(レース2優勝)を目指します」
GP2シリーズ第6戦のレース1が行われ、4番手から好スタートを切った松下信治選手は、その後の位置取りで他車に先行を許し、オープニングラップで6番手にダウン。ポジションを回復することはできずに、36周のレースを6位でフィニッシュしました。
F1世界選手権の予選直前に土砂降りの雨が降り、スケジュールが大幅に遅れたGP2シリーズのレース1は、コンディションが回復し予定より50分遅れた16時30分にスタートが切られました。フォーメーションラップ後、1台がグリッド上でエンジンストールを起こし、再びフォーメーションラップが行われ、レースは36周に。4番手スタートの松下選手は、好ダッシュをみせたものの、アウト側からさらに好スタートを切ったマシンに挟まれ先行を許します。その後もポジションを1つ落とし、1周目は6番手。他の上位陣と同様にスタートでソフトタイヤを選択していましたが、9周終了時点でピットインしました。ハードタイヤでのペースがあまり上がらないままレースは終盤となり、ポジションは6番手のままチェッカーフラッグを受け、入賞を果たしました。また、トップ10ドライバーの中で最速ラップもマークし、入賞ポイントに2ポイントを加算しています。
「フリー走行は、いい感触でした。公式順位は5番手でしたが、区間ベストをつなぎ合わせれば、3番手だったチームメートのシロトキンより上でした。それだけに予選は、自分でもあまり納得がいっていないです。両方のアタックで、遅いマシンに引っかかってしまいました。最初のアタックはセクター2で詰まりました。こちらは、最初だからいいかと思い直しましたが、最後のアタックの最終区間で引っかかったのは、本当に痛かったです。
ただ、それがなかったとしても、3番グリッドだったと思います。チームメートにもわずかに届かなかったですし、何よりトップとのコンマ9秒差を詰めることは、とてもできませんでした。あの予選での速さは、不思議です。何かが違うとしか思えません。今の僕らのマシンで完ぺきなラップを刻んだとしても、あのタイムは出ないと思います。
もちろん気持ちとしては悔しいですが、客観的には悪くないポジションだと思います。明日のレースはスタートを決めて、序盤で少しでも順位を上げたいですね。DRSを使えばレース中に抜けないことはないですが、タイヤカスもひどいですし、同じくらいの速さだとちょっと抜くのは難しいです。ミスなくしっかり走りきって、いいポイントを取ることが目標です」
GP2第6戦ハンガリーの予選が行われました。
松下信治選手は、2セット目のニュータイヤでのアタックで、1セット目のアタックタイムを更新し、1分26秒483で予選4番手を獲得しました。明日のレース1は、2列目グリッドからのスタートとなります。スタートダッシュが得意な松下選手だけに、期待が高まります。
「スタートをうまく決めて2番手に上がって、序盤のペースはすごくよかったです。『あ、これはイケる。今のうちにトップに立とう』と思って積極的にプッシュしました。そうしたら7周目ぐらいから、急にリアのグリップがなくなって、いきなりオーバーステアになりました。それを防ごうとしたら、今度はアンダーとオーバーの両方がひどくなって、どうしようもないままに抜かれてしまいました。ブレーキングでロックさせなかったとしても、遠からず抜かれていたと思います。ペースが、違い過ぎました。
対照的にチームメイトのシロトキンは、今日はすごくペースがよかったです。僕が序盤飛ばし過ぎたことを差し引いても、同じセッティングだったのにどうしてこんなにペースが違ったのか、今エンジニアとデータを分析しています。おそらく僕がプッシュし過ぎたことが、一番の理由だと思いますが。
表彰台には十分上がれると思っていたし、それだけのペースだったのですが、それを維持できませんでした。それはちょっと、残念です。次のハンガリーはクルマも速いはずだし、僕も得意としているサーキットなので、違うストーリーが待ってるはず! 気持ちを切り替えてがんばります」
Not great weekend for us at Silverstone p5,p6. But I'm sure that next weekend will be a good one#kachitaikaraganbaru pic.twitter.com/mtn6hV5kvq
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年7月10日
GP2レース2、3番手スタートの松下信治選手は、好スタートで2番手まで上がると序盤安定した走行でトップを追いかけます。しかし、レース折返しの11周目にペースが落ちた松下選手は、3番手にダウン。その後もペースは上がりません。
雨が落ちてきた終盤20周目、後続に迫られた松下選手はギリギリまでポジションを守ろうとしましたが、タイヤが悲鳴をあげてコースアウト。3位表彰台獲得を目前に、5番手にポジションを落としました。結果は痛んだタイヤをなんとか持たせ、悔しい5位入賞となりました。
「今日のレースは、疲れました(苦笑)。自分としては、与えられた状況の中で、精一杯やりました。予選はダメでしたけど、そこからのリカバリーはできたかなと思います。
スタートはいつも通りうまく決められたのですが、そこからのソフトタイヤのペースが、とても悪かったですね。とはいえ、ほかのソフト勢に比べれば、むしろいいくらいでしたが……。
一方、ハードタイヤはすごくよかった。だからスタートでハードを選択したドライバーたちは飛ばし過ぎて、レース終盤に苦しくなったわけです。僕らはそこにつけ込めました。
今回のレース、プレマのレースペースだけが、異常に速かった。それがどうしてなのか、レース後に僕の担当エンジニアと必死にデータを分析して、その理由がさっきようやく分かったたんですよ。だから明日のレース2は、いいペースで走れるはずです。このサーキットはセッティングの違いで全然ペースが違う。それがわかったのは大きかったですね。少し安心して走れると思うので、レース2はいいレースをしますよ」
14時40分から始まったGP2のレース1。11番手からスタートした松下信治選手は、ソフトタイヤでスタート。
序盤の混乱で一時ポジションを落としますが、早めのタイヤ交換が功を奏し、終盤にポジションを上げます。粘りの走りで後続の追走を抑えて6位でフィニッシュし、入賞を果たしました。
「予選1回目は十分にプッシュできなかったんですが、2回目は最初からいいペースで飛ばせていました。
ところが途中で赤旗が出て、アタックは消されてしまいました。ただそこで完ぺきなラップを刻めたとしても、総合5番手か6番手が精一杯だったと思います。うちのチームはこのサーキットでは、なぜか速さがないんです。その原因を探そうと、今もずっとエンジニアとデータ分析していたんですが、今のところはまだ答えが出てないですね。今日のポールタイムは、最低でもコンマ4秒は違いますから、とても今のマシンではかなわないです。各セクターとも遅くて、それでエンジニアもちょっと頭を抱えてます。マシンのバランスも悪いですね。特にフリー走行はめちゃくちゃ乗りにくくて、予選で少しよくなったのですが、でもアンダーとオーバーが交互に出る症状は、完全には消せていないです。レースペースもまだよくわからないですが、タイヤの劣化がひどく、特に左前のグレーニング(タイヤの表面が細かく傷つくこと)は、相当のものでした。明日は11番手スタートですから、戦略をうまくまとめて、できるだけ上位で入賞して、レース2につなげたいですね。ここがうちのチームはちょっと不得意なのは、昨年からそうでした。次のハンガリー以降は速いことがわかっていますから、ここを何とかしのげればと思ってます」
松下信治選手が、イギリス・シルバーストーンでの戦いに挑みました。
15時55分から30分間の予選では、コース上にマシンがストップしたことにより、赤旗が2度出る展開に。松下選手は、2回目のアタックの途中で赤旗となりタイムアップを果たせず。予選11番手にとどまりました。
「厳しすぎるペナルティーだと思いますが、今はそれを受け入れるしかないです。
今回のペナルティーを受け入れるまでには、ずいぶん葛藤がありました。ノブ(松下信治)だけが、そこまで罪をかぶる必要があるのかという思いは今も拭えません。なにより、ノブはこれまでのレースで、ずっとフェアな走りに徹してきましたし、ミスの少ないドライバーという評価でした。それもあって、気持ちとしては一層割りきれないものがあります。ミスをしたことは認めますが、出場停止というのは厳しすぎるのではないかと思います。
ただ、ノブの犯した2つのミスが、重大なものであることは認めなければいけません。最初のミスでは、後続を走る5台のミスを誘発しました。そして2つ目のミスは、一つ間違えば大事故が起きていたかもしれません。そしてなにより深刻だったのは、この2つのミスで、レースが台無しになってしまったドライバーが何人もいたことです。
最初のミスでは、5台が一緒にセーフティカーを抜いてしまいました。そして2つ目のミスである急減速では、後ろの10台ものマシンが減速する時間を持てず、SC(セーフティカー)ラインの前で、前を走るマシンを抜いてしまいました。従って、レギュレーションを厳格に解釈した場合、彼らみんながペナルティーの対象になります。しかし、そんなことをしたらレースが台無しになってしまうので、スチュワードはそのまま続行させました。そのためレース後には、パスをしたことで順位を上げたドライバーは当然無言でしたし、それで損をしたドライバーたちは猛抗議しました。ノブの出場停止は、彼らの不満をなだめる意味もあったと思います。彼にすべての罪をかぶせて、自分たちへの批判を逃れることも考えていたのかもしれないです。不本意でも受け入れなければならないこともある。ノブにも、そう伝えました」
「なにか得られるものがあると思い、そして迷惑をかけたドライバーに謝るためにオーストリアに来ました。
バクーでのレースですが、レース1は速さがあったし、同じくらい速かったポールポジションのドライバーはスタートに失敗して後方に落ちたため、展開次第では楽勝のパターンでした。でもセーフティカーが4度も入る中、リスタートが全然うまくできませんでした。後方のマシンに、2km超のストレートで簡単にスリップに入られてしまいました。
具体的には加速のタイミングが早すぎて、それは後続車にしてみれば、スリップに入れる時間が長いわけです。そのため最初にどれだけ離しても、最後には追いつかれて抜かれてしまう。レース2ではそうならないよう、意識しすぎてしまったのかもしれません。
でも1度目のリスタートでは、加速のタイミングが早すぎて、セーフティカーを追い抜いてしまったんです。そのミスで、完全に混乱してしまいました。それで2度目のリスタートでは、今度は急減速して後続グループを混乱させてしまいました。ちょっとしたことなのですが、気持ちに余裕がなく、ああいうことになってしまいました。セーフティカーを追い抜いたこと。そして、急減速で後続の事故の原因を作ったこと。その2つが、ペナルティーの理由です。
気持ちはレースをしない限り切り替えられないですし、こうやってここで、ほかの人が走っているのを見るのは正直楽しくないです。それでも、前向きに考えるしかありません。バクーの直後はオーストリアに行きたくないと思っていたのですが、レースを外から見る機会なんてそうそうないですし、なにか得られるものがあるかな、と考え直しました。なにより、僕のミスで迷惑をかけたドライバーたちに、バクーでちゃんと謝罪をしていないので、ここでしっかりしようと。
気分を切り替えて、次のシルバーストンからやり直しです」
アゼルバイジャンでのレース2で、リスタートの際の松下選手の走行が危険なものとされ、松下選手はオーストリア大会への出場停止という厳しいペナルティーを科せられました。
セーフティカーの追い越しと、リスタートの際の急減速により、後続車を危険にさらしたことが理由です。出場はできないものの、松下選手はオーストリアにやって来ました。
レース2、得意のスタートでトップに立った松下選手は、レース中盤までその座を守るも、14周目のセーフティカー明けのターン1で、ブレーキングで姿勢を乱した2番手選手と接触。再スタートできず痛恨のリタイアとなりました。
前日のレース1で6位となり、リバースグリッドにより3番手スタートとなった松下選手。好ダッシュを見せ、スタート早々にトップを走ります。そのあとも後続を引き離す快走でトップを守りますが、レースが中盤に差しかかるころ、波乱の展開が始まります。7周目に起こったアクシデントでセーフティカーが入ると、セーフティカー明けのターン1ですぐにまた接触事故でセーフティカーが導入。同じような状況が、7周目から14周目までに4回も繰り返される展開になりました。そして、4回目のセーフティカー明け、それまでトップを死守していた松下選手にアクシデントが襲います。ターン1でフルブレーキング時に体勢を崩した2番手の選手と接触。アウト側に弾き飛ばされた松下選手は、再スタートできずリタイアとなりました。
「すごく悔しい結果に終わってしまい、残念です。スタートはいつものように決まって、その後はストレートがすごく長いこともあって、スリップに付かれて抜かれることも、ある程度は想定内でした。自分のレースペースがいいのはわかってたので、あとで十分抜き返せると思っていました。ただ予想以上にSCが出て、しかも最後は導入周回も長かった。そのため、抜き返しのチャンスがなくなってしまいました。
ストレートで加速するタイミングがちょっと早過ぎて、それでスリップに付かれやすかったのかもしれません。そこを今エンジニアとデータ分析しています。ブレーキをロックさせてしまったのは、完全に僕のミスでした。マシン自体は間違いなく僕らが一番速かったです。その速さが活かせなかったことが本当に悔しいです。気持ちに焦りがあったのかもしれません。
レース2は3番手からのスタートですが、前の2人はそれほど速いクルマではないので落ち着いていつもの走りができれば、ちゃんと結果が出せると思います」
2番グリッドからスタートしたレース1、松下は早々にトップに立ちました。しかし市街地コースでの難しさで多くのアクシデントやセーフティカー導入が起こる波乱のレースとなり、26周を6位でフィニッシュ。攻めながらも悪い流れに阻まれ、悔しい結果に。3番手スタートとなる明日のレース2に雪辱を期す。
正午、気温24℃の絶好のコンディションでは始まったレース1。フロントローからスタートした松下選手は、ポールポジションの選手がホイールスピンした隙を突き、難なくトップに立ちました。オープニングラップでは後続で多重クラッシュが発生し、SC(セーフティカー)が導入。これが波乱のレースの幕開でした。激しいトップ争いを続けながらも6周目までトップを守った松下選手ですが、ターン1でインを刺され、2番手にポジションダウン。この直後に3度目のSCが入り、レースはますます波乱の展開に。
レース再開後、2台に抜かれた松下選手はすぐに1台を抜き返しましたが、その後他車に隙をつかれるというサイドバイサイドの激しい戦いが続きました。
レース後半、前を行く4番手に激しくアタックした際、タイヤをロックさせてしまい後続にポジションを奪われ6番手にダウン。終盤の巻き返しに期待がかかりましたが、再びアクシデントが発生。4度目のSC導入となり、そのチャンスは消えてしまいました。22台中12台がリタイアという波乱のレースとなり、松下選手にとっては不本意な6位フィニッシュとなりました。
「ほんのわずかなミスが、タイムロスに繋がってしまいました。すごく僅差の戦いだっただけに、残念です。でも2番手に付けられたことには満足してます。フリー走行からタイムを伸ばせたし、なにより予選ではクリアラップがなかなか取りにくかった中で、これだけのタイムが出せましたから。
フリー走行は15番手のタイムしか出せなくて、でも走っているときから、予選ではもっといける感触がありました。それでどのコーナーでタイムを詰められるか、エンジニアとじっくり話し合いました。路面コンディションも、予選の方がずっとよく、自信を持って、プッシュすることができました。 レースはかなり、厳しい戦いになると思います。タイヤをいかに持たせられるかが、カギになるでしょう。特に柔らかい方の、スーパーソフト。市街地コースでグリップもよくないので、そこも気をつけないといけないと思っています」
初開催となったアゼルバイジャン・バクーの高速市街地コースにおいて、フリー走行では15番手と出遅れた松下選手は、予選で見事に好タイムをマーク。
予選はコースの補修のためスケジュールが変更され、さらにタイトな市街地コースのため、クラッシュが発生して赤旗中断にもなる波乱の展開に。そんな中、松下選手はトップに0.089秒差の予選2番手。レース1での最前列スタートとなるグリッドポジションを獲得しました。今季2勝目、そしてレース1での初優勝に期待がかかります。
1速かな!笑 pic.twitter.com/rQYQZBXKZq
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年6月15日
モナコ勝ちました!
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月28日
みなさま応援応援ありがとうございました!
Great taste win in Monaco, Thx for all of support guys! #win #start #天下布武 pic.twitter.com/wgfqVkO1qE
「力が抜けて、いい走りができていましたよ。本来なら9番手だったのに8位に上がれ、それがポールスタートになってなかったら今日の優勝はなかった。そのチャンスをしっかり生かして勝ったのだから、すばしいです。いいレースだったと思います」
「スタートではクラッチのバイトが強過ぎて、それでちょっとホイールスピンしてしまいました。でも、すぐに次の対処ができて、最悪の結果は避けることができました。2番手の選手のスタートがよく、並びかけられたのですが、1コーナーのブレーキングを我慢して、なんとか首位をキープできました。
あとはもうマシンがすごく調子よかったので、最速タイムを狙いにいきました。後続との間合いを計りながら、どれくらいのペースで行くか、エンジニアと無線で話し合いながら走りました。特に意識して攻め続けたわけじゃなくて、自然に差が付いて行った感じですね。レース中はずっと安定して走れました。ヒヤッとすることもなかったですね。チェッカーまでは、最速タイムを狙って走っていましたし、特に緊張したり、固くなることはなかったです。
モナコの表彰台は、ほかとは全然違うので見たことのない景色でした(笑)。勝てたのはもちろんうれしいですけど、レース2なので。次はレース1を制したいです! 単独で走れば速いことはわかっているので、とにかく週末全体をきちんと組み立てて、本来の速さを出せるようにしたいです。そうすれば自然と、レース1でも勝てるはずですから。開幕戦のスペインから悪い流れが続いていましたけど、これで完全に変えられたと思います。モナコで勝つのは特別ですけど、やっぱり昨年の(ハンガリーでの)初優勝で聞いた”君が代”の方がうれしかったかな(笑)。この週末は最初のフリー走行でミスしたことが本当に大きかった。それが次に向けての、課題です」
スタートで若干出遅れるも松下選手は、第1コーナーのブレーキングでインを守り切りトップの座を死守! その後は快調なペースで後続を引き離し、伝統のモナコGPでの日本人初優勝という快挙を達成しました。
ポールポジションからのスタートとなった松下選手は、必勝を期してレースに臨みました。スタートで若干ホイールスピンさせ出遅れましたが、第1コーナーのブレーキングをギリギリまで遅らせてイン側のポジションを死守。1周目をトップで終えます。その後は、後続を引き離す快走を続け、全く危なげないレースを展開に。レース終盤の28周目にはファステストラップを叩き出し、見事30周のレースを制しました。伝統のモナコGPでの勝利は、日本人初の快挙です!
「スタートはバッチリ決まって2台抜いたのですが、第1コーナーの混乱で順位を落としました。その後、マシンの調子はすごくよくて、このコースはなかなか抜けないのですが、それでもいいペースで走り続けることができました。ピットインを予定より1周遅らせたことで、1台抜くことができたのはよかったですね。レースでの戦略はいろいろ考えたのですが、僕のグリッド順からすると順位を上げられる可能性が高いのはスーパーソフトでのスタートだと思いました。でも逆の戦略で僕の後ろからスタートした選手が優勝してるわけですし、モナコは本当に不確定要素が多いです。
レース2ではポールポジションからスタートなので、少なくとも表彰台に、いややはり勝ちたいですね。今のこの悪い流れを変えるには、それが一番だと思います。とにかく結果を出して『ああこれでいいんだ』と思いたい。スタートさえ失敗しなければ、絶対に負けないです!」
不本意な予選に終わった松下選手は12番グリッドから決勝へ! 抜きにくくアクシデントが起こりやすいモナコ市街地で、なかなか順位を上げられない展開になるも、堅実な走りで3つ順位を上げて9位フィニッシュ! 見事ポイントを獲得しました。
F1が休みとなる金曜日に行われたレース1。得意のスタートは決まった松下選手でしたが、第1コーナーの混乱でポジションを落として1周目は13番手に。なかなかオーバーテイクができないコースで、松下選手は前を行くマシンにアタックを仕掛けますが、ポジションを上げられない展開が続きます。8周目、タイヤ交換のピットインで、ようやくポジションアップに成功。その後は上位選手のアクシデントなどが重なり、9位で40周のレースを終えました。さらに、上位の選手のペナルティーによりリザルトは8位に。アクシデントを避ける堅実な走りが功を奏し、リバースグリッドで行われるレース2はポールポジションという好展開に恵まれました。
クラッシュで手を痛めてしまい、流れの良くない今年のモナコ、明日は12から。出来ることをして頑張るしかありませんね!
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月26日
「フリー走行でクラッシュした際に手首を痛めてしまいました。バーチャルセーフティカー明けで、タイヤが冷えているのはわかっていたのでブレーキングを早めにしたのですが、それでも足りませんでした。完全に僕のミスで、チームに申しわけないです。これまでの中でもワーストレースかもしれません。
トップとはコンマ8秒差、フリー走行であまり走れなかったので、予選ではそれが響いてしまいました。レース1ではクラッシュしないようにして、小さなポイントでもいいのでとにかく取って、レース2につなげたいです。必ずアクシデントがあるでしょうから、その中で必ず生き残って、結果を出します!昨年、初めて走ったモナコに比べると、最初から全然速く走れていて、それで行き過ぎちゃったのかもしれませんね。マシンは、依然として速い。それだけに、とても悔しいです。バルセロナからの悪い流れを、なんとか立ち切りたかったのですけど残念な結果です」
伝統のモナコ戦はF1と同じコースで開催!松下選手はフリー走行中の第1コーナーでバリアに当たってしまい、満足に走行できず、不安を抱えたまま予選へ。その不安は的中し、2組に別かれて走る予選では走行不足の影響でタイムが伸びずA組6番手。決勝は12番グリッドからスタートとなりました。
GP2シリーズ第2戦はモナコGP。F1と同様に、GP2にとっても特別な舞台での戦いです。モナコ市街地に設置された狭く、滑りやすい路面のコースに挑んだ松下選手ですが、フリー走行の前半、第1コーナーで曲がりきれずバリアに衝突。このセッションは9周走行しただけで終わることになりました。予選は、カーナンバーの偶数・奇数によって2グループに分かれて行われました。A組でタイムアタックを行った松下選手は、フリー走行で満足に走れなかったことが影響し、なかなかタイムが伸びない展開に。結果はA組6位。全体では12番手という予選順位となりました。
そして、今ミカハッキネン様にお会いしてしまいました(≧∇≦)
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月15日
今日は8位。エンジントラブルを抱えてしまい、今週は噛み合わない週末でした。自分のドライビングには自信がもてる内容だったので、また次ですね!(^o^) 応援ありがとうございました!
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月15日
「スタート前にエンジンパワーが無くなりなりましたが、修復できたようでレースでは、あまり問題なかったです。レース2はタイヤ交換がないので、追い抜きが難しい今日のコースではスタートと、周りのタイヤが厳しくなる後半がポジションを上げるチャンスです。前半はうまくタイヤをセーブして、後半にペースを上げて巻き返すつもりでしたが、SCによってそのチャンスがなくなってしまいました。
前にはタイヤがタレていたマシンもいたので、2、3台はパスできたと思います。悔しい結果ですが、やはり今回は予選で上位にいけなかったことが大きな原因です。予選5番手以内からスタートできれば、全く違った展開になっていたはずで、仕方ないこともありますが、これからの課題ともいえます。今回は最後まで噛み合わない、流れの悪い展開が続きましたが、マシンも自分も十分に優勝争いができるレベルにあると自信はありますので、次戦以降目標に向かって巻き返したいと思います」
レース開始前、11番グリッドの松下選手のマシンにトラブルが発生! 懸命の修復作業によってなんとかスタートを切ります。今回は、後半の追い上げに賭けた作戦でしたが、最後はSCのままゴールとなり、残念な8位フィニッシュに終わりました。
26周で争われるレース2は10時25分に開始されました。レース1で12位だった松下選手は、前のドライバーがペナルティーを受けたために11番グリッドからスタート。グリッドに向かう途中エンジントラブルが発生。グリッド上でカウルが外されて修復作業を行い、フォーメーションラップ開始時間ギリギリまで作業が続き、なんとかスタートが切れました。
開始前はハラハラさせましたが、松下選手は好スタートを決め、1周目には9番手までポジションアップ。その後、接近する集団の中でペースを守りつつ、前車に迫りました。そのままレースは終盤に入ると、追い上げ開始。前車をパスして8番手まで浮上しました。しかし21周目、ライバルが大きなアクシデントを起こしてしまい、SCが導入。クラッシュしたマシンの回収に時間がかかり、レースはSC先導のままフェッカーフラッグを迎えました。松下選手は8位でゴールとなり、1ポイントを獲得しました。
切り替えて、今日はまた頑張りますよ?! pic.twitter.com/tFEATXP2ca
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月15日
スタート後、後ろから追突されホイルが割れてしまい、後半のピットでも大きくタイムを失い、流れの悪いレースでした。が、また明日があります??
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月14日
「スタートはうまく決まったのですが、その後、ライバルに当てられてしまい。右フロントタイヤの空気圧に異常が出てしまいました。まっすぐ走ることも難しいくらいでしたが、なんとかペースを作ってタイヤを労わりながら走り続けていました。(タイヤ交換時の)ピットでのミスは仕方がありません…。確かに絶好のチャンスで、自分が抜けると思って追っていたドライバーが5位ですから、その位置でフィニッシュできたかもしれないですね。なにか噛み合わない状態が続いていますが、自分としてはやれるだけのことはやったし、気持ちを入れ替えてレース2に臨みます」
11番グリッドから好スタートを決めた松下選手は、ピット戦略も当たり、一気に上位に進出! 後半のSC(セーフティカー)導入により絶好のチャンスが訪れますが、タイヤ交換作業の痛恨のミス! のタイムロスが最後まで響き、33周のレース1を12位でフィニッシュしました。
11番グリッドからのスタートとなった松下選手は、スタート時にハードタイヤを選択。レース後半にソフトタイヤに換え、巻き返しを図る作戦を選択しました。1周目に発生したアクシデントによってレースは開始早々SCが導入される波乱の展開に。レースが再開された6周目以降、ソフトタイヤスタートのマシンが次々にピットイン。ピットストップを先延ばしにしていた松下選手はペースが速く、8周目には7番手に上がります。前車との差を徐々に詰め、その背後に迫った24周目、上位のマシンがスピンしコース上にストップしたため、再びSCが導入されました。このタイミングで松下選手を始めとした上位陣はタイヤ交換の絶好のチャンスに! 松下選手もすぐにピットインしましたが、タイヤ交換作業でミスが発生し、約10秒もの大きなロスを負ってしまいます。上位陣の多くがポジションを保ったままコースに復帰しましたが、松下選手は13番手にダウン。その後、追い上げを試みましたがペースは上がらず、12位で33周のレースを終えました。
予選は良いラップでしたがシケインで前を塞がれてしまい8位でした!
— Nobuharu Matsushita (@Nobu_Mat13) 2016年5月13日
残念ながらグリット降格で11ですが、明日良いスタートレースにします!
「とても悔しい予選でした…。引っかからなければもっと上位にいけたはずです。雨を気にして早めにアタックしたのですが、その後コンディションが少しよくなって抜かれてしまいました。タイミングといい、トラフィックといいかみ合いませんでしたね。速さで負けているわけではないので、レースではいいペースで走れると思っています」
松下選手の今シーズン初セッションとなる45分間のフリー走行は8番手。午後30分間の予選はアタックをライバルに阻まれてしまいタイムが伸び悩み8番手に。さらに、セッション後に3グリッド降格のペナルティーを科され、11番手からのレース1をスタートさせます。
チャンピオンの獲得を目標に、2年目のGP2シリーズに挑戦する松下選手のシーズンが幕を開けました! チームは昨年と同様にチャンピオンチームの「ARTレーシング」。エースである松下選手はゼッケン1番で参戦します。5月13日(金)12時に始まったフリー走行では、マシンやコースの感触を確かめながらの周回で、最終的に8番手のタイムを記録してセッションを終えました。
予選は開始早々に雨が降り始める微妙なコンディションに。1セット目のタイヤで走行中、タイムアップをかけた2度目アタックがライバルに押し出されてしまい失敗。全車が1セット目のタイヤでのアタックを終えた時点では10番手となります。
雨が上がって徐々にコンディションが良くなりつつある中、2セット目のタイヤでアタックするために、松下選手は早めにコースイン。セクター1、セクター2ともに、ここまでのベストタイムを記録しながら快速ラップを刻みます。しかしセクター3でスローダウン中のマシンに引っかかってしまい、トップタイム確実と思われたアタックが3番手に。その後もコンディション回復に伴い、タイムアップするライバルに抜かれ、最終的に8番手位で予選を終了。また予選後、スローダウン中にライバルのアタックを妨げてしまったと判断され、3グリッド降格のペナルティーを科せられました。
松下信治選手のコメント
11.27 レース2「今日は、最低限やるべきことはできたかなと思います。スタートからプッシュして2台を抜いて、9周目には前車をパスして4番手まで上がれました。テストで速いだけじゃない、バトルできることもみせられました。来年に向けて、いいかたちでシーズンを締めくくれました。
終盤はリアタイヤがかなりタレてしまい、あれ以上攻めることはできませんでした。でも7番グリッドから4位でフィニッシュして、昨日のレース1と合計すると、チャンピオンになった(ピエール)ガスリー(PREMA Racing)の29点に次ぐ28点を獲得できました。こういうレースを毎回続けることが、来年の目標ですね」