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1日目
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決勝
コメント
リザルト
  1 バリチェロ
  2 M.シューマッハ
  3 バトン
  4 佐藤琢磨
    リザルト一覧
ポイント
ドライバー
  1 M.シューマッハ 136
  2 バリチェロ 98
  3 バトン 71
  9 佐藤琢磨 23
  コンストラクター
  1 フェラーリ 234
  2 B・A・R Honda 94
  3 ルノー 91
    ポイント一覧
       
バトンが3位表彰台、佐藤も4位入賞で、B・A・R Hondaが選手権第2位に

9月12日(日)・決勝
サーキット:モンツァサーキット 天候:曇りのち晴れ 気温:22℃

 イタリアGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3位表彰台。佐藤琢磨も4位入賞を果たし、今季5回目のダブル入賞となった。コンストラクターズ選手権ではルノーを追い越し、チームは待望の2位にポジションアップした。

 決勝当日のモンツァは朝から雨。このまま行けば、フルウエットのレースになると思われていた。ところが昼過ぎに雨が止み、サーキット上空は前日までのような強い日差しが射し始める。路面は次第に乾いて行き、ホームストレートはほぼドライに。ただし木立に囲まれたコース部分には、まだ水しぶきの上がる場所もある。タイヤ選択が非常に難しいコンディションの下、スタート時間の午後2時を迎えた。

 ポールポジションのR・バリチェロ(フェラーリ)ら4台を除き、B・A・R Honda勢を含む多くのマシンがドライタイヤを選択。2列目グリッドのM・シューマッハ(フェラーリ)はスタートで出遅れ、さらに第2シケインでスピンし、15番手まで後退する。B・A・R Honda勢は、バトンが佐藤を抜いて、5番手に。佐藤は2周目にF・マッサ(ザウバー)にパスされて、7番手に後退してしまうが、次の周で抜き返し、6番手に復帰した。

 5周目までに路面はほぼドライとなり、この周にトップを走るバリチェロが最初のピットイン。F・アロンソ(ルノー)が首位に立ち、K・ライコネン(マクラーレン)、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)を抜いたバトンが2番手で続く。10周目にはそのアロンソもピットインし、バトンがトップ。佐藤も4番手にポジションアップした。上位4台は、ほぼ同じペースで周回を重ねている。

 13周目。モントーヤ、佐藤、ライコネンら上位ドライバーが、次々にピットへ。続いてトップのバトンが14周目にピットイン。コースに復帰直後の1コーナーで、M・シューマッハとアロンソの猛追をしのぎ、首位をキープする。3番手にいたライコネンのマシンは、ピットで白煙を吹き、そのままリタイアとなった。

 ほぼ全員が1回目のピットインを終えた20周目。バトンは依然トップを快走し、佐藤は5番手でバリチェロを追い上げている。バトンから佐藤までの5人のタイム差は10秒と、近年まれに見る接戦となっていた。その差は25周目には、8秒を切った。佐藤は1分23秒台前半のペースで、順調に周回を重ねている。一方、首位のバトンとアロンソの差は、25周目には1秒まで縮まった。アロンソのすぐ後ろにはモントーヤが迫り、3台はほぼ一団となって、トップ争いを繰り広げている。

 29周目。バリチェロがピットインし、佐藤は4番手。ここからペースをさらに上げて、1分22秒台を連発する。3番手のモントーヤとの差は、4秒2。トップのバトンとも、6秒あまりしかない。しかし佐藤の背後には2台のフェラーリが迫っている。

 33周目。2、3、4番手のアロンソ、モントーヤ、佐藤が同時にピットイン。そして次の周にバトンがピットへ。佐藤はモントーヤをパスするものの、37周目に2度目のピットインから出てきたシューマッハに抜かれてしまう。ところが40周目に、トップ争いをしていたアロンソが、スピンしリタイア。上位4台は、フェラーリとB・A・R Hondaだけになった。

 42周目。トップを走るバリチェロが、3度目のピットイン。バトンとの差は約22秒。ピット作業を終えたバリチェロは、首位をキープしたままコースに戻ることに成功する。一方バトンは、M・シューマッハと並んだまま1コーナーでブレーキング競争。バトンは周回遅れのマシンに行く手を阻まれたこともあり、フェラーリに先行されてしまう。

 フェラーリ1-2、B・A・R Honda勢3-4位態勢はそのままチェッカーフラッグまで続き、バトンが3位表彰台、佐藤も4位でフィニッシュ。チームは今季9回目の表彰台、5回目のダブル入賞を果たした。そしてコンストラクターズ選手権を争うルノーがノーポイントに終わったため、単独2位にポジションアップした。

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ジェンソン・バトン (3位)
「今日のような素晴らしい結果で、コンストラクターズ選手権で2位に上がったことは、B・A・R Hondaにとって最高なことだ。我々の初勝利に向けて、とても近いところまで行ったと思うけど、3-4位入賞というのも僕や琢磨にとっては素晴らしいことだと思う。今回の表彰台を、週末を通して素晴らしい仕事をしてくれたチームに捧げたい。フェラーリがレース序盤で見せた感じでは、あんな速さを持っているとは思わなかった。でも彼らはレースが終わるまでに、その展開を変える力を持っていたんだ。1回目のピットストップでは3位に上がる良い仕事ができたし、良いレースができたけど、残念ながらフェラーリほど速くはなかったんだ。レース終盤では、タイヤを気遣うことと、アロンソとの差を広げていくことに集中したんだ。シーズンの残りは、エキサイティングなレースになると思うし、2週間後の新しいサーキットでの中国GPに挑戦できることを楽しみにしているよ」

佐藤琢磨 (4位)
「素晴らしいレースでした。スタートした時点では、コースの半分はまだウエット状態でしたから、全てのドライバーが結構てこずっていたように思います。スタートは良かったのですが、最初のシケインの出口で遅れてしまい、幾つかポジションを落としてしまいました。コンディションが良くなってきてから、ペースを上げることができたんです。今回とても良かったのは、チームがコンストラクターズポイントで2位になったことで、残りの3つのレースもとてもエキサイティングなものになると思いますが、このままのポジションを維持して行きたいです」

中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「今日は2人のドライバーが素晴らしい仕事をしてくれ、とても嬉しいです。レースを通し我々のラップタイムは速かったですし、ミスもありませんでした。また、コンストラクターズ選手権ポイントで2位になれ、とても嬉しいですが、フェラーリとのパフォーマンスの差を考えると、まだまだ頑張らなければと改めて思います」

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順位 No. ドライバー チーム タイヤ タイム/差
1 2 R.バリチェロ フェラーリ B 1:15:18.448
2 1 M.シューマッハ フェラーリ B +1.347
3 9 ジェンソン・バトン B・A・R Honda M +10.197
4 10 佐藤琢磨 B・A・R Honda M +15.370
5 3 JP.モントーヤ ウィリアムズ M +32.352
6 5 D.クルサード マクラーレン M +33.439
7 4 A.ピッツォニア ウィリアムズ M +33.752
8 11 G.フィジケラ ザウバー B +35.431
9 14 M.ウェーバー ジャガー M +56.761
10 7 J.トゥルーリ ルノー M +66.316
11 16 R.ゾンタ トヨタ M +82.531
12 12 F.マッサ ザウバー B +1lap
13 15 C.クリエン ジャガー M +1lap
14 18 N.ハイドフェルド ジョーダン B +1lap
15 21 Z.バウムガルトナー ミナルディ B +3laps
RT 8 F.アロンソ ルノー M +13laps
RT 19 G.パンターノ ジョーダン B +20laps
RT 20 G.ブルーニ ミナルディ B +24laps
RT 6 K.ライコネン マクラーレン M +40laps
RT 17 O.パニス トヨタ M +53laps
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