Round04モナコ
FIA-F2 決勝・レース1
2018年5月25日(金)
モンテカルロ市街地
シーズン第4戦のレース1が、伝統の市街地コースであるモナコで行われました。上位に出走できないマシンが出て、牧野任祐は11番手、福住仁嶺は13番手に繰り上がってスタートを迎えました。
午前11時30分、気温は22℃、日差しが強くなり始めたコンディションの中でレースがスタート。
牧野はスタート直後の1コーナーで他車と接触。ダメージを負ってポジションを大きく落とし、ピットに戻りました。その修復作業が長引き、周回遅れになったもののレースに復帰。最後尾からのレースを続けます。福住はスタート後の混乱をかわしてポジションを11番手に上げました。
コースが狭く難しいモナコだけに、上位陣も含めてアクシデントが続出。その中で、タイヤ交換を後半に延ばす作戦を取った福住は、他車のアクシデントやピットインにより徐々にポジションを上げ、レース中盤の15周終了時点で4番手に浮上します。30周目にピットインした福住は、11番手でコースに復帰し、終盤での追い上げを狙いますが、思うようにペースが上がりません。それでも36周目に入賞圏内の10番手に上がった福住は、接近した後続を押さえ込みフィニッシュし、開幕戦バーレーン以来のポイントを獲得しました。牧野は、最終周にトラブルでストップしましたが、14位完走でレースを終えています。
レース2は5月26日(土)午後5時20分(日本時間27日午前0時20分)にスタートします。
福住仁嶺選手(10位)
「とにかく遅かったです。全くペースが伸びませんでした。スタートはあまりよくなかったのですが、他の混乱に乗じて順位を上げることができました。ソフトタイヤでスタートしたので、無理せず走っていたのですが、タイヤのグリップがなくなるにつれ、どんどんアンダーステアがひどくなって曲がらなくなってしまいました。終盤、スーパーソフトに履き替えてからは、1~2周でグリップがなくなりました。どういうことか、今まで経験したことのない急激な性能劣化で、コース上にとどまるのが精一杯。とても厳しいレースでした」
牧野任祐選手(レース1・14位)
「スタートはすごくよかったんです。それで、すぐに前の集団に追いつき行き場がなくなってしまいました。3~4台がコース幅一杯に広がる状態になり、左右から接触されて、なにがどうなったのか分からなかったです。ケガをしないよう、ステアリングから手を放すのが精一杯でした。すぐに右フロントタイヤがパンクしているのが分かって、ゆっくり1周して緊急ピットインしたのですが、タイヤやノーズを交換するのにひどく手間取って、致命的に遅れてしまいました。その後のペースは悪くなかったですし、僕の後ろにいたドライバーが2位表彰台に上がっているだけに、悔しいレースになってしまいました」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 1 | A.マルケロフ | RUSSIAN TIME | 42 | 1:02'03.286 |
2 | 3 | S.グラエル | PERTAMINA PREMA Theodore Racing | 42 | +10.713 |
3 | 9 | R.メリ | MP Motorsport | 42 | +15.489 |
4 | 20 | L.デレトラス | Charouz Racing System | 42 | +19.236 |
5 | 16 | A.マイニ | Trident | 42 | +20.135 |
6 | 19 | L.ノリス | Carlin | 42 | +20.637 |
10 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 42 | +30.944 |
14 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 39 | DNF |