Round01フランスフランス

2017年9月16日(土)-17日(日)・決勝

ボルドール24時間耐久レース
ポールリカール・サーキット

Honda Endurance Racingが3位表彰台
F.C.C. TSR Honda Franceは6位で開幕戦を終える

2017-2018FIM世界耐久選手権の開幕戦となる、ボルドール24時間耐久レースが、フランスのポールリカール・サーキットで開催され、Honda CBR1000RRを駆って参戦する#111 Honda Endurance Racing(セバスティアン・ジンバート/グレゴリー・ルブラン/ヨニー・ヘルナンデス)が3位表彰台を獲得。Honda Franceと新たにタッグを組んで参戦する#5 F.C.C. TSR Honda France(フレディ・フォレイ/ジョシュ・フック/アラン・テシェ)が、6位入賞を果たしました。

レースは、現地時間16日午後3時にスタート。3番グリッドの#5 F.C.C. TSR Honda Franceはフォレイ、5番グリッドの#111 Honda Endurance Racingはルブランがスタートライダーを務めました。

序盤から積極的な走りを見せた#5 F.C.C. TSR Honda Franceは、17周目にトップに浮上。ピットインのタイミングで順位を入れ替えながらも、8時間を経過するころには、昨年のチャンピオンチームである#94のヤマハチームとともに抜け出し、この2チームのみが同一周回というトップ争いを繰り広げます。

この時点で4番手を走行していた#111 Honda Endurance Racingは、表彰台へのチャンスをつかむべく、粘り強く走行を続けていました。

レースが大きく動いたのは、ゴールまで残り約3時間半となった577周目。トップを走行していた#5 F.C.C. TSR Honda Franceのテシェがミストラルストレートを立ち上がったコーナーでスリップダウンを喫し、マシンにダメージを負ってしまいます。ピットに戻されたマシンは、すぐに修復が行われ約10分後にはコースへ復帰しますが、8番手まで順位を落としました。

この影響もあり、#111 Honda Endurance Racingが2番手まで浮上。しかし、578周目に電気系のトラブルを抱え、予定外のピットストップを余儀なくされます。これによって再び4番手までポジションダウン。問題はその後も複数回再発しましたが、クルーはなんとか解決して走行を続けました。

残り1時間を迎え、#111 Honda Endurance Racingはフィニッシュライダーとしてジンバートがコースへ。耐久レースでの経験が豊富なベテランへ、表彰台へのチャンスを託します。ジンバートはその期待に応える走りで猛プッシュ。ラップごとにペースを上げ、残り20分時点で3番手をとらえます。

激しいバトルで3番手争いが繰り広げられ、レースはチェッカーフラッグを迎えます。#111 Honda Endurance Racingは673周を走破して3位表彰台を手に入れました。また、#5 F.C.C. TSR Honda Franceもばん回を見せ、6位でフィニッシュしました。

次戦は2018年、4月21日~22日に決勝が行われる、ル・マン24時間耐久ロードレースです。

コメント

セバスティアン・ジンバート|#111 Honda Endurance Racing(3位) セバスティアン・ジンバート 「フィニッシュのときは、MotoGPやスーパーバイクのようでした。多くの人が懸命に取り組んでくれたので、この結果がとてもうれしいです。最後の20分は最大限プッシュして、全力を出しきりました。3位フィニッシュではありますが、優勝したような気分で、とても満足しています。マシンはとてもよく、電気系にやや問題はあったものの、それはこの後のウインターブレイク中にさらにマシンを向上させられると思います。最後のスティントを担当するのは大きなプレッシャーでしたが、自信を持って走ることができました。この結果でチームのみんなも自信を持つことができると思うので、よかったです」

グレゴリー・ルブラン|#111 Honda Endurance Racing(3位)グレゴリー・ルブラン 「すばらしいレースでした。まずは、私に自信を与えてくれた、Hondaとヘルナンデスに感謝したいです。そして、ラスト20分のすばらしい攻防を見せてくれたジンバートにも感謝しています。これまで何度も24時間レースで優勝してきましたが、こんなに興奮した20分間はありませんでした。終盤で表彰台を勝ち取れて、言葉にならないほどすばらしい気分です。トップチームと渡り合えるように努力を続けてきたので、この結果は本当にうれしいです。Honda Endurance Racingにとって初めての24時間レースでの表彰台なので、Hondaにとっても、チームにとってもよかったと思います。メカニックのみんなは必死に取り組んでくれ、それに報いることができました」

ヨニー・ヘルナンデス|#111 Honda Endurance Racing(3位)ヨニー・ヘルナンデス 「私にとってはすごくいい経験となり、チームとともにいい仕事ができたので、とてもうれしいです。この結果を説明するのは難しいのですが、すばらしいレースでした。最後の数時間は少し問題を抱えましたが、チームはそれを解決するためにがんばってくれて、終盤は劇的なレースを展開できました。表彰台に乗ることを目指していたので、本当にうれしいです。24時間レースはさまざまな状況に陥ることがあり、とても難しかったのですが、それをクリアしてくれたチームの仕事を誇りに思います。そして、私にこの機会を与えてくれたジョニー(トゥエルヴツリーズ総監督)とHondaに感謝しています」

ジョニー・トゥエルヴツリーズ|#111 Honda Endurance Racing監督(3位) 「すばらしいレースでした。表彰台を目標にしていましたが、それが厳しい道のりであることも分かっていました。24時間のうち、いくつか問題が起きましたが、うまく対処することができました。夜間走行でのペースはとてもよかったですし、3人のライダーもそれぞれのスティントで強さを見せてくれました。2017年型の新しいマシンでしたが、チームのみんなが懸命に取り組んでくれたことが、この上ない喜びです。マシンもチームもすばらしかったですし、今後さらに向上が見込める素地が十分にあると思います」

藤井正和|#5 F.C.C. TSR Honda France総監督(6位) 「昨シーズンはEWCランキング4位でしたが、今年はそれ以上、あるいは年間チャンピオン獲得を視野に入れて臨んでいます。もちろん、優勝できればそれに越したことはありませんが、チャンピオンシップポイントは得られた、上々のシーズンスタートだったと思います。年間チャンピオン獲得のために考えられる最もいい相手、伴侶と言えるパートナー、それがHonda Franceだと感じています。お互いに相思相愛という言葉が似合うほど、社員の皆さんだれもが、TSRの過去の活躍を知ってくれていますし、言葉が違ってもレースという共通言語で語り合える、そんな相手だと確信しています。フランスという地でこれまでのTSRの活動が受け入れられ、新たな出会いが、新しい歴史を刻むことになれば、それはすばらしいことだと思います。今回のボルドールでは、なによりも、そのことが一番の収穫ですね。次戦もフランスのル・マン。ル・マンではまたそこでしかないすばらしい出会いがあると信じています」

リザルト

順位 No. チーム マシン 周回数
1 94 GMT94 YAMAHA ヤマハ 683
2 13 WEPOL BMW Motorrad Team by penz13.com BMW 674
3 111 Honda Endurance Racing Honda 673
4 48 Voelpker NRT48 Schubert-Motors by ERC BMW 673
5 21 IVRacing BMW CSEU BMW 671
6 5 F.C.C. TSR Honda France Honda 670
20 26 Zuff Racing Team Honda 620
27 55 National Motos Honda 596
38 50 Team April Moto Motors Events Honda 377
42 212 Team Dunlop Motors Events Honda 328
44 41 Rac 41 Honda Honda 317
55 61 MOTOTECH EWC TEAM Honda 91

ポイントランキング

チーム

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 94 GMT94 YAMAHA ヤマハ 60
2 13 WEPOL BMW Motorrad Team by penz13.com BMW 43
3 111 Honda Endurance Racing Honda 42
4 5 F.C.C. TSR Honda Honda 37
5 11 Suzuki Endurance Racing Team スズキ 33
6 48 Voelpker NRT48 Schubert-Motors by ERC BMW 32
21 26 Zuff Racing Team Honda 1
22 55 National Motos Honda 1
23 50 Team April Moto Motors Events Honda 1

ランキング詳細


コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 BMW 57
2 ヤマハ 50
4 Honda 47
2 スズキ 28
5 カワサキ 28

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フォトギャラリー

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