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F1

Round

SCHEDULE

May 21/23/24 2015 Formula 1 Grand Prix De Monaco 2015

モナコGP モナコGP

2015 MONACO GRAND PRIX PREVIEW

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)のカレンダーの中で最も華やかなレースと言われる、第6戦モナコグランプリ(開催地:モンテカルロ、モナコ、5月21日~24日)に向けて準備を進めています。F1の中で最も周回数が多く、アベレージスピードも遅い市街地コースは、ドライバーの腕が試されるサーキットです。モナコでのレースに先駆け、モンテカルロ市街地サーキットの情報や、今週末のレースの見所などをレポートします。

コメント

新井 康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「スペイングランプリでは、Hondaのパワーユニットの信頼性と操作性をアップデートし、テクニカルサーキットであるカタルニアに合わせて臨みました。マクラーレンもシャーシ側で数々の空力パーツのアップデートを行いましたが、レースでは不運にもフェルナンドがリアブレーキの問題でリタイアし、ジェンソンのマシンはその色々なアップデートのすべてをまとめ上げることができずに終わってしまい残念な結果となりました。

今週のモナコのサーキットはスペインとはがらりと特徴が変わり、中低速の加減速が連続する独特な市街地サーキットのため、ドライバーが求める操作性の善し悪しが勝敗のカギとなると思います。ターン数、周回数が多いこのサーキットに向けて、パワーユニットの最適なドライバビリティーを設定してレースに臨みたいと思います」

レース日時
5月21日(木): フリー走行1 10:00~11:30 (日本時間 17:00~18:30)
フリー走行2 14:00~15:30 (日本時間 21:00~22:30)

5月23日(土): フリー走行3 11:00~12:00 (日本時間 18:00~19:00)
予選 14:00~15:00 (日本時間 21:00~22:00)

5月24日(日): 決勝レース 14:00~ (日本時間 21:00~)
※決勝レースは78周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了

サーキット情報
サーキット名: モンテカルロ市街地コース
所在地: モナコ・モンテカルロ
コース全長: 3.337km
周回数: 78周
トップスピード: 時速295km
特徴: モナコ市街地サーキットは、1950年にグランプリサーキットとして登場してからほとんど形状を変えておらず、F1で最も低速で全長が短いサーキットである。市街地特有の滑る路面や、狭いコースとその間際に建つバリアがドライバーを圧倒する。路面の凹凸と、中低速コーナーからの度重なる加減速がマシンの上下動による負担を増やし、通常のレース専用サーキットに比べてよりソフトなサスペンションの設定を強いられるほか、コーナー立ち上がりのトラクションを活かすことがチームの課題となる。曲がりくねったコースは、マシンのバランスとドライバーの腕も試されるサーキットであり、各マシンの異なる動きもレースの見所となる。一方で、オーバーテイクが非常に難しく、時折り接触やセーフティカーの出動もあるため、気を抜くことができない。今回のレースタイヤは、グリップ力を上げるためにソフトとスーパーソフトの2種類が用意されているが、デグラデーションも早いために、タイヤマネージメントとピットストップのタイミングも見所となる。
気候: 年間300日以上も太陽が出ると言われるモナコだが、5月末の気候は予報どおりいかず、今週は走行中の雨の確率が高い。特徴あるサーキットであることに加え、ウェットでの走行が、ますます結果の予測を難しくする。

2014年優勝者: ニコ・ロズベルグ (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2014年ファステストラップ: キミ・ライコネン 1分18秒479 (フェラーリ)
ラップレコード: 1分14秒439 (2004年、ミハエル・シューマッハ、フェラーリ)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称