ダカールラリー2日目は、ロサリオからビージャ・カルロス・パス間632kmで行われました。しかし、この日予定されていた227kmのスペシャルステージ(競技区間)は、強風をともなう激しい雷雨により、予定されていた多くの渡河セクションの水量が増加したこと、また路面状況の悪化、そして低く垂れ込めた雨雲の影響で、運営に欠かせないヘリコプターの飛行が難しいと判断した主催者により、キャンセルとされましました。

40℃を超す暑さを記録したロサリオでは、夜になっても蒸し暑さと下がらない高温で参加者たちを辟易とさせる、真夏のアルゼンチンらしい気候となりました。1月3日(日)午前4時に、前日のプロローグランでトップタイムを出したTeam HRCのホアン・バレダが駆るCRF450 RALLYから、二輪部門がスタートしました。しかし、ビバークを後にしておよそ2時間、前日の天気予報通り、激しい雷雨と突風が吹き荒れ始めました。

移動で使う舗装路ですら冠水し始め、気温は一気に25℃以下へ。午前8時から予定されていたスペシャルステージのスタート地点付近に到達したライダーたちは、雨と寒さをしのぐため、ガソリンスタンドなどへの避難を余儀なくされるほどでした。主催者であるASOは、ステージを短縮してスタートする方法などを模索し、スタート時間を30分、1時間と延期しますが、午前9時30分に競技区間のキャンセルを決定。ライダーたちはビバーク地のビージャ・カルロス・パスまで再び走り出しました。昨年、参加者たちを大歓迎する人並みが切れなかったこの町も、雨と風の影響で観客の姿は少なく、ダカールラリーは雨に翻ろうされる一日となりました。

Team HRCのマネージャーであるウルフギャング・フィッシャーは、ロサリオからビージャ・カルロス・パスへの移動を振り返り「楽しみにしていたステージがキャンセルになり残念ですが、私たちの移動中にも道路の一部に洪水のような部分を確認しました。スペシャルステージには渡河セクションが多いので、主催者は正しい判断だったと思います」とコメントしています。

ステージ1のキャンセルを受け、ステージ2は、1月2日(土)に行われたプロローグでの成績をもとにしたスタート順で行われる予定です。

Dakar Rally 2016 Stage1 コメント

※コメントは暫定結果に基づくものです。