終盤戦を迎えたダカールラリー2014、エルダー・ロドリゲス選手が第12ステージを4位で終える

ダカールラリー2014の第12ステージが行われ、エルダー・ロドリゲス選手(TEAM HRC)が4位、チームメートのハビエル・ピゾリト選手は10位で終えました。そのような中で、TEAM HRCにとって残念だったのは、転倒によるトラブルでホアン・バレダ選手が遅れ、バルパライソのゴールにある表彰台に立つチャンスから、大きく遠ざかってしまったことです。

ステージ：エル・サルバドール～ラ・セレナ(チリ) 699km
リエゾン(移動区間)：349km　　 スペシャルステージ(競技区間)：350km

• エルダー・ロドリゲス選手
• エルダー・ロドリゲス選手
• ホアン・バレダ選手
• ハビエル・ピゾリト選手
• ライア・サンツ選手

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13日目を迎えたダカールラリーのスペシャルステージ(競技区間)には、2つの特徴的なルートが用意されていました。前半はライダーたちの体力を奪う岩盤質の固い路面とガレ場(石が散乱するエリア)。そして後半は、ナビゲーションに細心の注意が求められる150kmに及ぶコピアポ周辺の砂丘ルートです。

Honda CRF450 RALLYを駆るTEAM HRCのエルダー・ロドリゲス選手はステージ4位。総合順位では5位となり、目標とする3位表彰台まで、いよいよ10分差まで詰め寄りました。明日、エルダー・ロドリゲス選手はこの目標をかなえるため、ラリーのゴール地点となるバルパライソまで全力で戦うつもりです。

ピゾリト選手は、得意な砂丘ステージで持ち前のパフォーマンスを発揮し、トップから12分49秒差のステージ10位と健闘しました。

この日、総合トップを狙っていたバレダ選手は、給油ポイントまで2位と力強い走りをみせました。しかし、砂丘地帯に入った265km地点で転倒し、マシンにダメージを受けました。なんとか修復してレースに復帰したものの、ダメージによりフルスピードで走ることができませんでした。バレダ選手はスペシャルステージを走りきりましたが、その遅れは大きく、総合での順位を2位から7位へと後退させました。

アルゼンチン・ホンダ・ラリーチームから参戦している女性ライダー、ライア・サンツ選手の走りは、このステージでも光っていました。持ち前の実力を発揮してステージ12位、これにより総合順位は16位となっています。また、チームメートのパブロ・ロドリゲス選手はステージ23位に入り、総合32位で最終日に挑みます。

イベントインフォメーション

TOMORROW'S STAGE

1月18日(土)
第13ステージ　ラ・セレナ～バルパライソ
リエゾン：378km　スペシャルステージ：157km　合計：535km

最後の“トゲ”には気をつけろ

港を見下ろす丘陵を生かしたバルパライソの美しい街の風景に見とれる前に、ライダーたちは157kmの間、サボテンが生い茂る丘に設定された今大会最後のステージを走らなければなりません。歓喜に沸く、誇らしげな瞬間はもう間もなくです。しかし、用心を怠ってはならないのです。毎年、この最終ステージで、不運にもラリーを去るコンペティターがいます。慎重さ──それこそがバルパライソでの喜びを確実なものにする、大切な方法です。