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F1

Round

SCHEDULE

June 5/6/7 2015 Formula 1 Grand Prix Du Canada 2015

カナダGP カナダGP

2015 CANADIAN GRAND PRIX PREVIEW

Hondaは、欧州のサーキットから一旦離れ、豊かな緑と青い湾に囲まれるカナダのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われる、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第7戦カナダグランプリ(開催地:モントリオール、6月5日~7日)に参戦します。前戦のモナコは中低速でアップダウンが多いサーキットでしたが、モントリオールはそれとはほぼ正反対のサーキットにあたり、平坦でストレートが多く、フルスロットル率が高いスピードレースとなります。カナダでのレースに先駆け、ジル・ビルヌーブ・サーキットの情報や、今週末のレースの見所などをレポートします。

コメント

新井 康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「モナコではMcLaren-Honda として今年初のポイント獲得を果たし、ここまでのチームの努力が結果となって現れて大変うれしく思いました。 一方で、フェルナンドのリタイアにより、2台そろってのポイント獲得につながらなかったことは残念でした。パワーユニットのレース設定が正しい方向に進んでいることが確認でき、チームとして一歩前進することができたと感じます。

次戦のカナダは、滑りやすい路面にストリートサーキットを思わせるような迫り来る壁が特徴的です。平坦で長くて速いストレートが続くため、スロットルの全開頻度が高く、燃費にも厳しいパワーサーキットです。 また、強いブレーキングも要求されるのでタイヤにも厳しく、第6戦のモナコとは大きく異なる設定が必要となってきます。 パワーユニットの出力ポテンシャルを限界まで引き出せるよう準備し、レースに臨みたいと思います」

レース日時
6月5日(金):
フリー走行1 10:00~11:30 (日本時間 23:00~24:30)
フリー走行2 14:00~15:30 (日本時間 6日 3:00~4:30)

6月6日(土):
フリー走行3 10:00~11:00 (日本時間 23:00~24:00)
予選 13:00~14:00 (日本時間 7日 2:00~3:00)

6月7日(日):
決勝レース 14:00~ (日本時間 8日 3:00~)
※決勝レースは70周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了

サーキット情報
サーキット名: ジル・ビルヌーブ・サーキット
所在地: カナダ・モントリオール
コース全長: 4.361km
周回数: 70周
トップスピード: 時速330km
特徴: ジル・ビルヌーブ・サーキットは、大西洋と北米の五大湖をつなぐセントローレンス川上の人工島に位置するサーキット。仮設でもなく、ストリートでもないが、路面のグリップ力が低く、かつサーキットバリアが市街地コースのようにギリギリにそびえ立ち、圧迫感があることが特徴。最も有名なコーナーは、最終コーナーのシケインと立ち上がりの直後に迫る壁の「ウォール・オブ・チャンピオンズ」。各マシンがこの壁のミリ単位に迫りながら駆け抜けていく姿は迫力があるが、過去には数々のマシンがこの壁の餌食となってしまっている。セーフティカーの出現機会も多いレースであるため、ドライバーはマシンに自信を持って決勝に挑まなければいけない。一方、サーキットの形状は平坦で、高速コーナーなどもあまりないが、フルスロットル率の高い複数のストレートから、急激な加減速が必要とされ、パワーユニットとタイヤに大変厳しいサーキット。タイヤのグリップ力を上げるために、レースにはソフトとスーパーソフトの2種類が用意されているが、マシン本体のグリップ力が勝敗のカギを握るだろう。レース中盤から各マシンのブレーキングポイントが変わることも、カナダならではの見所の一つである。
気候: この時期のモントリオールは予測不可能。川岸のサーキットで風の影響を受ける可能性は高く、時によっては台風並みの嵐になることがある。現在の予報では週後半になるにつれて晴れる見込み。

2014年優勝者: ダニエル・リカルド(インフィニティ・レッドブル・レーシング)
2014年ファステストラップ: フェリペ・マッサ 1分18秒504(ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング)
ラップレコード: 1分13秒622 (2002年、ルーベンス・バリチェロ、フェラーリ)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称