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1日目
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決勝
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リザルト
  1 M.シューマッハ
  2 バリチェロ
  3 バトン
  RT 佐藤琢磨
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ポイント
ドライバー
  1 M.シューマッハ 60
  2 バリチェロ 46
  3 バトン 38
  8 佐藤琢磨 8
  コンストラクター
  1 フェラーリ 106
  2 ルノー 61
  3 B・A・R Honda 46
    ポイント一覧
       
B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが、今季5度目の表彰台!

5月30日(日) ・決勝
サーキット:ニュルブルクリンク 天候:晴れ時々曇り 気温:21℃

 ヨーロッパGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが、今季5度目の表彰台となる3位表彰台を獲得した。日本人F1ドライバーとして初めてフロントローからスタートした佐藤琢磨は、2台のフェラーリと互角の勝負を繰り広げながらも、レース終盤47周で、エンジントラブルのため痛恨のリタイアを喫した。

 40年前にHondaが初めてF1を戦ったサーキットで、日本人ドライバーの佐藤琢磨が最前列からレーススタートを待っている。上空は雲がやや多いものの、気温21℃、路面温度は37℃まで上がり、絶好のレースコンディションとなった。

 午後2時。レッドシグナルが消えレーススタート。佐藤のスタートは悪くなかったが、それ以上に3番手のJ・トゥルーリ(ルノー)がスタートダッシュを決め、佐藤の前に出る。しかし、いったんトゥルーリの後ろに付いた佐藤は、1コーナーのブレーキングをぎりぎりまで遅らせ、インを突いて2番手奪回に成功。しかしその後トゥルーリとのバトルの間に、K・ライコネン(マクラーレン)とF・アロンソ(ルノー)に先行されてしまう。トゥルーリは7番手に後退。佐藤は4番手、バトンは6番手で1周目を終えた。

 2番手のライコネンのペースが遅いために、M・シューマッハは序盤5周で、すでに11秒ものマージンを築いている。そのライコネンの後ろに、B・A・R Hondaの2人を含む5人がコンマ5秒余りの間隔で、ぴったりと付ける展開となった。

 8周目。トップを走行中のM・シューマッハが、予想通り早めのピットイン。その後もライコネン、アロンソが次々とピットに入って行き、佐藤が首位に立つ。その後11周目にバトン、次周に佐藤が最初のピットイン。ともに6秒前後の短いピット作業を終え、バトン5番手、そして佐藤はM・シューマッハに次ぐ2番手でコースに復帰した。

 レースの3分の1が過ぎた21周目。佐藤は2台のフェラーリに挟まれる形で、2番手を快走する。M・シューマッハとの差はそれほど広がらず、逆に3番手のR・バリチェロ(フェラーリ)に対しては、12秒まで間隔を広げている。25、26周目に、バトン、佐藤が相次いで2度目のピットイン。佐藤はこれで3番手に下がったものの、コースインラップからペースを上げ、2番手のバリチェロより1秒以上速いタイムを叩き出す。レース折り返し点を過ぎた31周目。佐藤は依然3番手、バトンは4番手にポジションを上げている。バリチェロと佐藤の差は、33周目で5.3秒。依然として佐藤のペースの方が速く、次のピットインで2位に上がることは十分可能だ。

 いったん4秒2まで縮まったバリチェロとの差は、周回遅れでペースを乱されたこともあり、7秒まで広がったりと、なかなか後ろに付くことができない。そして38周目に、まずバリチェロがピットイン。2番手に上がった佐藤とバリチェロの差は、この時点で18.5秒。佐藤はその後もペースを上げ、両者の差は21秒以上まで広がる。

 そして44周目に佐藤が、次周にバトンが最後のピットイン。佐藤は僅かな差でバリチェロの先行を許し、3番手でコースに復帰。しかし佐藤はバリチェロを猛追し、次のラップの1コーナーで、バリチェロのインを突いて2位に復帰。だがその際にフェラーリと接触し、フロントウィングの左側を失ってしまった。緊急ピットインしフロントノーズ交換を行い、5番手でコースに復帰する。表彰台を目指して追い上げを開始するが、翌周の最終コーナー立ち上がりでマシンは後部から白煙を上げ、コースサイドにストップ。エンジントラブルで痛恨のリタイアとなった。

 佐藤に代わって、バトンが3位に浮上。2位のバリチェロを猛追するも及ばず。そのまま60周を走り切り、今季5度目の表彰台を獲得した。優勝はM・シューマッハ(フェラーリ)だった。

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ジェンソン・バトン (3位)
「週末を通してグリップ不足に悩まされていたことを考慮すれば、今日の3位と言う結果には満足だよ。他の4回の表彰台に比べ、運が良かったからだとは言え、表彰台には違いないよね。タフなレースだったし、またもや周回遅れをパスするのに苦労させられたよ。デビッド(クルザード)に、ラップあたり2秒近くも押さえられたので、彼を抜きたかったんだ。彼が最終コーナーでミスしたおかげで、ラッキーにも外側から抜くことができた。ちょっと強引だったかもしれないけれど、上手く行ったと思うよ。今回は明らかに琢磨の表彰台の番だったと思うけれど、HondaのF1参戦40周年を記念するレースで、トロフィーを手にすることができて嬉しいよ」

佐藤琢磨 (47周リタイア)
「エンジンが壊れてしまい、あんな終わり方をするなんて、本当に残念です。今日はマシンの調子も良く、スタートで出遅れてしまったにもかかわらず、1コーナーで取り返すことが出来ました。終始力強い走りをすることができましたし、最後のピットストップを終え、新品のタイヤに交換した後はグリップも非常に良く、フェラーリのルーベンス(バリチェロ)を抜く自信がありました。でも残念ながら、そこで接触してしまった。マシンのペースも良く、力強いレースが出来たことがせめてもの救いです。もしかしたら、僕にとって素晴らしい結果となっていたかもしれないですね。気持ちを入れ替え、シルバーストーンでのテストをきちんとこなしてから、次のモントリオールとインディアナポリスに向けて頑張ります」

中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「今日は確実にもっと良い結果を見ることが出来ると思っていたんですが、またしても、ほろ苦い結果となってしまいました。ジェンソンの表彰台獲得には、おめでとうを言いたいですね。琢磨には同情します。我々の目標である優勝を重ねるためにも、今後も最大限のチャレンジを続けるつもりです」

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順位 No. ドライバー チーム タイヤ タイム/差
1 1 M.シューマッハ フェラーリ B 1:32:35.101
2 2 R.バリチェロ フェラーリ B +17.989
3 9 ジェンソン・バトン B・A・R Honda M +22.533
4 7 J.トゥルーリ ルノー M +53.673
5 8 F.アロンソ ルノー M +60.987
6 11 G.フィジケラ ザウバー B +73.448
7 14 M.ウェーバー ジャガー M +76.206
8 3 JP.モントーヤ ウィリアムズ M +1lap
9 12 F.マッサ ザウバー B +1lap
10 18 N.ハイドフェルド ジョーダン B +1lap
11 17 O.パニス トヨタ M +1lap
12 15 C.クリエン ジャガー M +1lap
13 19 G.パンターノ ジョーダン B +2laps
14 20 G.ブルーニ ミナルディ B +3laps
15 21 Z.バウムガルトナー ミナルディ B +3laps
RT 10 佐藤琢磨 B・A・R Honda M +13laps
RT 5 D.クルサード マクラーレン M +35laps
RT 6 K.ライコネン マクラーレン M +51laps
RT 4 R.シューマッハ ウィリアムズ M +60laps
RT 16 C.ダ・マッタ トヨタ M +60laps
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