ROUND18

メキシコメキシコ アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス 2017.10.28(土)

2017 MEXICO GRAND PRIX - 予選

2017 MEXICO GRAND PRIX - 予選

「明日に向けて励みになるペース」

#MexicoGP

アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス、10月28日(土)

昨日のフリー走行は、2人のドライバーにとって明暗が分かれる内容となったものの、今朝のFP3はMcLaren-Hondaにとって順調な滑り出しとなりました。両ドライバーは予定していた走行プランを問題なく完了し、マシンのバランスとハンドリングの向上のために昨夜行った作業がいい効果を発揮しているという感触を得ています。フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンは、それぞれ3回の走行を実施。予選のペースではなくレース用のセットアップに焦点を当てるとともに、セッション後半にはスタートとピットストップの練習も行いました。アロンソは22周を走行して16番手、バンドーンは25周を走行して19番手でした。

今週末は両ドライバーがパワーユニット(PU)の交換によるグリッドペナルティーを受けるため(バンドーンは35グリッド降格、アロンソは20グリッド降格)、チームは予選のパフォーマンスよりもレース用の準備を優先することにしました(※予選結果にかかわらず、決勝は最後尾からのスタートとなる)。金曜日に十分な走行ができなかったバンドーンは、レース用のデータをさらに収集するために、Q1では燃料を多く積んだ状態で走行。それでも堅実なラップタイムを刻み13番手となり、余裕を持ってQ2に進出しました。

一方、アロンソは少し異なる戦略を採用し、Q1ではバンドーンよりも少ない燃料を搭載して走行を実施。見事な最終ラップを走行したアロンソは、5番手のラップタイムを叩き出しました。

Q2では両マシンがコース上に出たものの、いずれのドライバーもタイム計測を行いませんでした。両ドライバーに加えてピエール・ガスリー選手(Toro Rosso)もペナルティーを受けるため、日曜日の決勝はアロンソが18番手、バンドーンは19番手からスタートします。

コメント

フェルナンド・アロンソ

#FA14 MCL32-05
FP3 16番手 1分19.565秒(トップとの差 +2.452秒) 22周
予選
Q1 5番手 1分17.710秒 (オプションタイヤ)
Q2 14番手 タイムなし  
(※PU交換による20グリッド降格ペナルティーを科されるものの、バンドーンとガスリー選手もペナルティーを受けるため、決勝は18番手からスタート)

フェルナンド・アロンソ「今のところ、今週末はマシンのパフォーマンスにとても満足しています。コーナーでは高いグリップがあり、昨日も今日も非常にいい感触を得ています。また、高速区間での感触も良好です。

Q1では、このコースでの我々のマシンの力強さを証明することができました。最速タイムからわずか0.2秒差だったことが、McLarenがどれだけすばらしい仕事をしているのかを物語っています。今日は全チームの中で自分たちのマシンが一番いいと感じましたし、楽しかったです!

当然のことながら、今日の主な優先事項は、Q2でタイヤをセーブすることでした。我々のマシンはストレートでのスピードが不足しているので、明日の決勝でオーバーテイクをするのは難しいと思いますが、それが我々にとってはカギとなります。最後尾からスタートするということは、レース全体を通してトラフィックの後方で走行することになるので、ペナルティーを受けることは非常に大きな痛手となります。それでも明日は攻撃的な走りをして、前方でアクシデントが発生した際にチャンスを活かせるようにします」

ストフェル・バンドーン

#SV2 MCL32-04
FP3 19番手 1分20.030秒(トップとの差 +2.917秒) 25周
予選
Q1 13番手 1分18.578秒 (オプションタイヤ)
Q2 15番手 タイムなし
(※PU交換による35グリッド降格ペナルティーを科されるものの、ガスリー選手もペナルティーを受けるため、決勝は19番手からスタート)

ストフェル・バンドーン「今週末はペナルティーを受けるため、今日は予選ではなく、レースの準備に焦点を当てました。従ってQ1でも、レース用の準備とマシンのバランスの微調整を行うために燃料を多く積んだ状態で走行しました。昨日のFP1とFP2ではPUの不具合に悩まされ、非常に難しく複雑な一日になりました。それに対して今日は、FP3の最初からマシンに対して昨日よりもずいぶんいい感触を得ました。実際に我々のマシンは力強さを増しつつあり、ここではまずまずの競争力があるようです。

今日は私にとって昨日よりもずいぶんポジティブな一日でしたし、大きな一歩を踏み出すことができました。明日のレースに向けて、まずまずの状態にあるように思います。最後尾からのスタートとなるので、厳しいレースになりますし、結果を予想するのは容易ではありません。ストレートでオーバーテイクするのは難しいので、積極的でありながら、注意深く、野心溢れる走りをしなければなりません。力強いレースができるよう願っています。

今日の予選は、我々にとって重要ではありませんでした。明日の決勝を楽しみにしています」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「今日の走行は、すべて明日の準備のためでした。今週末は両ドライバーが大きなペナルティーを受けるので、レース用のセットアップに焦点を当てる方が合理的だと判断しました。今回のレースは、統計上、我々にとって難易度の高いレースの一つなので、PUの走行距離と貴重なタイヤをセーブする必要がありました。

FP3を非常に効率よく、実りの多いかたちで実施し、予選を計画通りに完ぺきに実行したチームのメンバーに対して、称賛の意を述べたいと思います。今朝は予定していた作業を問題なくすべて完了し、両ドライバーはマシンをレース用に準備するために精力的に仕事をしてくれました。昨夜、チームのメンバーが明日のレース用のセットアップを改善するために懸命に仕事をしてくれたおかげで、フェルナンドもストフェルも、マシンに対する満足感と感触は今週末の中では今が最もいいと感じています。

予選ではフェルナンドが見事なラップを走行し、Q1で5番手のラップタイムを叩き出しました。彼のラップタイムはQ1の最速タイムからわずか0.2秒差であり、第2セクターは最速タイムでした。一方のストフェルは、金曜日に十分な走行ができなかったため、今日はレース用の準備をできる限り行う必要がありました。通常よりも多くの燃料を搭載しながらも、彼は堅実な走りをし、この難しいサーキットでQ2に進出しました。

両ドライバーにとって、今日の目的はいい予選順位を獲得することではありませんでした。大事なのはレースが行われる明日であり、今日のペースは明日を迎えるにあたって励みになりました」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介「今日の予選は、PU交換のペナルティーにより、日曜のレースでの後方からのスタートがすでに2台とも決まっていることもあり、一日を通してロングランに重点を置いてセットアップを進めてきました。

明日のレースで新しいタイヤを履いてスタートすることも考慮し、Q2進出までがチームとしての目標でしたが、2台ともに余裕を持ってそのターゲットに到達できたことはよかったです。

PUの面では、トラブルなく一日を終えることができました。高地の影響によるエンジン出力の低下により、事前から苦しい戦いを想定していましたが、その影響を最小限にすべくHRDさくらで出力コントロールについて、さまざまな方法を検討し、有効な対策を打てたことが奏功したと考えており、この2日間で得ている感触も悪くありません。

明日は2台ともに最後方からのスタートにはなってしまいますが、競争力はありますし、ポイント獲得に向けて最後まで諦めない走りをみせられればと考えています」

リザルト

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペン Red Bull1'17.113
244ルイス・ハミルトン Mercedes+0.075
35セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.117
477バルテッリ・ボッタス Mercedes+0.170
53ダニエル・リカルド Red Bull+0.248
67キミ・ライコネン Ferrari+0.404
711セルジオ・ペレス Force India+0.927
831エステバン・オコン Force India+1.052
955カルロス・サインツ Renault+1.095
1027ニコ・ヒュルケンベルグ Renault+1.267
1128ブレンドン・ハートレイ Toro Rosso+1.489
1219フェリペ・マッサ Williams+1.577
1318ランス・ストロール Williams+1.953
1420ケビン・マグヌッセン Haas+2.092
159マーカス・エリクソン Sauber+2.218
1614フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.452
178ロマン・グロージャン Haas+2.473
1894パスカル・ウェーレイン Sauber+2.713
192ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+2.917
2010ピエール・ガスリーToro Rosso

予選

順位 No. ドライバー チーム タイム
15セバスチャン・ベッテル Ferrari1'16.488
233マックス・フェルスタッペン Red Bull1'16.574
344ルイス・ハミルトン Mercedes1'16.934
477バルテッリ・ボッタス Mercedes1'16.958
57キミ・ライコネン Ferrari1'17.238
631エステバン・オコン Force India1'17.437
73ダニエル・リカルド Red Bull1'17.447
827ニコ・ヒュルケンベルグ Renault1'17.466
955カルロス・サインツ Renault1'17.794
1011セルジオ・ペレス Force India1'17.807
以下Q2にて決定
1119フェリペ・マッサ Williams1'18.099
1218ランス・ストロール Williams1'19.159
1328ブレンドン・ハートレイ Toro RossoDNF
1414フェルナンド・アロンソ McLaren-HondaDNS
152ストフェル・バンドーン McLaren-HondaDNS
以下Q1にて決定
169マーカス・エリクソン Sauber1'19.176
1794パスカル・ウェーレイン Sauber1'19.333
1820ケビン・マグヌッセン Haas1'19.443
198ロマン・グロージャン Haas1'19.473

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フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

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ストフェル・バンドーン

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