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ラリー

Stage9

SCHEDULE

January 13 2015 Dakar Rally 2015 Stage 9

チリチリ

ロドリゲス選手がステージ優勝。ゴンサルヴェス選手が続き、Team HRCが1-2フィニッシュ

ステージ:イキケ~カラマ(チリ)
リエゾン(移動区間):88km  スペシャルステージ(競技区間):450km

1月13日(火)に開催されたダカールラリー第9ステージで、Team HRCのエルダー・ロドリゲス選手が今大会2度目のステージ優勝を果たし、パウロ・ゴンサルヴェス選手が2位でフィニッシュ。Team HRCが1-2フィニッシュでこのステージを制しました。

  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手
  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手
  • パウロ・ゴンサルヴェス選手パウロ・ゴンサルヴェス選手
  • ハビエル・ピゾリト選手ハビエル・ピゾリト選手
  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • ライア・サンツ選手ライア・サンツ選手
  • ジェレミアス・イスラエル選手ジェレミアス・イスラエル選手

450㎞以上に及ぶスペシャルステージ(競技区間)は、岩盤でできた路面や、ダート上を走るテクニカルコースが続き、ナビゲーションにも苦労するコースで争われました。

ロドリゲス選手は、このコースで果敢なアタックをみせ、見事優勝。Team HRCにとっては今大会5度目のステージ優勝となりました。これに続いたのがゴンサルヴェス選手で、総合1位に立つマルク・コマ選手(KTM)との差を約5分縮めてゴール。その差を5分28秒としています。

前日のマラソンステージでトラブルに苦しみ、3時間以上の大幅なタイムロスを喫したホアン・バレダ選手は、このステージで再び躍動。途中ウェイポイントを見つけるのに少し手間取ったものの、ステージ4位でフィニッシュ。15分のペナルティータイムを加算されて、最終成績はステージ10位となったものの、その速さを十分に示しました。

ライア・サンツ選手は、安定した走りでミスなくステージを終えて12位。総合順位を8位に上げています。ジェレミアス・イスラエル選手も、トップ集団の中でレースを進めました。しかし、途中でウェイポイントを見つけられず、そのまま探し続けると燃料切れに陥る可能性もあったため、40分のペナルティータイムを科されることを承知の上で先へ進みました。この結果、ステージ23位でこの日を終えています。

Hondaサウスアメリカラリーチームのハビエル・ピゾリト選手は、前日のステージで大半をリードしてみせた好調ぶりをこの日も発揮。ステージ4位でフィニッシュしました。

コメント

エルダー・ロドリゲス選手(第9ステージ / 優勝、総合11位)
「トップでフィニッシュできるよう、全力でプッシュしました。昨日ですべてを失ってしまいましたが、ここからはどんなチャンスも逃すことなく、勝つためにすべてのことをしていきます。今日は後方からのスタートで、パウロとホアンに追いつくことはできましたが、その後砂丘で道に迷ってしまいました。しかし、給油地点でとてもいいタイムで進んでいることが分かったので、そこからさらに攻め続けました。ナビゲーションが困難な上に石が多く転がるコースでしたが、うまくいってよかったです」

パウロ・ゴンサルヴェス選手(第9ステージ / 2位、総合2位)
「今日はいいステージでした。途中326㎞地点でウェイポイントをうまく見つけられず、少しタイムを失ってしまいましたが、残りは220㎞あったので、ばん回を狙ってペースを上げました。総合タイムでもトップとの差が縮まりましたし、いい結果が出せたと思います。そして、エルダーが優勝できてよかったです。Team HRCにとって最高の一日になったと思います」

ホアン・バレダ選手(第9ステージ / 10位、総合18位)
「昨日のステージで体力を使い果たしてビバークに戻り、そこから今日も全力でプッシュしなければならなかったので、タフな一日でした。今日はいい結果が出せましたし、今後もここまで通りの戦い方で、ダカールのゴールを迎えたいと思います。そして、パウロが総合優勝を勝ち取れるよう、できることすべてをしていきます」

ライア・サンツ選手(第9ステージ / 12位、総合8位)
「体力的にハードな一日でした。ナビゲーションが難しかったのですが、うまく攻略できたと思います。今日もミスなく走りきれました。これが今大会で好調の理由だと思います。明日のマラソンステージがどうなるかは分かりませんが、特別なことをするのではなく、これまで通りミスのないように一生懸命取り組んでいきます」

ジェレミアス・イスラエル選手(第9ステージ / 23位、総合30位)
「ルートが複雑で、ナビゲーションに苦しみました。エルダーと一緒にペースを上げて走っていましたが、途中給油のためにストップしてからは別々に走りました。しかし、ウェイポイントを見失ってしまい、不通過を承知の上でレースを進めました。ダカールはまだ終わっていませんし、これからもプッシュし続けていきます」

ハビエル・ピゾリト選手(第9ステージ / 4位、総合21位)
「前方にほこりがなく、いいリズムで走れてよかったです。体調も非常にいいので、アルゼンチンに戻ってもいい結果を残し、大会序盤で負った遅れを、少しでも取り返していきたいです」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE

第10ステージ カラマ(チリ)~サルタ(アルゼンチン)
リエゾン(移動区間):520km  スペシャルステージ(競技区間):371km

2度目のマラソンステージ
今大会2度目のマラソンステージに突入します。チリとアルゼンチンの国境を越え、標高3600m以上に位置する塩原“サリナ・グランデ”でスペシャルステージがスタート。高地での戦いとなるため、エンジンのオーバーヒートを防ぐことも必要となります。また、リエゾンでは標高4970mの山越えも待っています。

リザルト

第9ステージ順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 エルダー・ロドリゲス Honda 5:06'14
2 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +3'51
3 M.コマ KTM +7'34
4 ハビエル・ピゾリト Honda +20'07
5 S.スヴィトコ KTM +21'40
6 T.プライス KTM +23'09
 
10 ホアン・バレダ Honda +34'47
12 ライア・サンツ Honda +43'20
18 ジェアン・アゼベド Honda +1:15'13
23 ジェレミアス・イスラエル Honda +1:31'30
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1 M.コマ KTM 34:05'00
2 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +5'28
3 P.クインタニラ KTM +26'52
4 T.プライス KTM +31'31
5 S.スヴィトコ KTM +40'36
6 D.カストー KTM +1:31'26
 
8 ライア・サンツ Honda +1:54'37
12 エルダー・ロドリゲス Honda +3:18'07
17 ホアン・バレダ Honda +4:38'51
20 ハビエル・ピゾリト Honda +5:21'28
25 ジェアン・アゼベド Honda +5:55'20
33 ジェレミアス・イスラエル Honda +7:20'16