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November 28 2015, QUALIFYING 2015 Formula 1 Etihad Airways Abu Dhabi Grand Prix
アブダビGP
2015年11月28日(土)・予選 会場:ヤス・マリーナ・サーキット 全長:5.554km
本日はアブダビにおいて、2人のドライバーの明暗が別れる一日となりました。
今週末はチームとして進化を遂げていただけに、ジェンソン・バトンの予選12番手という結果が少し残念に感じられました。バトンはQ1で9番手という非常にすばらしいラップタイムをたたき出していたため、特にそのように感じる結果となりました。
一方、フェルナンド・アロンソも、Q1で力強い走行を披露し、Q2進出は確実だと見られていたものの、最後のアタックラップで左側のリアタイヤがパンク。そこでアロンソの野望が閉ざされる結果となりました。ピレリのテクニシャンが同タイヤを確認・解析したところ、外部的な要因によってタイヤの側面に亀裂が発生したことが明らかになりました。
我々は今シーズン最後のグランプリを12番手および17番手からスタートします。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'41.111 | 1'40.979 | 1'40.237 | 12 |
2 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'40.974 | 1'40.758 | 1'40.614 | 12 |
3 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'42.500 | 1'41.612 | 1'41.051 | 14 |
4 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'41.983 | 1'41.560 | 1'41.184 | 18 |
5 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'42.275 | 1'41.830 | 1'41.444 | 17 |
6 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'42.608 | 1'41.868 | 1'41.656 | 19 |
7 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'41.996 | 1'41.925 | 1'41.686 | 15 |
8 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'42.303 | 1'42.349 | 1'41.759 | 20 |
9 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'42.540 | 1'42.328 | 1'41.933 | 22 |
10 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'42.911 | 1'42.482 | 1'42.708 | 17 |
11 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'42.889 | 1'42.521 | 14 | |
12 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'42.570 | 1'42.668 | 12 | |
13 | パストール・マルドナド | Lotus | 1'42.929 | 1'42.807 | 13 | |
14 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'42.896 | 1'43.614 | 14 | |
15 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'42.585 | 11 | ||
16 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'42.941 | 7 | ||
17 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'43.187 | 5 | ||
18 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'43.838 | 7 | ||
19 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 1'46.297 | 7 | ||
20 | ロベルト・メリ | Marussia | 1'47.434 | 8 |
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-01
FP3 16番手 1分44.014秒(トップとの差 +2.158秒)13周
予選
Q1 17番手 1分43.187秒(オプションタイヤ)
「我々のマシンは、どのセッションにおいても当初予想していたよりも良いパフォーマンスを見せていました。ですから、Q1の最後のラップという、今週末を通して恐らく最も大事なときにタイヤがパンクしたことは残酷とも思える運でした。
今週末は非常に競争力があるように感じていましたし、我々のマシンはここではかなり良いパフォーマンスを見せていただけに残念です。
我々のマシンはストレートでのスピードが不足しているため、明日は難しいレースになると思いますが、好スタートを切って、良い戦略を展開し、少しでもポジションを上げられるようにします。明日、我々に何ができるのか見てみましょう」
ジェンソン・バトン
MP4-30-04
FP3 11番手 1分43.508秒(トップとの差 +1.652秒)15周
予選
Q1 9番手 1分42.570秒(オプションタイヤ)
Q2 12番手 1分42.668秒(オプションタイヤ)
「昨夜、マシンの設定を変更し、すべてが非常にうまく機能していました。実際、マシンに対しては今年一番の感触を持っており、これは長いシーズンを終えるにあたって期待できることです。
Q1でのラップは良かったですし、Q2のラップも良かったです。ただ、他チームのドライバーが徐々にラップをうまくまとめ上げたことによって、我々のポジションが12番手に下がったということだと思います。今日は今年初めてのQ3進出に向けて戦いを挑むチャンスがあると感じていただけに、トップ10入りを逃したことは残念です。
自分ではできる限りのことをしましたし、マシンの実力を最大限に引き出したことは確かです。ただ、Q2の最後のラップでは、グリップがありませんでした。
レースは予選よりも難しい状況になると思いますが、明日、何ができるのか見てみましょう」
エリック・ブーリエ | McLaren-Honda Racing Director
「今週末は良い進化を見せていただけに、今夜行われたQ2でジェンソンが12番手に終わったことは少し残念な結果でした。ジェンソンがQ1で9番手に入ったことは、ガレージ内のメンバーが心から勇気づけられる内容でした。もし我々が今季初のQ3進出を決めていたら、これまで懸命に取り組んできたことを証明するすばらしい機会になったと思います。
わずか0.186秒差でQ3進出を逃したことには少しがっかりしましたが、12番グリッドという予選順位は我々の今シーズンベストの予選パフォーマンスと同じであり(モナコでジェンソンが予選12番手となり、その後、前方にいた他のドライバー2人がグリッド降格ペナルティを受けたために10番グリッドからスタート)、マシンが真の進化を遂げていることの表れです。
ここのサーキットは我々のパッケージには適していないため、明日は厳しいレースになるでしょう。ただ、ジェンソンもフェルナンドも闘争心をむき出しにした真のレーサーなので、明日は両ドライバーとも懸命にプッシュし、通常よりも良いポジションからスタートできることを最大限に生かしてくれるはずです」
新井康久 | 株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「アブダビの2日目は、昨日のフリー走行のデータを解析し、マシン全体としてまとめる作業を
行いました。FP3ではマシンの感触も良くなり、パワーユニットとしてはデプロイメントの微調整を行いました。
夕方の予選に入り、両ドライバー共に良い感触でスタートしましたが、アロンソ選手は初めのアタックラップのセクター3にてリアタイヤのパンクチャーが発生した為、Q1敗退となってしまいました。
一方、昨日まで苦戦をしていたバトン選手は、マシンの状態が改善されQ1を通過し、Q3入りを目指しましたが、あと一歩及ばずに明日の決勝は12番グリッドからスタートとなります。
明日は2015年最後のレースとなりますが、来年にむけて少しでも良い結果を残せるよう、チーム一同 がんばります」