ROUND17

アメリカアメリカ サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA) 2017.10.20(金)

2017 UNITED STATES GRAND PRIX - 1日目フリー走行

2017 UNITED STATES GRAND PRIX - 1日目フリー走行

「好調な兆し」

#USGP
#DriveForTheCure
#MoreThanPink

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ、10月20日(金)

サーキット・オブ・ジ・アメリカズで迎えた初日のフリー走行は、午前のセッションは難しいスタートとなったものの、最終的には両ドライバーにとって実りの多い内容となりました。午前中のFP1は霧雨の降る曇り空の中行われたため、路面状態を正確に把握し、データ収集を行うことが難しい状況でした。

フェルナンド・アロンソがインスタレーションラップを行ったあとの最初の走行中に、彼のマシンに油圧系の不具合があることが発覚。チームが不具合を調査し、それを解決するまでの間、アロンソのセッションは中止となりました。セッション終了まで残り10分の時点でマシンをコースに送り出したものの、チームは不具合が十分に解決できていないと判断。アロンソはインスタレーションラップを4周走行しましたが、ラップタイムの計測は行いませんでした。

チームは、できるだけ多くのデータを収集するために、アロンソのテストプログラムをストフェル・バンドーンのマシンで実施することを選択。バンドーンにとっては、非常に忙しいながらも有益なセッションとなりました。バンドーンは、空力のテストや、新しいパーツを使ったセットアップ変更、およびタイヤテストという走行プランを完了。FP1では26周を走行し、5番手でセッションを終了しました。

一方、FP2は両ドライバーにとって、さらに実りの多いセッションとなりました。ロングランを走行し、ピットストップの練習を何度も行いながら、さまざまなセットアップ変更を実施。アロンソは28周、バンドーンは31周を走行し、それぞれ7番手および15番手のタイムをマークしました。

コメント

フェルナンド・アロンソ

#FA14 MCL32-05
FP1 タイムなし 4周 20番手
FP2 1分36.304秒(トップとの差 +1.636秒) 28周 7番手

フェルナンド・アロンソ 「午前中のFP1では、油圧系の不具合によって十分な走行ができませんでした。来年向けのものを含む複数のテストを予定していたので、かなり残念な結果でした。FP2でばん回しようとしたものの、思うように進まなかったので、(次戦の)メキシコで残りのテストを実施することになると思います。

マシンはまだかなり実力を秘めているように見えます。さらに0.2~0.3秒ぐらい詰めることができると考えていますが、それはほかのチームもおそらく同じだと思います。

今週末はマックス・フェルスタッペン選手(Red Bull)とニコ・ヒュルケンベルグ選手(Renault)がグリッド降格ペナルティーを受けることが決まっているので、もし我々が明日の予選でQ3に進出すれば、決勝ではさらに上のポジションからスタートできます。またQ3進出を逃しても、(ほかの選手のペナルティーによって自分たちのグリッドが繰り上がり)新品のタイヤで8番手または9番手からスタートできれば、それも非常にいい状況かもしれません。

以前よりもマシンをドライブしていて楽しいと言う思いを強く感じられるので、今年のマシンでこのコースを走行できることを嬉しく思っています。特に第1セクターの高速コーナーではそれを顕著に感じます。路面の凹凸が昨年よりも多いので、シートベルトをちゃんと締めて、ハンドルをしっかり握りながら走行していますが、楽しいです!」

ストフェル・バンドーン

MCL32-03
FP1 1分37.352秒(トップとの差 +1.017秒) 26周 5番手
FP2 1分37.463秒(トップとの差 +2.795秒) 31周 15番手

ストフェル・バンドーン「今日は、全体的にはまずまずの一日でした。今朝は難しいコンディションの中、セッションを開始したものの、最終的にはドライコンディションへと変わりました。FP1では新しい空力パーツを試すなど、非常に忙しいセッションとなりました。いいパフォーマンスを披露できたと感じていますし、このサーキットで走行するのは今回が初めてだったことを考えると、特にそう思います。

FP2は、少し難しいセッションとなりました。トラフィックに引っかかり、マシンのバランスには100%満足できませんでしたが、ロングランのペースはまずまずでした。予選用のセットアップよりも、ロングランのペースに対する満足度の方がやや高かったです。

全体的に、明日改善すべき点はまだたくさん残っています。ただ、自分たちがやるべきことは分かっているので、明日はラップタイムをさらに詰められるよう願っています」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今朝はウエットとドライが入り混じったコンディションだったため、最初は難しい状況でした。FP1ではフェルナンドのマシンにトラブルが発生し、テストプランを2台のマシンで入れ替える必要があったものの、走行プランを順調に消化することができました。チームのメンバーとドライバーの双方がとてもうまく順応し、両セッションで有益な走行をたくさん実施するために懸命にプッシュしてくれました。エリック・ブーリエ

今日の走行では、その大半を各種パーツの評価や、レース用の走行プランの実施に費やしました。このコースはほかのサーキットよりも我々のマシンに合っているので、日曜日の決勝でいかなるチャンスも最大限に活かすために、出来る限りの準備をしておくことが重要です。FP1でのストフェルのペースは励みになりましたし、午後は両ドライバーがロングランで多くのデータを収集してくれました。土曜日を迎えるにあたって、いい状態にあると思います。

両ドライバーが満足するようにマシンのセットアップを行うには、まだ多くの仕事が残っています。それでも我々が高い信頼性を維持できれば、今日に続いて明日も実りの多い一日にし、予選では過去最高のポジションを獲得できるようにしたいと思います。ストフェルは決勝で5グリッド降格ペナルティーを受けますが、両マシンの目標はQ3進出です。明日どのような結果になるのか、楽しみにしています」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介 「昨日までは快晴が続いていたオースティンですが、今日のアメリカGP初日は不安定な天候から始まり、FP1は小雨によるウエットコンディション混じりでセッションが進みました。そのような状況でも、ストフェルは予定通りにセッションを消化しました。フェルナンドについてはFP1で車体側の問題により長時間ピットに留まるかたちになりましたが、気温が上がりドライコンディションとなった午後のFP2では十分な周回を重ね、データ収集と言う点ではある程度ばん回できたと思います。

明日は午前のセッションでもう少しセッティングを煮詰める余地があると思っていますが、午後の予選は2台揃ってQ3に進出し、できる限り上位のグリッドを獲得できればと思っています。

なお、ストフェルのPUについては、今回新しいICEを投入していることにより、決勝は5グリッド降格でのスタートとなってしまいます。ただ、PUについて、今日は特に大きな問題もなくいい感触を得ていますし、このサーキットでは我々のマシンのパッケージには競争力があると思っています」

リザルト

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'36.335
25セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.593
377バルテッリ・ボッタス Mercedes+0.644
433マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.004
52ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+1.017
619フェリペ・マッサ Williams+1.235
77キミ・ライコネン Ferrari+1.263
831エステバン・オコン Force India+1.473
911セルジオ・ペレス Force India+1.526
1055カルロス・サインツ Renault+1.758
1120ケビン・マグヌッセン Haas+2.073
1218ランス・ストロール Williams+2.199
1327ニコ・ヒュルケンベルグ Renault+2.569
1439ブレンドン・ハートレイ Toro Rosso+2.932
158ロマン・グロージャン Haas+3.001
163ダニエル・リカルド Red Bull+3.031
1738ショーン・ゲラエルToro Rosso+4.071
189マーカス・エリクソン Sauber+4.113
1937シャルル・ルクレールSauber+4.493
2014フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'34.668
233マックス・フェルスタッペン Red Bull+0.397
35セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.524
477バルテッリ・ボッタス Mercedes+0.611
53ダニエル・リカルド Red Bull+0.795
67キミ・ライコネン Ferrari+0.846
714フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.636
819フェリペ・マッサ Williams+1.792
911セルジオ・ペレス Force India+1.813
1031エステバン・オコン Force India+1.822
1155カルロス・サインツ Renault+1.861
1227ニコ・ヒュルケンベルグ Renault+1.866
1326ダニール・クビアト Toro Rosso+2.093
1420ケビン・マグヌッセン Haas+2.617
152ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+2.795
1618ランス・ストロール Williams+3.120
1739ブレンドン・ハートレイ Toro Rosso+3.319
1894パスカル・ウェーレイン Sauber+3.497
199マーカス・エリクソン Sauber+3.594
208ロマン・グロージャン Haas+3.719

フォトギャラリー

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

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ストフェル・バンドーン

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