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F1

McLaren-Honda へレス公式テスト3日目レポート

2015年2月4日(水)
McLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)は、現地時間2015年2月4日に以下のレポートを発表しました。

McLaren-Honda へレス公式テスト 4日目レポート

MP4-30 MP4-30 ジェンソン・バトン

2015年2月4日(水)  会場:へレス・サーキット(スペイン)  全長:4.428q  ドライバー:ジェンソン・バトン

へレステストは最終日を迎え、ジェンソン・バトンがMP4-30をドライブ。計35周を走行し、空力テストも行うことができました。この日もいくつか小さな問題は発生したものの、今後につながる内容で、今回のテストを締めくくりました。

インスタレーションラップを終えたあと、油面についてのマイナートラブルが判明し、約1時間走行を中断。午後には燃料ポンプに問題が見つかり、それが燃料関係のスパークとイグニッションに起因することを突き止めましたが、詳細を究明するために、この日の走行は打ち切られました。

走行距離は多くなかったものの、有益なデータを多く収集でき、MP4-30は期待通りのパフォーマンスを発揮することができました。さらに、McLarenとHondaのスタッフの連携についても日々向上しており、次回のテストに向けた手ごたえを得て、へレスを後にしました。

第2回テストは、2月19日(木)〜22日(日)にスペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットで行われます。

 

マット・モリス|McLaren-Honda Engineering Director
「この4日間は、一つひとつの問題は小さかったものの、それが重なったことで、マシンを止めておく時間が長くなってしまいました。ただ、今回のテストの目的は、マシンの主要な設計が機能するかを確かめることで、それは達成できたと思います。そして、パッケージングなど多くの作業を、Hondaと緊密に連携して行うことができたのは、大きな収穫です。また、Mobil 1にも助けられました。Hondaが開発したパワーユニットに合わせたオイルを作ってくれたことで、リアエンドやトランスミッションにおける冷却の限界を知ることができ、見事なパッケージングを実現できました。シーズンを通してさらに進化させていきます。今日は、走行を中断する場面はあったものの、空力についてのプログラムも行えました。ファクトリーにいるスタッフにデータを送り、パーツが想定通りに機能したかをチェックすることができます。また、ジェンソンは、走行ごとに分析を行い、Hondaにかなり有用なフィードバックをしてくれました。多くの情報が日本に送られるので、Hondaは開発を加速させてくれることでしょう。我々は、マシンのパッケージをさらに進化させて、バルセロナへ向かいます」

新井 康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「まずは、マシンをここに持ち込み、実走テストが無事できたことはよかったです。新しいマシンとパワーユニットのため、このテストで、さくらとウォーキングにいるスタッフによって相当な量の作業が行われました。彼らの努力を誇りに思います。テストですから、問題が発生することは予測していましたが、今回のテストで起こった事象は予想以上のものであり、走行時間を十分に確保することはできませんでした。このような状況下でフェルナンドとジェンソンのフィードバックによって、非常に有益な情報を得られました。今、チームは、ポジティブな雰囲気です。バルセロナでは、さらに改良して臨みますので、次回のテストでは強さを増すはずです。あらためて、Hondaが本来いるべき場所であるF1に新たに挑戦することができ、大変うれしく思っています」

 

  ドライバー チーム ベストタイム 周回数
1 キミ・ライコネン Ferrari 1'20.841 106 Laps
2 マーカス・エリクソン Sauber 1'22.019 112 Laps
3 ルイス・ハミルトン Mercedes 1'22.172 117 Laps
4 マックス・フェルスタッペン Toro Rosso 1'22.553 97 Laps
5 フェリペ・マッサ Williams 1'23.116 73 Laps
6 ロマン・グロージャン Lotus 1'23.802 53 Laps
7 ダニール・クビアト Red Bull 1'23.975 64 Laps
8 ジェンソン・バトン McLaren-Honda 1'27.660 35 Laps