Preview

2018.01.05(金)
プレビュー

Monster Energy Honda Team、2018年のダカールラリーに向け、準備万端

Monster Energy Honda Teamにとって今シーズン最大のラリーイベント、ダカールラリーのスタートが目前に迫りました。チームは15日後、約9000キロ彼方のゴール、その頂点を目指します。

高い走破スキルに加え、体力の限界とサバイバル術まで求めるスリリングなオフロードイベント、ダカールラリー。40回目という歴史を重ねるなか「世界で最も過酷なラリー」という名にふさわしい厳しいルート設定と長い移動距離は他に比べるものがありません。

2018年のダカールは、ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国に跨がるルートが設定されています。1月6日(現地時間)、ペルーのリマをスタート、ラリーはボリビアのラパスで中日を迎え、アルゼンチンのコルドバでゴールを迎えます。

2013年のダカールにファクトリーチームとして復帰して6年目となる今回、そのスタートを目前にひかえた1月4日、ライダーとマシンは事前審査に臨みました。ライダーは競技ライセンスの確認などを済ませ、CRF450 RALLYもラリーのレギュレーションに沿った安全装置の装備やレギュレーションに添った造りかなどを車検官がチェックし無事合格しました。車両はスタートまでの間、他のエントラントのマシンと共に主催者の管理のもと保管されています。

Monster Energy Honda Teamが目指すダカールラリーの勝利。それに向けた準備が整いました。CRF450 RALLYを走らせるライダーは次の5名。

■#5 ホアン・バレダ(スペイン)
昨シーズン中、左腕を負傷し慎重にダカールに向け準備を進めてきたバレダ。バハ・アラゴン、ベガストゥリノに参加し優勝するなど、ダカール勝利に向け高いモチベーションを保っています。

■#47 ケビン・ベナバイズ(アルゼンチン)
2016年、ダカールデビューを果たし、同時に総合4位という成績を収めたベナバイズ。2017年のダカールは直前の負傷により参加を見合わせましたが完全復帰。昨シーズン、アルゼンチンで行われたラリー、デサフィオ・ルータ40に勝利したほか、アタカマラリー、モロッコラリーで総合2位、バハ・インカでは総合3位に入り、その実力を示しています。

■#20 リッキー・ブラベック(米国)
地元アメリカのデザートレースで多くの成功を収めたブラベックは、2016年にダカールラリーに初挑戦し完走。2度目となる昨年は競技区間であるスペシャルステージで最速タイムをマークするなど高い実力を示しました。また、昨年10月に行われたモロッコラリーでは自身メジャーラリーで初となるポデュームフィニッシュを経験。今回のダカールでも大きな期待が掛かります。

■#14 マイケル・メッジ(フランス)
安定したスピードとラリーに必要なクレバーさは過去のダカールでも証明しています。チームメートのバレダのサポートをこなしながら今回も高い目標を目指します。

■#68 イグナシオ・コルネホ(チリ)
2016年シーズンにFIMジュニアクロスカントリーラリー世界選手権 チャンピオンを獲得した23歳の若手がCRF450 RALLYを走らせる。愛称はNacho(ナチョ)。

事前トレーニングの負傷により2018年ダカールの出走を断念する決断をしたMonster Energy Honda Teamのパウロ・ゴンサルヴェス(ポルトガル)。2015年のダカールでCRF450 RALLYを総合2位に導いた実力は今回も期待された。ゴンサルヴェスの一日も早い復帰をチームは期待している。

1月6日(日本時間7日)。リマをスタートしたラリーはピスコを目指します。リエゾン(移動区間)は242キロ、今日のスペシャルステージ(競技区間)は39キロと短いものの、ペルーでの数日間を想像させる砂のステージが待ち受けます。終盤、湖沿いへのダウンヒルでは持てるスキルを試されることに。「このステージを使ってしっかりとウォームアップを」という主催者の言葉通り、参加者達を短くもテクニカルなステージが待ち構えます。

明日のステージ

リマ~ピスコ
リエゾン(総移動区間)242km スペシャルステージ(競技区間)31km 総移動距離273km

リマをスタートしたラリーは太平洋沿いに南に進みピスコへ。スペシャルステージ(競技区間)は31キロと短いものの、ペルーでの5日間での最大のテーマである砂のステージが選手を待ち受る。終盤、湖沿いへのダウンヒルでは持てる技量を試すことになる。参加者達はこのステージでしっかりとウォームアップをすることが肝心だ。

コメント

ホアン・バレダホアン・バレダ
「ダカールラリーが始まってとてもハッピーでエキサイトしています。ここ1カ月の充実した準備により、ラリーのカウントダウンをポジティブに進めてきました。私たちがラリーのペースをつかみ、難しいナビゲーションに対応して、私たち自身のレースができるかどうかが(出だしでいい位置につけて前半戦を戦っていけるか)、最初の1週間で分かります」

パウロ・ゴンサルヴェスパウロ・ゴンサルヴェス
「トレーニング中の事故によってケガを負い、残念ながらダカールに求められる身体的パフォーマンスを確保できないという判断に至り出走を断念しました。今はできるだけ早く復帰できるように努力しています」

マイケル・メッジマイケル・メッジ
「いよいよダカールが始まろうとしています。この1年間、私たちは十分なトレーニングを積み、万全の体制を整えてこの場所にやってきたのですから、今はとても幸せです。私にとってはペルーで開催されるダカールは初めてです。チーム全体にとっていいラリーになることを願っています」

リッキー・ブラベックリッキー・ブラベック
「40回目のダカールラリーが始まる数日前から、私たちはここリマで準備をしています。チームの状態はとてもいいです。私たちのビバークの状況はとてもナイスです。マシンも完ぺきに仕上がっています。シェイクダウンとテストもうまくいきました。いよいよラリーが始まります。その前に十分な休息ととり、チームとの最後のミーティングを行います。南アメリカの砂漠を越えていく16日間のレースを私たち自身で戦うのです。うまくいけば、Hondaは表彰台の一番上か、もしくはトップ3かトップ5を独占できるでしょう。私たちはHondaが誇りに思える結果を残せるようベストを尽くして戦います」

ケビン・ベナバイズケビン・ベナバイズ
「昨年はダカールに参加できなかったので、もう一度ここにいることがとてもうれしいです。この1年間、このレースのために準備してきましたから、とてもいい気持ちです。身体的にもとても強くなりました。ペルーをスタートしてボリビアに入り、そしてアルゼンチンでゴールを迎えます。私たちはあらゆるケースに対応して、知的なレースをしなければなりません」

本田太一|Monster Energy Honda Team ラリー・プロジェクト・リーダー
「この1年、このダカールラリーのために準備をしてきました。そしてこの日がやってきました。チームはとてもいい仕事をしてくれました。ただ、パウロ・ゴンサルヴェスがレースに参加できないことは残念です。彼のスピーディな回復を願っています。そして、彼のレースの素質をもう一度見たいと思います」

ラウル・カステルス|Monster Energy Honda Team マネージャー
「車検が無事に終わって今年の最も重要な瞬間に、私たちは立っています。Monster Energy Honda Teamにとって最も偉大なチャレンジであるダカールラリーが始まります。今シーズンに行ったすべてのハードワークの後、今はただスタートを待つだけです。私は、ライダーたちの可能性を確信しています。私たちは、最良の結果を得るために、最大限のサポートをします」

フォトギャラリー

Monster Energy Honda Team(リッキー・ブラベック、マイケル・メッジ、ホアン・バレダ、パウロ・ゴンサルヴェス、ケビン・ベナバイズ)

ホアン・バレダ

ホアン・バレダ

ケビン・ベナバイズ

ケビン・ベナバイズ

リッキー・ブラベック

リッキー・ブラベック

リッキー・ブラベック

マイケル・メッジ

マイケル・メッジ

パウロ・ゴンサルヴェス

ホアン・バレダ、パウロ・ゴンサルヴェス

パウロ・ゴンサルヴェス

CRF450 RALLY

Monster Energy Honda Team

Monster Energy Honda Team

ホアン・バレダ

ホアン・バレダ

ケビン・ベナバイズ

リッキー・ブラベック

マイケル・メッジ

イグナシオ・コルネホ

ニュース