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ところどころに濡れた路面が残るという、タイヤ選択が難しいコンディションで始まった決勝レース。11周目にトップに立ったジェンソン・バトンが、24周にわたってトップを快走。B・A・R
Honda、ついに初優勝か。しかしそれを阻んだのは、やはりフェラーリだった。バリチェロ、シューマッハが1−2フィニッシュ。B・A・R
Honda勢はバトンが3位、佐藤琢磨は4位に終わったが、11ポイントを一気に獲得し、ルノーを抜いてコンストラクターズ選手権単独2位に立つ。
先週のテストでの各チームのラップタイムを見ても、フェラーリはやはり速かった。普通にいけば、彼らに勝つのは難しいな、という感触を持っていました。その意味では、今回の3、4位は、今の我々が獲得できるベストの結果だったと思います。すべての力は出し切れたのかなあ、というところです。
ミハエル(・シューマッハ)が1周目にスピンして後方に下がり、ジェンソンはトップをしばらく走った。ちょっとの間でしたが、夢を見られましたね。でも実力差は大きかったです。マシン的には大きな不具合はありませんでした。エンジンに関して言うと、ここは縁石に乗った瞬間、19,500rpm以上という超高回転まで吹け上がってしまうんですね。そのため、予選の時ほどはコース全域で回さずに、ある程度はいたわりました。4本のストレートでは、ガンガン上まで回しましたが。
琢磨君のペースがスタート直後に伸びなかったのは、まだ路面がまだらに濡れている状態でしたからね。コーナー出口で路面の乾いた場所にいたドライバーはスーッと加速できた。それに対して琢磨君は、濡れていた所にいてトラクションがかからなかった。それで何台かに先行されてしまいました。路面が乾き始めてからはペースをつかんで、安定したペースだったんですが、マッサ(ザウバー)に引っかかったりして差が開き、トップ追撃は無理な状況になってしまったんです。
中盤以降、路面が良くなって、ジェンソンはコンスタントに1分22〜23秒台のタイムを刻んだ。でもフェラーリは1分21秒台で走り続けた結果、1、2位を独占した。彼らには完敗です。選手権の暫定2位は、もちろん嬉しいことは嬉しいですよ。でも一度も勝てずに2位というのもどうなんでしょう。フェラーリのマシンも進化を続けていて、それに対し、我々が引き離されているとは思いません。とは言え、今回はフェラーリのタイヤが特に素晴らしかったこともあり、その差はまだ大きいです。ただ、その差を少しでも縮めるため、最後のレースまで攻め続けますよ。
※F1世界選手権、次戦はRd.16、初開催の中国GP、9月26日(日)決勝です。皆様のご声援をよろしくお願いいたします。 |
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