STAGE 04

January 8 2014 Dakar Rally 2014 アルゼンチン

SCHEDULE

ホアン・バレダ選手、ハードな第4ステージを終え、総合トップを維持

スタート序盤から過酷なステージが続いているダカールラリー2014。1月8日に行われた第4ステージにおいて、TEAM HRCのライダーたちは、明日のステージを優位に進められるようフィニッシュまで健闘を続けました。ホアン・バレダ選手(TEAM HRC)は何度かのミスコースがあったものの、難しかったこのステージを6位でまとめ、総合首位を守っています。

ステージ:サン・フアン~チレシト 563km
リエゾン(移動区間):210km  スペシャルステージ(競技区間):353km

  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • ホアン・バレダ選手ホアン・バレダ選手
  • パウロ・ゴンサルヴェス選手パウロ・ゴンサルヴェス選手
  • ライア・サンツ選手ライア・サンツ選手
  • エルダー・ロドリゲス選手エルダー・ロドリゲス選手

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バレダ選手は、ナビゲーションの難しいルートで何度かのミスコースを犯したものの、CRF450 RALLYをステージ6位に導きました。初日から順調に好成績を重ね、今日の結果でライバルたちとの時間差は減少したものの、総合首位の座を守り続けています。

前日の第3ステージにおけるハードなルート設定、そして大量に発生したミスコースによって、深夜まで多くのライダーたちがビバーク地に戻ることができませんでした。主催者は、疲労したライダーたちの安全面を考慮し、休養時間を与えるために第4ステージを2時間遅れでスタートさせました。チレシトに向かう第4ステージは、前日に続くマラソンステージ(ビバーク地でサポートチームからの整備、部品交換などの援助が受けられず、ライダー自らが作業しなければならないステージ)の2日目となりました。アルゼンチンのラ・リオハ地方を縫うように設定されたルートは、前日同様、固い路面やガレ場(石が散乱するエリア)が続く山岳地帯で行われました。

パウロ・ゴンサルヴェス選手(TEAM HRC)は前日のステージで失った順位を取り戻し、ステージ7位でフィニッシュしました。また、エルダー・ロドリゲス選手(TEAM HRC)も時間のロスはあったものの、ステージ19位と安定した走りをみせました。リエゾン(移動区間)走行中にエンジンが止まり、そのトラブルから回復することができなかったサム・サンダーランド選手(TEAM HRC)は、残念ながらその時点でダカールラリー2014をリタイアすることとなりました。TEAM HRCは、サンダーランド選手のマシンに起きたエンジントラブルの原因解明を行っています。

アルゼンチン・ホンダ・ラリーチームから市販プロトタイプのCRF450 RALLYで参戦している女性ライダー、ライア・サンツ選手は第4ステージでもすばらしいパフォーマンスをみせ、20位でフィニッシュ。チームメートのパブロ・ロドリゲス選手は28位という結果になっています。

コメント

#3 ホアン・バレダ選手(スペシャルステージ4 / 6位、総合1位)「スペシャルステージのフィニッシュから80km手前まではうまくいっていました。しかし、川を渡るときにルートを確認したのですが、間違えてしまったのです。昨日も、ロードブックで指示のあった地点を通り越し、時間を失いましたが、今日も同じように時間をロスしてしまいました。そして、元のルートへと戻りましたが、また違う方向へ行ってしまったのです。失った時間を取り戻そうとしたのですが、そこで転倒しました。しかし、再びレースに復帰することができてよかったです。時間を少しロスしましたが、私はまだ(総合)トップです。明日は気分を変えてがんばります」

イベントインフォメーション

TOMORROW'S STAGE

1月9日(木)
第5ステージ チレシト~サン・ミゲル・デ・トゥクマン
リエゾン(移動区間):384km スペシャルステージ(競技区間):527km 合計:911km

トゥクマンの眠れない夜

第3、第4ステージのマラソンステージでは、モト(ニ輪)とクワッド(四輪バイク:ATV)はオート(四輪)、カミオン(トラック)の部門とは異なったスペシャルステージを走行していましたが、明日からは再び同じルートを通り、今大会最長となる第5ステージに挑むことになります。2本用意されたスペシャルステージは、ともに砂との戦いになります。この道なき道を突き進む戦いは、一日中高い気温にさらされ、エンジンがオーバーヒートする危機に直面しながら走り続けなければなりません。明日の夜になると、遠いゴールに用意されている大会表彰台への可能性を残す競技者は絞られ、多くの選手が表彰台登壇の可能性を失うことでしょう。時間制限やメカニカルトラブルなどとの戦いに敗れれば、深夜には競技続行の運命が分かれることになります。

リザルト

SS4順位

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 23 J.ペドレーロ シェルコ 05:29:13
2 5 C.ロペス KTM +00:00:29
3 2 M.コマ KTM +00:03:10
4 38 J.イスラエル スピードブレイン +00:06:30
5 6 O.ペイン ヤマハ +00:07:01
 
6 3 ホアン・バレダ Honda +00:13:56
7 10 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +00:18:38
19 7 エルダー・ロドリゲス Honda +00:50:50
20 50 ライア・サンツ Honda +00:52:13
28 46 パブロ・ロドリゲス Honda +01:23:52
61 14 ハビエル・ピゾリト Honda +01:58:07

総合順位

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 3 ホアン・バレダ Honda 15:39:53
2 2 M.コマ KTM +00:03:10
3 5 C.ロペス KTM +00:05:12
4 22 A.デュクロ シェルコ +00:25:55
5 6 O.ペイン ヤマハ +00:29:38
 
15 7 エルダー・ロドリゲス Honda +01:35:35
18 50 ライア・サンツ Honda +02:16:36
19 10 パウロ・ゴンサルヴェス Honda +02:26:48
32 14 ハビエル・ピゾリト Honda +04:14:02
42 46 パブロ・ロドリゲス Honda +04:35:54