午前中に行われた2回目予選の結果、2回の予選の合計タイムでジェンソン・バトン(Lucky Strike B・A・R Honda)は8番手、佐藤琢磨(Lucky
Strike B・A・R Honda)は19番手を獲得した。しかし、佐藤とM・シューマッハ(フェラーリ)の2台がエンジンを交換したため、レースはシューマッハが19番グリッド、佐藤は20番グリッドからのスタートとなった。フォーメーションラップを終えて、グリッドでスタートを待つ20台。ところが10番手のK.ライコネン(マクラーレン)がスタートできない。今年からの新規定で、各車は2度目のフォーメーションラップに出て行き、ライコネンはピットからのスタートとなった。
レース1周目。8番手からスタートのバトンは、スタート直後の混乱の中、11番手へ順位を落とす。一方、最下位スタートの佐藤は、すぐ前にいたシューマッハなどを抜き去り、14番手に浮上。バトンはR.シューマッハ(トヨタ)をブロックしつつ、ポジションをキープ。佐藤はシューマッハのアタックを受けながらも、すぐ前のF・マッサ(ザウバー)を追う展開となった。
2周目以降、トップから20番手まで全く順位が変動しない。その均衡は、16周目にF・アロンソ(ルノー)がJ・ビルヌーブ(ザウバー)を抜くまで崩れなかった。そして18周目前後から、各車が最初のピットインへと向かう。佐藤は20周目、バトンは21周目に相次いでピットイン。今年からタイヤ交換がなくなり、それぞれ燃料補給のみ行い15、14番手でコースに復帰する。
レースの折り返し点を過ぎた30周目。その間にリタイアしたのは、わずかミナルディの1台のみ。B・A・R Hondaの2人は、13、14番手を走行。佐藤のペースがコンマ5秒前後速く、5秒以上あったバトンとの差はみるみる縮まっていく。40周目に佐藤が2度目のピットイン。次の周にはバトンも続き、コース復帰後はバトン11番手、佐藤12番手というポジション。しかしレース終盤、佐藤のマシンにトランスミッショントラブルが発生。ペースが落ち、14番手にポジションを落としてしまう。そしてレース終了まで残り1周の時点で、B・A・R
Hondaの2台は次のレースを見据えた戦略によりピットイン。チェッカーフラッグを受けず、バトン11位、佐藤14位完走扱いでレースを終えた。優勝はポールポジションからスタートした、G・フィジケラ(ルノー)だった。
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