Round03スロバキアスロバキア

2018年5月12日(土)-13日(日)・決勝

スロバキアリンク8時間耐久レース
スロバキア・リンク

F.C.C. TSR Honda Franceが3位表彰台を獲得
ポイントランキングは首位をキープ

F.C.C. TSR Honda Franceのフレディ・フォレイが第3戦スロバキアの決勝をポールポジションからスタート。はじかれたように飛び出したものの、オープニングは若干順位を落として戻ってきます。しかし、その後早い段階でトップに浮上するとレースをリードしていきました。ライバルたちとは僅差の中、F.C.C. TSR Honda Franceの3人のライダーが3スティントずつ計9スティント、8回ピットを予定する形で、アラン・テシェ、そしてジョシュ・フックへとリレーが続きます。

レース中盤、F.C.C. TSR Honda Franceのジョシュ・フックは高い路面温度によるフロントタイヤのコントロールに苦しみ、なかなか自分のリズムで走ることができませんでした。F.C.C. TSR Honda France、Honda Endurance Racing、ヤマハ2台のトップ4チームは8時間の間、ピットワークの度に順位を入れ替えて目の離せないバトルを繰り広げました。

レース後半に入る頃、セーフティーカーが導入され、トップのYART YamahaとF.C.C. TSR Honda Franceは2台のセーフティーカーにより分断されたこともあり、その差は広がってしまいました。F.C.C. TSR Honda Franceは一旦4番手まで順位を落とすものの、レース終盤には再び3番手をキープ。フレディ・フォレイの3スティント終了後、アラン・テシェの走行予定を変更し、ジョシュ・フックにスイッチ。昨年もレース終盤に2分4秒7のニューレコードを樹立しているジョシュ・フックが、4秒台を連発して周回を重ね、再びレースファステストラップの4秒421をマークすると場内アナウンスがひときわ大きくなります。

さらに、F.C.C. TSR Honda Franceの最終スティントでバトンを継いだフレディ・フォレイも空気がひんやりとしてくる時間帯に4秒台を連発。211周目にレースファステストと同時にニューレコードとなる4秒185をマークして2番手を追い場内を沸かせますが、タイムアップ。しかしトップと同一周回数の224周を走り抜き、3位でチェッカーフラッグを受けました。

一方のHonda Endurance Racingはグレゴリー・ルブランが7番グリッドからスタートするとトップグループでレースを展開。Honda Endurance Racingの3選手、グレゴリー・ルブラン、セバスティアン・ジンバート、ヨニー・ヘルナンデスは8時間のレース中、常にトップ5圏内を走行。8時間に渡る走行の末、4位でフィニッシュしました。

チャンピオンシップポイントでトップのF.C.C. TSR Honda Franceと2位の差は1ポイントまで縮まりましたが、F.C.C. TSR Honda Franceは世界ランキング1位のまま次のドイツラウンド、シリーズ第4戦オッシャースレーベン8時間(6月7日(木)~9日(土)開催)に臨みます。

Honda Endurance Racingは今回19ポイントを獲得して世界ランキング3位をキープ。トップのF.C.C. TSR Honda Franceとの差は15ポイントとなっています。

コメント

藤井正和|#5 F.C.C. TSR Honda France総監督(3位)
「今回の結果はベストではないが、ベターだ。我々が世界一を死守できたからね。しかも、それ以上に手応えを感じている。正直、前回のル・マンは運も味方して勝つことができた面は否めない。しかし、今回は違う。新しく投入したマシンが日を追ってよくなり、我々が超えなければならない強いライバルと、ようやく互角に戦える土俵まで上がる事ができた。その手応えを掴めたのは大きい。次回、ドイツではさらによくなるだろう。ドイツが楽しみだね」

セバスティアン・ジンバート|#111 Honda Endurance Racing(4位)
「表彰台を逃したのは残念ですが、4位でフィニッシュしチャンピオンシップで3位をキープできたことには、とても満足しています。グレゴリー、エルワン、スタッフとのチームワークは完璧で、コース上でもピットストップでもいいペースで仕事ができています。次戦ではさらにいいレースができると思います」

グレゴリー・ルブラン|#111 Honda Endurance Racing(4位)
「表彰台を目指したのですが、前の3チームはとても速かったです。ポイントも獲得できましたし、チャンピオンシップではタイトルを目指せる位置にいるので、それに関しては満足しています。チームの全員で表彰台を目指しましたが、今回は叶いませんでした。次戦では、開幕戦や第2戦のように表彰台を獲得したいです」

エルワン・ニゴン|#111 Honda Endurance Racing(4位)
「表彰台に登れなかったのは残念ですが、今できることは全てやりましたし結果には満足しています。チームは全力を尽くしてくれましたし、Hondaのエンジンは十分なスピードを持っていました。F.C.C. TSR Honda Franceが3位、Honda Endurance Racingが4位という結果は、Hondaにとってもいい結果だったと思います。次戦は優勝を目指して走ります」

ジョニー・トゥエルヴツリーズ|#111 Honda Endurance Racing監督(4位)
「問題なく完走してチャンピオンシップポイントを獲得できたことは嬉しいですが、開幕戦と第2戦で連続して表彰台を獲得できていただけに、今回惜しくも4位となったのは残念です。コース上でもピットストップでも全員が素晴らしい仕事をしてくれましたが、前の3チームのほうが少しだけ速かったのだと思います。改善できる点は改善し、次戦では優勝を目指します」

リザルト

順位 No. チーム マシン 周回数
17YART Yamahaヤマハ224
294GMT94 Yamahaヤマハ224
35 F.C.C. TSR Honda FranceHonda224
4111Honda Endurance RacingHonda223
548 NRT48BMW222
621MERCURY RACINGBMW221
3141Rac 41Honda186

ポイントランキング

チーム

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
15F.C.C. TSR Honda FranceHonda116
294GMT94 YAMAHAヤマハ115
3111Honda Endurance RacingHonda101
413WEPOL Racing by penz13.comBMW81
521MERCURY RACINGBMW63
61Suzuki Endurance Racing Teamスズキ55
2661MOTOTECH EWC TEAMHonda8
3150Team April Moto Motors EventsHonda3
3526Zuff Racing TeamHonda1
3655National MotosHonda1

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コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda160
2ヤマハ140
3BMW130
4カワサキ98
5スズキ76

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