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F1

Round

SCHEDULE

June 5 2015, PRACTICE Formula 1 Grand Prix Du Canada 2015

カナダGP カナダGP

「収集した膨大なデータをこれから解析する」

2015年6月5日(金)・1日目フリー走行  会場:ジル・ビルヌーブ・サーキット  全長:4.361km

McLaren-Hondaチームは、今日の限られたフリー走行の時間を最大限に生かし、ジル・ビルヌーブ・サーキットで内容の濃いスケジュールをこなしながら、激しい雨が降り出す直前に短縮プログラムを完了しました。

  • フェルナンド・アロンソフェルナンド・アロンソ
  • フェルナンド・アロンソフェルナンド・アロンソ
  • フェルナンド・アロンソフェルナンド・アロンソ
  • フェルナンド・アロンソフェルナンド・アロンソ
  • ジェンソン・バトンジェンソン・バトン
  • ジェンソン・バトンジェンソン・バトン
  • ジェンソン・バトンジェンソン・バトン

早朝に雨が降ったものの、1回目のフリー走行はドライコンディションのなか実施されました。ジェンソン・バトンは、ギアボックスの不具合によって最初の30分はコースに出られず 、スロースタートを切ることになりましたが、その後、ばん回し、25周を走行。一方、フェルナンド・アロンソはトラブルもなくFP1を終了しました。両ドライバーともプライムタイヤのみを履いて周回を重ね、この高速サーキット用に準備した複数の空力セットアップの評価を実施しました。

それに対して、2回目のフリー走行は、いかに雨に打ち勝つかというレースでした。ここモントリオールでは、セッション開始から20~30分経過した時点で悪天候となることが予想されていたため、ピットレーンのライトが緑色に変わった瞬間、両マシンは勢いよく コース上に出ていきました。フェルナンドもジェンソンも最初の30分は中断されることなく走り続け、途中でプライムタイヤからオプションタイヤに履き替えました。コース上での時間を最大限に使うために、両ドライバーともピットボックスでタイヤ交換を行い、雨が降り出す直前にガレージに戻りました。その後、雨が激しく降り出し、週末のカナダGPはドライコンディションが予想されていることから、ここで今日のプログラムを終了することにしました。

コメント

フェルナンド・アロンソ
MP4-30-03
FP1 1分18.128秒(トップとの差 +1.916秒)34周 9番手
FP2 1分17.627秒(トップとの差 +1.639秒)21周 15番手

「今日のFP2のプログラムは、セッション前半にほとんどの内容をこなしたおかげで、雨の影響はそれほどありませんでした。 全体的には、今日は興味深い一日でした。FP1では色々試してみましたが、すべて期待どおりの動きでした。

今のところマシンのバランスと、カナダ戦に向けてアップデートした馬力については満足していますが、ここのコースの特徴は我々のパッケージにはあまり適しておらず、目標とするラップタイムからはまだ0.5秒ほど遅い状況です。ポジションについては、ここカナダでも前進する必要がありますが、達成するのは容易ではない でしょう。明日の予選では、中段グループに留まるのではないかと思います」

ジェンソン・バトン
MP4-30-01
FP1 1分18.786秒(トップとの差 +2.574秒)25周 15番手
FP2 1分18.135秒(トップとの差 +2.147秒)20周 18番手

「今朝のセッションを終えて、セットアップに関してはまだやるべきことが沢山あるとすぐに気がつきました。ただ、今は具体的に何をすればいいのかが分かっていますし、既にその作業も始めています。まだ多くの作業が残っていますが、明日の予選ではその成果を確認できるようにしたいですし、そうなると信じています。

1回目のフリー走行ではギアボックスの不具合が発生しました。2速に入ったままギアチェンジすることができなかったのです。ギアを 3速に入れる際に十分にダブルクラッチしなかったせいかもしれません。ただ、その問題はすぐに解決したので、セッション後半にはコースに戻ることができました。

今週末の天気予報については、みんなちゃんと理解していると思います。ですから、午後のセッションで雨が降り出した際には、その状況下でコース上に出て行く必要はありませんでした。コースがずぶ濡れになっていたのです。パドックには新しい部品が用意されていましたが、クラッシュしてしまったら、それで終わりです。せっかくアップグレードしたものが台無しになってしまいます。土日は雨が降らないと予想されているので、その時点でセッションを終了しました。

明日の予選でトップ10に入るのは簡単ではないでしょうが、何が起きるかは分からないので、トライしてみます」

エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「フリー走行1では、ジェンソンのマシンのギアボックスに少し不具合が出ましたが、すぐに解決し、プログラムを無事終了しました。フリー走行2では途中から雨が降ることが分かっていたので、 激しい雨によってセッション後半が走行不可となる前に、予定していた作業の大半を何とか完了しました。

雨が降ったのは残念でしたし、不都合ではありますが、ここモントリオールで豪雨に見舞われることがあるのは誰もが知っていますので、状況はみんな同じです。それに、今日は膨大なデータを収集することができたので、それを午後から夜にかけて解析します。明日の天気予報は比較的良いようなので、グランドスタンドの観客の皆さんや自宅でTV観戦される方々のために、今日、土砂降りになった後は誰も走ることがなかったコース上で、観る者を楽しませる予選を繰り広げたいと思います」

新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者

「ここカナダのサーキットの特徴は、2週間前のモナコのコースとは非常に異なります。高速の長いストレートが複数あり、ハードブレーキを要することで知られている難度の高いコースです。また、我々にとってはエネルギー設定が非常に難しいコースでもあります。

今日のフリー走行では、できるだけ多くのことを学ぶのを目標にしていました。FP1では各セクターを分析し、どの区間で性能を最大限に引き出せるのかを確認しましたが、FP2ではレースマネージメントに焦点を当てて作業に取り組みました。残念ながら、雨が降り出す前にすべてのプログラムを完了することはできなかったので、レース用の最善のセットアップを見極めるにはもう少し時間が必要です。そういう意味で、明日の3回目のフリー走行は重要です。

今日は作業に遅れが生じましたが、予選および決勝に向けて十分に備えるために全力を尽くします」

1日目フリー走行リザルト

フリー走行1 リザルト

順位 ドライバー チーム タイム 周回数
1 ルイス・ハミルトン Mercedes 1'16.212 34
2 ニコ・ロズベルグ Mercedes 1'16.627 38
3 ロマン・グロージャン Lotus 1'17.721 35
4 ニコ・ヒュルケンベルグ Force India 1'17.871 34
5 セバスチャン・ベッテル Ferrari 1'17.905 25
6 フェリペ・マッサ Williams 1'17.985 28
7 ダニール・クビアト Red Bull 1'18.021 30
8 パストール・マルドナド Lotus 1'18.026 41
9 フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda 1'18.128 34
10 マックス・フェルスタッペン Toro Rosso 1'18.257 24
11 バルテッリ・ボッタス Williams 1'18.325 40
12 キミ・ライコネン Ferrari 1'18.439 26
13 セルジオ・ペレス Force India 1'18.503 28
14 ダニエル・リカルド Red Bull 1'18.775 24
15 ジェンソン・バトン McLaren-Honda 1'18.786 25
16 フェリペ・ナスル Sauber 1'18.948 30
17 カルロス・サインツ Jr. Toro Rosso 1'19.065 23
18 マーカス・エリクソン Sauber 1'19.165 32
19 ロベルト・メリ Marussia 1'20.616 33
20 ウィル・スティーブンス Marussia 1'20.624 27

フリー走行2 リザルト

順位 ドライバー チーム タイム 周回数
1 ルイス・ハミルトン Mercedes 1'15.988 22
2 セバスチャン・ベッテル Ferrari 1'16.304 19
3 キミ・ライコネン Ferrari 1'16.310 20
4 ニコ・ロズベルグ Mercedes 1'16.440 22
5 パストール・マルドナド Lotus 1'16.600 15
6 バルテッリ・ボッタス Williams 1'16.849 18
7 ロマン・グロージャン Lotus 1'16.864 15
8 フェリペ・マッサ Williams 1'17.041 19
9 ダニール・クビアト Red Bull 1'17.092 10
10 ダニエル・リカルド Red Bull 1'17.111 16
11 ニコ・ヒュルケンベルグ Force India 1'17.120 15
12 マーカス・エリクソン Sauber 1'17.261 17
13 カルロス・サインツ Jr. Toro Rosso 1'17.318 23
14 セルジオ・ペレス Force India 1'17.367 20
15 フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda 1'17.627 21
16 マックス・フェルスタッペン Toro Rosso 1'17.657 23
17 フェリペ・ナスル Sauber 1'17.751 21
18 ジェンソン・バトン McLaren-Honda 1'18.135 20
19 ロベルト・メリ Marussia 1'19.531 15
20 ウィル・スティーブンス Marussia 1'19.734 13